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今週の喝 第51号(2006.4.9~4.15)成功へ道しるべ!その心構えは如何に 〜その7〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功へ道しるべ!その心構えは如何に 〜その7〜

貪・瞋・痴……これは仏教における三大悪を指しています。
現代語では「むさぼり、怒り、おろか」です。
しかしこの内の怒りは、人に向けると諸悪の根源となりますが、その怒りを自分に向けたときには、自己カイゼンの大きな原動力となります。
京都宇治の心華寺塔頭である和尚は「己に腹を立てよ」(PHP研究所刊)という本を出しておられます。
ここに書かれているのは怒りのエネルギーを自分の気づきに用いたときの、素晴らしい効果が記されているのです。

=怒りのパワー=
ある老農夫は、ある日農場で煙草を家に置き忘れ、それを取りに帰るために2マイルの道を歩き始めました。その時、彼は自分がたかが煙草のために老骨にむち打って歩いている自分に気づき、突然煙草を止める決心をしました。その理由は、彼はその道すがら<煙草を吸うという習慣>によって、往復6,4kmもの道を歩くという無駄な労力を使っていることがバカバカしく思えたからです。

この老農夫は、「習慣」という無意識の行為によって、己自身が非常に無駄で屈辱的な扱いを受けていると感じたのです。よって、それに怒りを覚え、歩く向きを変え、畑に引き返し、二度と煙草を吸わなかったと言います。
この老農夫が感じたように、「怒り」は時として誤った観念からの解放者の役割をしっかりと果たしてくれます。我々は習慣や癖と言ったやっかいな性質によって(何せ無意識だから気がつかない内にしてしまう)大いなる無駄を強いられています。

これが固定観念や既成概念です。
こんな例は他にも沢山あります。
昭和30年頃はアイスクリームは冬には販売されていませんでした。店先のアイスクリーム庫はブリキの蓋がされ、鎖で鍵が掛けられていた様子をハッキリと覚えています。販売者は「寒い冬には食べないであろう」という一方的な考え方のために“アイスクリームの季節"を人が作り出してしまったのです。
しかし、よく考えてみるとこの頃には、各家にはみな暖房が完備され、とても暖かい冬を堪能していました。よって、季節はあまり関係なかったのです。
また、最近の例ではスキューバダイビングショップの社長自ら、2月3月は季節柄暇だと思いこんでいたのを、このアイスクリームの事例で説明したところ、自分の既成概念(セルフイメージ:自己像)による勝手な思いこみであることに気づきました。
そして、「季節が良くなってから訓練を始めては遅い」と客を説得し、熱心に勧誘したところ最高の売り上げを確保したと報告を受けています。
その社長は、今までの自分の固定観念に非常に怒りを覚え、今は自分の心に潜む固定観念の打破に全勢力を注いでいます。そうした結果、自分が自分に対して思いこんでいる誤った考えの多さに驚いたと言っていました。

人は根底に「楽をしたい」という怠け心を忍ばせています。そして、自分の考えの中で、身体を動かさないですむ方向や理由付けが出来ると、その「出来ない理由」を正当化するために働き出します。
そして正々堂々と「出来ない理由」を詭弁術を用い、胸を張って主張するようになります。これこそ<痴>……おろかの極致ですね。
さあ、今日から、固定観念や既成概念を打破し、あなたの才能を「出来ない理由」作りのために用いることを止め、「どうすれば出来るか」という前進的観念に使いましょう。

 

続きはまた来週……!