M&Uスクール

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今週の喝 第54号(2006.4.30~5.6)成功へ道しるべ!その心構えは如何に 〜その10〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功へ道しるべ!その心構えは如何に 〜その10〜

私が住んでいる所は、阪神タイガースのホームグランドである甲子園球場から西へ1,5kmほどの所にある兵庫県西宮市の今津という町です。
そんな事もあって小学校の頃、友達のみんなが野球に興味を持ち、休憩時間にはみんなボール遊び、そして放課後は必ず隣のクラスと試合をしました。
ところが、私にとって友達づきあいのこの野球が苦痛そのものだったのです。
その理由は至極単純!

ものすごく「下手くそ」だったのです。

守備はいつもライト……たまに飛んでくるボールに恐怖し、受けるどころか目を閉じてしまう始末です。そして付いたあだ名が「コミックライト」!自尊心はズタズタです。
そして、絶対に回ってくる打順。
いつも空振りの三振です。
その結果、野球を初めとするスポーツ全部が大嫌いになりました。


=今、何が起こっているか=
中学校に入って、音楽大好き少年の私は吹奏楽部に入部しました。私が入った今津中学校吹奏楽部は、今も歴史に残る名物教師得津武史先生が下町っこをスパルタ教育で、日本一に育て上げた有名校です。(ガラの悪さでも一流でした)
吹奏楽部に触発され多くのクラブが活発に活動していました。その結果、運動場はいつも芋の子洗いの状態で、運動部は皆苦労をしていました。そこへ、全国コンクールで優勝経験のある吹奏楽部員は、自然に生意気になります。
そこで「ドリル演奏の練習だから貸せ」と割り込んできます。しかも、運動場を使っている相手のクラブに「野球で勝負」と挑戦状を叩きつけます。(但し、野球部以外)そして勝った方が運動場を使うわけです。
今では考えられないようなことが、まかり通っていたのです。
野球とは終生「おさらば」を決め込んでいた私は、ここで再びバッターボックスに立つ羽目になったのです。

音楽では吹奏楽部でもトップを行く技術と感性を持っていた私ですが(自慢話で申し訳ありません。事実です)、ここでズッコケぶりを発揮しては威信も名誉もありません。悩む私の姿を見たトランペットの山本君が、私のそばへやって来て「梅谷、お前ほど感のええ男がボールにバットが当たらへん訳があらへん。お前、ボールが怖いから、ボールを見てへんのんとちゃうかと言います。
この言葉に、私は正しくバットで頭を殴られた感覚に襲われました。そうです、野球をしているにもかかわらず、私は恐怖が先に立ち、全くボールを見ていなかった事に気付いたのです。

私の目から鱗がおちました。
野球をする時にボールを見ていなかった。それも、いまだボールをぶつけられた事もないのに、「……だろう」という思いこみだけで、恐れをなしていた。頭が良いと言われていた私が、その頭をマイナスの想像に使い、そして自分が出来ないことを「嫌い」という言い訳に変えて、やらない自分を演出する事によって正当化していたのです。

さて、バッターボックスに立った梅谷少年は、今度はピッチャーとしっかり目を合わせ、かれのなげる球種をしっかり見ています。息を吐きフルートでコンクールに出る前のような心持ちでボールと一体になっています。

結果は、
センター前のヒットです。
そして、我が吹奏楽部は運動場を占拠し、ドリル演奏に勤しんだのでありました。人はこれからやろうとすることにほとんど注意を払っていません。
自分の感情に左右され、無我夢中なのです。

私の中学時代の教訓は、
現在自分のやっていること、周囲に生じている事に最大の注意を払え!

 

続きはまた来週……!