M&Uスクール

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今週の喝 第57号(2006.5.21~5.27)成功へ道しるべ!その心構えは如何に 〜その13〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功へ道しるべ!その心構えは如何に 〜その13〜

 

私の子供の頃の話のまたまた続きです。
中学校入学時に、父から「吹奏楽部へ入部すると勉強が出来なくなる」という理不尽な理由で禁止された私は、親の言うことを素直に聞くよい子でした。
でも、自分の心の中では入学式の時の吹奏楽部のサウンドが頭を巡っていました。
そんな思いを振り払うように、テニス部の部室に向かっていた私に運命的な出来事が起きたのです。

=天が決める節目とタイミング(2)偶然=
放課後、テニス部の部室を目指して廊下を歩いていました。不思議なことに60メートルほどの廊下には誰もいません。
その時です。廊下の隅からかの有名な吹奏楽部を日本一に押し上げた得津武史先生が、トレパンに雪駄履き、そして頭には鉢巻き姿で竹刀を右の手に、真正面からこちらに向かってきます。
そして、私の真新しい帽子と学生服を見て、視線がバッチリと合った途端
「おまえ一年やろ。ブラスバンドへはいれ!」と一喝。

私はその前の晩、父から
「ブラバンだけは入ったらいかんぞ」と言われていたのが脳裏をよぎり、すぐさま何かに背中を押されたかのように返事をしました。
「ハイ!入ります……」
すると矢継ぎ早に先生は、
「何が吹きたいんや」
その時私が知っていた楽器の名は、<喇叭>と<太鼓>しか知りませんでした。
そこで私は
「喇叭」と答えると、先生は
「歯ー見せてみい」
私は大きく唇を開いて、歯を見せますと
「あかんなあ、フルートじゃ」
といって、私を部室へと連れて行き、フルートの先輩(三年生)に引き合わせ、
「しっかり仕込んだれ」

この瞬間、私の一生の職業が決まったのでした。

さて次に頭をよぎったことは父の顔です。どうこの事態を説明すればよいのだろう、また一悶着起きるなと思案しましたが。家に帰って、素直に父に今日の事態を言いました。
私「ブラバンへ入ってしもた」
父「あれだけ言うたやないか」
私「そやけど、先生は竹刀持ってはったから怖かってん」
とちょっと言い訳がましく宣うと父はあっさりと
父「ほな、しゃあない。そやけど、成績がちょっとでも落ちたら止めさすぞ。これが約束や。守れるか」

な、なんとあっさりと許してくれたのです。
私は躍り上がった気分に包まれ、信じられない父の言葉に

私「お父ちゃん、ありがとう。僕、頑張るからな」
こうして、音楽の道へ第一歩を踏み出したのでありました。

物事は、その人間が心の底から欲した時、

        必ず適切な事象(偶然)がやってくる。

後々になって、私はこの研究にはいるわけですが、
まさしく念ずれば花開く世界がこの世には確実に存在したのです。
我々人間はその全知全霊を傾けたとき、思い通りの生き方が出来る……
こんな体験を初めて意識した出来事でした。

 

続きはまた来週……!