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今週の喝 第90号(2007.1.7~1.13)成功への道しるべ!成功方程式  〜新年明けましておめでとうございます〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への道しるべ!成功方程式
〜新年明けましておめでとうございます〜

丁亥(ひのとい)がスタートして、早一週間が経ちました。この年回りは蔭りの中にも、何か爆発的な事が起こる年です。また、身近なところでの人間関係のもつれも懸念されます。
  人間は大きく分けて、
   (1)問題を作り出す人間
   (2)問題を解決する人間
の 2 種類です。
 そして、私の調査では、問題を作り出す人間が問題を解決したことはほとんどありません。問題を作り出す人間は、常に問題を発生させ、解決する側の人間は、常に解決の糸口を模索している事が分かったのです。

 そこで、あなたはどちらのタイプの人間を目指しますか。

 我々凡人は、是々非々主義(善し悪しをハッキリとして、それによって悪を糾弾する)を学校教育で教わりました。だから学級会では、悪いことをした人間を糾弾することに終始し、これから悪いことをしないようにする手だては全く話し合われませんでした。これは、人間が子供の時より、悪い人間を暴くことが、正義感と錯覚しているからです。
 本当に大切なことは、どうすれば悪人を校正させられるかが、善人の使命だと私は考えます。
 もちろん正しいことをしなければならないのはよく分かりますが、人間の世界ではそう単純に割り切れる問題ばかりではありません。例えば「義理と人情の板挟み」などと言われるように、どちらを立てても上手く行かないことも多々あります。
 そんな時に大切な考え方をお伝えしましょう。

=被害者が加害者になるな!=
 例えば……、子供を殺された母親が、犯人が捕まり初公判の日に、その容疑者の反省のない態度に立腹し、持ってたバッグを投げつけました。それが見事に顔に命中し、鼻血タラタラ……。それを報道関係者が一般大衆に一部始終を伝えたとしましょう。
 それを見た世間の人々は「よくぞやった。これぞ日本の母親!」と思う人と、「酷いことをする。彼女は悪魔みたいな女だ」という人と、どちらが多いと皆さんは思いますか。実際、調べてみると後者の意見が圧倒的多数を占めるのに驚きます。
 論理的に考えたら、母親の怒りややるせない気持ちはよく分かりますよね。しかし、この報道を直接見た人は、自分の目に飛び込んできた情報に重きを置き、決してそれまでの出来事を理性的に判断することはありません。これが世間なのです。

 つまり、一般大衆は目に飛び込んだイメージのみに心を捕らわれて、それまでの顛末を感じる人はほとんどいません。それが人間の実態です。
 世間の評価は子供を殺された被害者である母親を、さも加害者のように扱ってしまうのは、このようにイメージの力が理性をはるかに上回るところにあります。
 さて、そこでこのような事態が起きた場合に、立派な人間が取るべき態度は、ただ「忍」の一字、<自制心>で自分を統御し、全ての判断を世間の人々に委ねることが正しい行為ではないかと私は考えます。
 このような人は決して問題を作り出すことはないでしょう。むしろ、その態度に世間は共感し、みな実際には出来そうにもないからこそ、見習おうとし、尊敬の対象となるでしょう。
 問題を解決する側の人間になることは、リーダーの素養の第一義です。
 しかし、現代社会……特に会社や学校に於いて、悪い人間を暴くことで正義感を感じるリーダーのなんと多いことでしょうか。
 <後味>という言葉がありますが、後味を悪くして正義を押し通しても、やがてそれはまた新たなる問題を生み出すこと必定です。
 このように、一つの問題を解決したつもりでいても、それがまた新たなる問題を作り出すようでは真の解決とはいえません。

 本当に問題解決する側の人間になるには、
先ず「自制心」を身につけることから始めましょう。一番愚かなことは「リベンジ=復讐」の心を持って問題解決しようとすることです。この心こそ、世界を大戦争に巻き込み、また生命を最も大切にするべき宗教間で、諍いが絶えない根本原因なのです。丁亥は、このような身近な諍いが、顕著に現れる年回りなのです。 要注意! 要注意!


続きはまた来週……!