M&Uスクール

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今週の喝 第70号(2006.8.20~8.26)成功への道しるべ!成功方程式 〜その10〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への道しるべ!成功方程式 〜その10〜

子供達の集中力を鍛え、反応の良い子供に育てると、そこに夢のある想像力を育むことができます。
 反応とは英語でResponseといいます。これがやがて人間にとって最も大切な精神であるResponsibility、つまり責任感へと成長してゆくのです。

 集中力があり、責任感が備わっている人間は、多くの人の人望を集め、やがて社会のリーダーシップを執り、社会に役立つ素晴らしいエネルギーを発揮するようになるのです。彼らはみな精神的に素晴らしい素養を持っています。その素養とは“元気”であると言うことです。
 しかし、この“元気”は必要条件であっても、十分条件ではありません。はその為にはもう一つ、越えなければならない壁が存在します。

=元気な子を社会に役立つ子に育てるには……?=
 春や秋になると時たま、電車に小学生の集団が遠足で乗り合わせてきます。彼らは遠足という学校教育に於いては非日常の状態に置かれたため、感情が高ぶり、先生の言うことも聞かず、勝手気ままにペチャクチャおしゃべりをし、野放図にふざけ合っています。そして、一般の乗客が乗っていることなど全く眼中にありません。私が若いときは、向かっ腹が立ち、一人二人見せしめのためにげんこつでもくれてやろうかと思ったものですが、もう50を過ぎた私には「元気で良いなあ」と、微笑ましくさえ思えてくるのは年のせいでしょうか。
 しかし、人は年齢と共に学びまた成長してゆかなければなりません。小学1〜2年生のペチャクチャは許せても、これが中学生となると、育ちの悪さや、品性を教えられない教師の人格査定の対象となります。
 そこで、子供達に教えなくてはならないことは、“美しさ”と“自制心”です。子供の感性は敏感で且つ繊細です。きれいなもの美しいものには必ず心を惹かれます。どんな人間でも自分がキッチリと整列させられるのは嫌だですが、他が整列した姿は“美しい”と感じるものです。
 また、一つのことをするのに、志が一つになればなんでも美しく、また成果が上がることを知るのは子供時代です。野球やサッカー、またはブラスバンドなどクラブ活動で、チームプレーの妙味を知るのもこの時期です。そんな時、自分勝手というものが如何に和を乱すかに気付き、“自制心”の萌芽を促します。つまり、美しいものを手に入れたり、自分の望みを達成したいならば、自分を押さえる力が必要であることを感じ取ってゆくのです。
 実際、気が合い“形”が整えば、全て成果に結びつきます。例えば、若い男女が愛し合い結婚すれば、当初一人の生活費が月10万円掛かったとしても、二人で20万円にはなりません。大体13〜4万で収まります。これはお互いが補い合うものがあり、実質、無駄が省かれてゆくからです。これを相乗効果と言います。
 相乗効果とは、3の力を持つ人が2人いると、6の力になるはずですが、この2人の気が合えば、3の2乗となって9のパワーとなるのです。このように相乗効果が発揮された状態を「勢い」と言い、勝敗や成果はこの効果に有無によって大きく左右されるのです。
 やがてこの「勢い」は、人の行動形態に深く影響し、気を一つにする(揃う)ことによって、成功(自分が描いたイメージの実現化)がもたらされることを知ります。そして、その智恵が「精神」へと発達してゆくのです。
 元気な心と体は他の人達と揃うことによって、相乗効果を発揮し、その結果、「勢い」を生じる。
 これが人間の持つ素晴らしい集団パワーです。人間が社会を作る群生動物である以上、その勢いのエネルギーを発揮する人間こそ、社会性豊かなリーダーとなりうるのです。兵法の達人である孫子も

 激水の速くして石を漂わすにいたるは、勢いなり

落差の大きい水は、とても速い流れをもっているので、岩ですらその上を転がす力があり、これが勢いというものです、と喝破するように、人が持つ元気なエネルギーに揃えるという調和の心を育むことによって、物事の完遂能力である勢いを生じることが出来るのです。
 武田信玄「揃った軍勢は美しいものじゃ」と感嘆の声をもらしました。

 

続きはまた来週……!