M&Uスクール

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今週の喝 第66号(2006.7.23~7.23)成功への道しるべ!成功方程式 〜その6〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への道しるべ!成功方程式 〜その6〜

 今の世は教育もシステム化され、何の疑問も持たずに親も子供も学校や塾へと通います。これは明治の初期に学区制が敷かれ、無学文盲をなくそうとした先人達の素晴らしい成果です。
 その結果、日本から無学文盲は完全になくなりました。そして、先人達は大きな戦争の経験から、その教育方針を修正し教育立国を作り上げました。嘗て日本が世界に誇るべきものは、
   (1)子供の学歴
   (2)警察の検挙率
   (3)国鉄の列車ダイヤの正確さ
と言われるまでになりました。
 しかし21世紀の現在、JRの正確な運行時刻以外は、真夏の夜の夢のごとく夢幻の昔話となってしまいました。

=家庭で何を教えればよいのか?=
 「ゆとり教育」の名の下に詰め込み一辺倒の戦後教育が見直され、あたかも子供が情緒深く余裕のある感性を持つと思われたのも束の間……現在、日本の子供の学力は思いもよらないほど低下してしまいました。慌てふためく文部科学省を尻目に、子供達は野放図に、且つ自然の摂理に従って、ますますひどくなっています。
  35×24+80=□
 この算数問題を小学校4年生の一学期に問題提出したところ、正解率が60%に満たないという報告に慌てた、文部科学省は苦肉の策として、
「35円のリンゴを24個買いました。そしてそれを詰める箱を80円で買いました。全部でいくら掛かったでしょうか」
イメージ化して出題したところ。90%以上の正解を得られ、ホッとしたと言います。

 国の役人になるような人は、元来一般庶民とは違って頭脳の働きが鋭敏で素晴らしいため、一般庶民のレベルのことなど容易くこなしてしまいます。しかし、一般庶民は何か具体的な事例が在り、それによってイメージが湧いてくることによって「やる気」が出てきます。先の算数の出題も英才達には何ら難しいことはありませんが、算数なんてやりたくないと思っている一般凡人にとっては、
「なんと面倒なことばかりさせるのか。早く表で友だちと遊びたい。パソコンゲームの方が楽しい」
と気の散った状態で勉強させられているのです。
 よって気もそぞろ! 半分パソコンや友だちに気を取られながら学習するのですから正解率が低下するのは当たり前ですね。

 今までも申してきましたように「気散状態」こそ最悪の心です。(バックナンバー参照)そこで、数字をリンゴの値段と数量に置き換え、ビジュアル化したとたん正解率が上がった……と言うことは、ビジュアル化すること=イメージに正確に描くことは、言い換えれば「集中力」を増すことでありました。(これをM&U SCHOOLでは<呼吸・集中・イメージ>の三位一体化として指導しています)
 現代っ子が5分以上授業の集中に耐えられないので、教師達はテレビ番組のCMのように5〜10分に一度ギャグを入れようなどと、まじめに職員会議で討議されている現場を目の当たりにしたこともありました。その結果の一つが、「ゆとり教育」というごまかしに帰結したのです。本来子供に「自由」を与えると、「勝手」な行動に出てしまい収拾が付かなくなることなど、かつての自分を考えると簡単に答えが出てきます。これらは全て現象に対する対処策に過ぎず、抜本的対策にはなっていません。
 こんな中で私はある一つの結論に達しました。それは「今の子供には集中力を鍛える場所が存在しない」と言うことでした。
 PTA[Parents and Teathers Association]とは親と先生の意志を一つにして子供の教育に当たろうという素晴らしい発想の共同体です。よってここにはしっかりとした家庭と学校という分担があるのです。
 私の考えですが、学校教育は知識を学び集団生活を体得し、社会モラルを教えることが主体であり、家庭に於いては子供の集中力と愛情の享受を体感させる為の躾が大切であると思います。
 今、世のPTAは親と先生が子供の育成に関して、互いに上手くゆかないのを相手の所為にし、自分の側を正当化している場面をしょっちゅう見かけます。これではPTAではなくPTB[Parents and Teachers Battling]です。
 しかし、家庭に於いて、親が子供に対して行っている教育は親本位で身勝手なものがほとんどです。テレビに集中している子供に番組途中で「さっさとご飯を食べなさい」などど集中解除をして、食事をまずいもの(気まずいもの)として食べさせるのなどそん典型ではないでしょうか。親の価値判断で子供を計っている典型です。
 子供は、しっかりと愛情を込めて約束すれば、ほとんどのことは守る素直な感覚を持っています。親が(台所が片付かないなどの)自分の都合で、子供を気散状態にしているのです。
 このことが子供の学力低下の根本的原因と私は結論を出します。よって、
 家庭教育とは集中力を付けさせることを主眼におけば、素晴らしい未来を約束された子供が育つのです。 

 


続きはまた来週……!