M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第63号(2006.7.2~7.8)成功への道しるべ!成功方程式 〜その3〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への道しるべ!成功方程式 〜その3〜

 人間のやる気は、過去の経験や体験から、達成感や充実感を自分のものとし、満足感を味わった人ほどしっかりと出ます。これを心の<初期起動>と言って、成功者と失敗者の大きな分かれ道となるのです。
 私が思うには、この達成感や充実感から満足感を初めに体験させることこそ教育の本分だと思います。

 冒険家の故 植村直己さんは、危険を冒してもその達成感を味わった爽快感が忘れられず、ついには命を落としてしまいました。それでも彼はきっと幸福感の中で天に召されていったことでしょう。
 自分の目標としたことに挑戦する心こそ、人間の本懐……最も幸福なことだと私は思います。

=その為には先ず自分の心を見つめることが肝心=
 吹奏楽日本一の今津中学校吹奏楽部で体験したコンクール!
しかも全日本吹奏楽コンクールのあの凛と張り詰めた空気は、生半可な精神では耐えきれません。
「もし、自分がどこかでミスをして……」
「その結果、優勝を逃したら……」etc.など

緊張の中で湧いてくる恐怖心。
 この恐怖に負ければ、「あがる」という自分の脳や心で自分自身の身体や技量がコントロール不能の状態がやってきて、どんなにいつも上手なプレーをする人間でも、とんでもない間違いをしてしまいます。
 そして、いったんミスをしたら、こんどはその(すでに過去となった)ミスに気を奪われ、次のミスを誘発してしまう悪の連鎖が始まります。そして、気を取り直す暇もなく、今度は過去のミスに猛烈な羞恥心(恥ずかしさ)を感じ、ますます「あがり」が助長されるのです。
 スポーツや音楽はこの「あがる」という悪魔を克服するかどうかによって、大きく運命が左右されます。音楽大学の教授にまでなった方でも、コンサートになれば怖いと漏らす方が大勢おられるのも、この悪魔の克服が如何に難しいかを物語っています。
 そこで、私はこの「あがる」事によって起きた恐怖心と羞恥心について私は徹底的に考察してきました。そのことに費やした年月は40年以上です。
(エヘン!すごいでしょ。←自慢してどうする)

 今から十数年前のことです。戦艦大和に乗艦され辛くも生き残った故 細谷太郎先生のお話しを伺いました。先生は大和の艦橋最上階にある測距儀手として大和の最後の戦闘に参加されました。
 敵雷撃機や戦闘機が大和目掛けて魚雷や銃弾の雨を降らせ、大和も果敢に機銃や大砲で応戦している内は、何の恐怖も湧かなかったと言います。戦闘機の機銃掃射は五発に一発の割合で光を発する銃弾が仕込んであり、それによって自分の射撃した弾がどこへ飛んでいるかが分かるようになっています。その弾が鼻先10センチの所をかすめても全く怖くなかったのです。弾が一発見えると五発来ているにもかかわらず……。
 ところが、敵の攻撃によって、機銃や大砲が一つずつ沈黙して行き、全く大和からの反撃が無くなったとき、恐ろしい恐怖が湧いてきたそうです。細谷先生はこの時のことを昨日のように思い出しながら、

「反撃し敵機を補足しているときは心も集中し勇猛果敢に応戦できたが、全く味方の銃器の音が無くなったとき、自分の気が敵機や大和が浮かんでいる海に捕らわれ、完全に気が散った状態(M&U SCHOOLではこれを「気散」と呼んでいます)となった

と語っておられました。
 ここなのです。私達音楽をやるものが「あがる」=恐怖心と羞恥心に苛まれる状態になるのも、実はこの「気散」がその根本にあったのです。『油断大敵』ということわざの「油断」もこの「気散」によって引き起こされる不注意ミスです。

私の40年の研究結果は、
恐怖心、羞恥心は気散によって誘発される。
その解決方法は、集中力を身につけること
でした。


続きはまた来週……!