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今週の喝 第85号(2006.12.3~12.9)成功への道しるべ!成功方程式  【記憶術で集中力を鍛える】〜その10〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への道しるべ!成功方程式
【記憶術で集中力を鍛える】〜その10〜

言葉で聞いたものを自分の中ではイメージに転換して定着させ、イメージで定着した自分の中の考えや思いを、言葉で相手に伝える。
 これは、人の話をしっかりと聴く上で最も大切なことです。我々人間は脳裏に映像をイメージしているとき、集中しています。だからそこ相手の言葉を聞くときに、相手が何を意図し、どういう風なことをしたいのかが分からないと、何をどう聞いてもいつしか忘却の彼方へと記憶はとび去ってしまいます。
 人の言うことをしっかりと聴くための最も重要な心構えは、言葉をイメージ化することです。つまりイメージには強烈なインプレッション(印象)が存在するのです。 

=イメージ力を最大限発揮して、人の話を聞こう=
 人間にとって最も大切なことは、コミュニケーションを結ぶことです。そして、人が他の動物と違い霊長類と言われる所以は、「言葉」を駆使して、相手とコミュニケーションをとることです。ところが国が違えば言葉が通じないように、言葉は国単位や民族単位の単なる符号に過ぎません。よって言葉が通じるためには、符号転換するための頭脳を発達させる必要があります。つまり言語脳・計算脳と言われる左脳の発達が必要不可欠です。左脳は人間独特の脳と言っても良いのです。
 しかし、言葉を使って日常生活するには何の支障もないのですが、いったん言葉を約束や計画的な事柄の為に用いるならば、ここに「記憶」という新しい能力が必要になってきます。
 この記憶は印象が強く残ったものから、人の潜在意識にインプットされ、印象の薄いものはアブクのように簡単に消え去ってしまいます。
 朝礼などで訓示を受けた事柄を「聞いていません」と言って、言った言わないで口論になることなどに日常茶飯事ですね。これは、相手が言葉をイメージ化できなかったか、その訓示に集中できなかった為に、記憶脳から消え去ったのが原因です。
 よって、人に物事を伝え、それを記憶に留めさせるためには、

(1)しっかりとしたビジョン(自己イメージ)を、自分が先ず描ききること
  が肝要なのです。そして

(2)その脳裏に描いたイメージを見ながら、相手にその状態を伝える
  のです。その時注意することは

(3)相手がイメージ化しやすいように話すように心掛けましょう。
  そして、最も重要なことは、

(4)言葉をイメージ化するにはタイムラグが生じる
  ことを、認識しておくことです。

 概して、意志を伝える方と受ける側では、その心構えが違います。伝達する方は、色々と考察したあかつきに、言葉として発すわけですから、言葉は言わば終着駅と同じです。しかし、聞く側は唐突に相手から発せられる言葉によって、脳味噌の門を叩かれるわけですから、始発駅です。
 この時点から、聞く側は相手が何を言い、どういうことを意図しているかを考えてゆくわけですから、タイムラグが生じるのは当然のことです。
 また言う側は、自分の心にあることを一時も早く、全て相手に伝えてしまいたいという思いも手伝って、このタイムラグは完全に無視されます。いや、ほとんどの人はこの様にタイムラグがあることすら気付いていないのです。だから、相手の言うことを聞いてもそれを理解する前に次の内容が入ってくると、ほんの少し前の内容も心に定着(記憶)する前に、消え去って(忘れて)しまいます。
 このギャップが、人間のコミュニケーションを上手くゆかないものにしている根源だと思っても良いのです。

 よって、言葉を話すときには
相手が言葉をイメージに転換し、それをしっかりと定着させる
言語速度を習得した人こそコミュニケーションの達人といえるのです。
 このように、しっかりとイメージ化を意識して伝達した内容は、簡単に消え去ることはありません。コミュニケーションとはしっかりとしたイメージを相手に伝えることだったのです。


続きはまた来週……!