M&Uスクール

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今週の喝 第95号(2007.2.11~2.17)成功への道しるべ!成功方程式  〜あなたの才能開花は、ものごとを分けることから〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への道しるべ!成功方程式
〜あなたの才能開花は、ものごとを分けることから

 

 立春も過ぎ、今年は記録ずくめの暖冬です。この様に一番寒い時期に暖かい日が続くと、何か大きな地震などの天変地異が来るのではないだろうかと思ってしまいますね。
 暖かい冬と地震など何の関係もないように思いますが、あながちそうとも言えないのだそうです。
 この世の中の全ての事象(大宇宙創世から身近な対人関係まで)全ての事象の始まりは温度差が原因なのです。例えば天気を例にとりますと、温度差のある大気がぶつかることによって全線が出来、雨が降ったり、雷が発生したりします。また南の海で海水が温められて上昇気流が発生し、上空の冷たい空気が下降することによって台風が生まれるのです。
 また、我々の住むこの大地も、マントル対流によって移動していることが分かり、それが元で大地震が発生するメカニズムも解明されました。これも地球の温度差がもたらす仕業です。
 そして、人間関係においても、物事に接するときの温度差(情熱度合い)が、そこに対立関係や溝を作ります。
 よって、<温暖な冬と地震>という全く結びつかないようなことも、もしかしたら「温度差の異常」という点から考えると、あながち無関係では無いかも知れません。
 そして、異常が起これば、全て連鎖的に物事が推移するのは自明の理です。注意に越したことはありません。
 少しの異常に気付く……違いが分かることが、人間にとって最も大切、且つ微妙な感性です。 

=人の最大の能力は、違いが分かること=
 「わかる」という字を辞書で引きますと、【分かる、判る、解る】と出てきます。一番最初のしかも、最もよく使われる感じが「分」であることに驚きました。なぜ理解する(わかる)ことが、「分ける」と同じ字なのでしょうか。
 すると、面白いことに幼稚園など人間の初等教育の基本は、物事を何事も分類することから教えるのだそうです。つまり「違いが分かる子」を育てるとは、区別するところから始まるわけです。つまり、理解するとは「分ける」能力が出来ると共に発達するのです。
 私も思い返すと、小学校3年生の時の音楽の時間に、初めてロッシーニ作曲「ウィリアム・テル序曲」を聞いて以来、クラシック音楽の虜になってしまい、お小遣いを貯めてはレコードを買い、磨り減るまで聞きました。最初の内は、「新世界」「運命」のメロディーが鳴ってくるだけで、心ワクワクしていましたが、繰り返し繰り返し聴く度に、だんだん演奏家のの違いまでが分かるようになってきました。そして、さらに時間が経つ(成長する)につれ、同じ演奏家のものでも、その演奏時期によって、微妙な解釈の違いがあることまで聞き分けることが出来るようになりました。
 この様に、人間の感性は微細なところまで聴き分けられるようになってくると、あらゆるものに微妙微細な違いがあることが分かってきます。これが、人の「研ぎ澄まされた能力」なのです。
 今の子供達は、私の少年時代とは及びもつかないくらい早く楽器やパソコンなどの機器をマスターします。これは、今の子が我々とは違って脳が素晴らしく発達したのだと私は思っていましたが、実はメディアの発達によって、音楽や情報が簡単且つ大量に接することが出来るようになり、その素晴らしい音色やソリューションを目にし耳にすることが出来るようになったことが大きな要因になっています。それは身近に目標とするソースがあるために、微細な感性を磨きやすくなった結果です。
 私の中学時代は、ステレオもあまり普及しておらず、フルートが実際どういう音を出すのかすら分からず、楽器を手にしたのを覚えています。そんなある日、名フルーティスト故ジャン・ピエール・ランパルのコンサートを聴いたときに、私は全身がふるえました。
 今まで、先輩(中学生)のフルートの音しか耳にしていなかった私は、その美しい音色に「ああ、フルートを吹けて良かった」と心から感じたのです。
 ブラスバンドで、花形の楽器と言えばトランペットやトロンボーン、木管楽器ではクラリネットやサックスだと思っていました。(なぜなら、良く聞こえるから。フルートの音などほとんど聞こえてきませんね)
 ところが、ランパルのフルートは当時としては世界で一本の黄金のフルートで、名曲「ハンガリア田園幻想曲」を朗々と歌い上げるのです。このカルチャーショックがなければ、今の私は存在していなかったと言っても過言ではありません。つまり、本物と偽物の「違いが分かった」のでした。
 そして、ランパルというお手本に向かって、私は彼も人間、私も人間……絶対に出来ると信じ込み、一心不乱にランパルの音色を目標に基礎練習に励みました。
 お陰様で、いま音楽家として、また潜在意識能力研究家として、不可能を可能にする能力の根源を発見することが出来たのです。
 その秘訣は「違いが分かる」の一言に尽きます。 

続きはまた来週……!