M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第72号(2006.9.3~9.9)成功への道しるべ!成功方程式 〜その12〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への道しるべ!成功方程式 〜その12〜

 人には恐ろしいほどの潜在能力が隠されています。例えば、英単語20個を毎日楽しく覚えられたらどんなに勉強が楽になることでしょう。また、歴史の年号がすらすらと出てきたらきっと勉強は楽しくなるでしょう。

 潜在能力を研究してきた私も、今なら大活用できるのにと思うと実はとても悔しい思いをしています。それは、何事にもちょっとした秘訣があって、その秘訣を知っているか知らないかで、学校の成績や人生が大きく代わってしまうのです。
 また、勉強の出来る子、人生を楽しんでいる人には共通の性質があります。それは何事も自分の判断のみでしようとはせず、出来る人の協力を素直に受け入れる人です。そして、そのような人達は、自分が基準ではなく、基準に自分を合わせることに喜びを見いだしています。つまり、一見無駄と思われることも、それがこの世に存在する以上、きっと何かの意味があるに違いないと考え、そのルーツを探ります。
 そして、自分の脳みそを柔らかくしているのです。

=あなたは固定観念の固まり?=
 皆さんは、一度や二度仲間と「伝言ゲーム」をしたことがあることでしょう。

5人ほどが一つのチームを組み、出題者が最初の人に渡した5W1H(When Who What Where Why How)の内容、つまり「どこで、だれが、何を、なぜ、どのように」を具体的に示した事柄を、内緒で一人ずつ耳打ちし、最初の人と、最後の人でどれだけ内容が違っているかによって優劣を争うゲームです。
 このゲームで分かることは、人がたった6つの事柄でさえ、人から人に伝えると、大きく内容が変化することに気付くはずです。如何に人間の言葉や耳が不正確なものかを実感された方も多いはずです。その要因は、我々は皆固定観念という心を持っており、それを通していつもものを見たり聞いたり考えたりしているからです。
 人の思いこみ(=固定観念)の恐ろしさを感じる切実なゲームです。よって、ここに必要なことは、しっかりとメモをとり、その上に確認を怠らないことを新入社員研修では教わります。
 ところが、ある新入社員のチームはこの伝言ゲームを何度やってもバッチリと正確に回答するのです。しかもそのチームのメンバーは何の変哲もない人達で構成されています。いや、中に一人「僕は物覚えが悪くってねえ」と公言してはばからない者もいるくらいです。
 そこで、彼らに密着取材すると、その成功の秘訣はまさに「コロンブスのたまご」的発想でした。自分は物覚えが苦手と自負?する彼は、決して逃げたり臆することなく、果敢に挑戦しているのですが、彼は同時に6つもの内容をとうてい覚えられないから、一つずつ言って欲しい」と仲間に頼み、そのチームは5W1Hの内容を一つずつ伝達していったのです。その結果、全てが正確に伝わったのです。
 他のチームは一気に6つの内容を次の人に言ったため、脳に忘却が起こり、それを恥とする羞恥心が、その欠落部分を想像力豊かにねつ造します。そしてその結果、無茶苦茶な内容になったのでした。
 ここで重要なことは、人は皆ものぐさ(面倒くさがり)ゆえ、このような事態を招きます。孫子の兵法にも「彼を知り、己を知れば、百戦危うからず」とあるように、自分の能力を見極めた「物覚えわる夫君」の自分に対する正確な認識が、このような素晴らしい結果を生み出したのです。
 一度に30kgの荷物しか運べない人間が、150kgのものを運ぶには、皆で協力するか、小分けできるならば5回に分けて運べばいいのです。これが人間の智恵なのです。

 

続きはまた来週……!