M&Uスクール

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今週の喝 第65号(2006.7.16~7.22)成功への道しるべ!成功方程式 〜その5〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への道しるべ!成功方程式 〜その5〜

 「声に出して読む美しい日本語」という本を見つけました。和歌俳句に始まり、有名人の演説まで素晴らしい言葉が数多く収録されています。それだけでも素晴らしい本なのに、この本の編集者は、これらの文章を声に出して読もうと我々に呼びかけています。今の日本人は新幹線の中でも飛行機の中でも、みんな静かに(黙読して)本を読んでいます。
 また、私の友人にも速読法を教えている人がいて、私の5倍くらいのスピードで本を読みます。
 私は本を書くのは得意ですが、読むのはとても遅い!引け目を感じていたのですが、ある日とても面白いことに気付いたのです。

=声に出すと集中力が増す!=
 速読の得意な人……彼らは人の何倍も知識を自分のものと出来る技術を持った人とも言えますね。その方達が私の著した「武士道の智恵」を読み、その内容について色々と質問してこられました。
 さすがに、しっかりと論旨や要点を把握していて、ズバリと内容に対する疑問や質問を投げかけてこられます。しかし、ちょっと話していると、要点論旨はしっかりと把握しておられるのですが、その質問の内容は、本の中に書いてあるいろんな事例にその解決法が示されております。にもかかわらず、その事例の話をすると、まるで初めて聞くような顔で話されます。
 そして、色々と話していく内に、その方は本の内容を掌握してはいるものの、それが何のために書かれ、どうしたいと思って作者が書いたのかは理解されていないようでした。つまり、その方にとってその本が知識として自分の脳に入ってはいますが、それを実生活に役立てるための智恵としては残っていないようなのです。
今まで、頭脳明晰と言われる人に共通した(皆が皆ではありません)弱点です。
速読得意な人が掌握している本の内容は、「はじめに」などの所に書いてある前書き程度に近いことが分かりました。何度も言いますが皆が皆ではありません。
 彼らは確かに文字全てを読んだことには間違いありませんが、人には一定のスピードがあって、そのスピードをオーバーして理解することは出来ないのです。
 そのスピードとは、世の中の全ての速度が光速を越えられないように、我々の脳みそも、情報が入ってきてそれが脳に焼き付けられるのに個人差はありますが一定の速度が存在します。俗に天才と言われる人は、この速度が速く、驚くことに一度ぐるっと(10分程度)六本木ヒルズから見た東京の風景を、見事に再現した画家もいます。しかし、彼はそれを行う脳みそが異常に発達しているだけで、その他のことは(例えば絵を売ると言ったようなマネージメントなど)今度は、普通の人以下の能力しか持ち合わせておりません。

 神は上手くバランスをとっているのです。

 我々凡人にとって、そのスピードを少しでも上げることは、努力によって可能のようです。速読の技法と掌握スピード……この二つをバランス良く訓練することが大切です。

 その方法が、先程述べた「声に出して読む」ことだったのです。

人が、文章を声を出して、しかも間違わず早く読む……この速度がその人の脳の焼き付け(掌握)速度と思って間違いありません。脳における理解速度と言葉に発する言語運動速度が合致すると言うことは、その人の集中力が活性していることなのです。我々の脳は常に「あれもこれも」と気もそぞろに移りゆくように出来ています。だから「ふっ」と思い出したり、気付いたりする「瓢箪から駒」的能力が出てくるのです。
 ですが、この移り気が「気散」を生み、失敗の原因を創っているという、言わば「諸刃のやいば」なのです。
 ものを良く忘れる人、約束を守らない人の中には、なぜか物事をすぐに忘れてしまう人達がいます。自分では、しっかりと他人との良い関係作りを目指しているのに、忘れてしまう人も多くいることに気付きました。
 その人達は、例えば、Mailなどが人から届いたとき、それをパソコンの画面上で読んだだけで“分かったつもり”になり、次から次へと、内容を“こなしていく人”が多いのです。そんな人の解決策は、
Mailの内容を紙にプリントアウトし、それをしっかりと声を出して3回以上読むことをお薦めします。
 皆さん、どうか自分の頭脳を過信しないでください。
速読や要点把握力を自分のものとしたいと考えている人は、もしかしたら、ただ単に楽と得をしたいという「面倒くさがり屋」なのかも知れませんよ。

 

続きはまた来週……!