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今週の喝 第309号(2011.3.21〜2011.3.27) この世は全て催眠だ(51)〜人間の最大幸福は、明鏡止水の心に有り!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(51
〜人間の最大幸福は、明鏡止水の心に有り!〜

 人間の最大幸福は何でしょうか。金持ちになること。好きな人と一緒にいること。等々の、色々な物欲に焦点を合わせても、いずれ飽きてしまい、また欲求不満になります。
 私も数年前、京都の大金持ちの方ばかりが集まった会に招待されましたが、皆さんいつも美味しいものを食べ、欲しい物が手に入り、したいことの通りに事が運ぶ立場におられる方も、どこかしら憂鬱な顔をしておられます。我々凡人にとっては、「贅沢な悩み」と一言で片付けてしまえば良いのでしょうが、我々とて将来そのような唯物的成功を手に入れたとしたならば、それで終わらず、また新たなる苦を背負うことになるのです。
 そこで、私は考えました。真の成功者とはどのようなことを言うのかと……。その回答は、「明鏡止水」の心を持つこと!
 つまり、どんな事象に出会っても、平然とそのことに対処できる問題解決能力を持つことであると、結論付けました。結論は簡単ですが、では、何から始めるのが妥当なのかとなると、いささか思考を廻らさずにはいられません。そして、得た回答は「自分の心を自分自身で諫める方法を体得すること」でした。このような試行錯誤の上に、今皆さまにお伝えしているこの「喝」をしたためるに至ったのです。
 人は、関係性の上に成り立っていて、それが物であれ人間であれ、相手によって色々な感情変化を生じます。その推移を出来るだけ平静に保つことこそ、自分を管理する最大の方法なのです。きっと、エリクソンも自分の身体の不具合に押しつぶされそうになって、自分の心と真摯に対面したのでしょう。そして、素晴らしい方策を感じ取り、系統化していったのです。

=何事も「程」が肝心!=
 自分の心を自分自身でコントロールする。そして、明鏡止水の境地を得る。このような神業にも似た行為が果たして出来るのか……。ここに回答を見いだしたのが、エリクソンの近代催眠をより系統化し、多くの悩める人々にその打開策を示した「神経言語プログラミング」です。それは、己の中にある人間特有の憂鬱の種、「固定観念の打破」に対する方策の発見から始まりました。それは言わば、脳と心の関係を明快にしたことにもなる、20世紀最大の発見と私は位置づけております。
 当事者と傍観者……人の心には、このように主体と客体の二面性が存在し、それによって感じ方や考え方、やがて行為行動に至るまで大きく分かれる分岐点が存在したのです。
 誰かある人との思い出(良いものも悪い物も)をみなおして、関係を精算することも可能です。その人との楽しい思い出に対して、傍観者的な立場を取ったとすると、心に潤いを与えるような体験まで、捨ててしまうようなことになります。愛し合っていた者同士が、醒めて分かれる時の心境は、このようにして作られるのです。
 人の苦しみの一つに、愛別離苦がありますが、愛した故に別離の苦しみが来るのなら、愛していない状態を作り出せば簡単に心から離れてゆきます。そのようにして相手に対する思いをコントロール出来たとしても、今度は、人の心というのは何にでも同じ思考回路を使うように癖付いてしまいます。従って、その刹那は心をコントロール出来ても、次の事象に対しても同じような処置や態度を取ってしまいますので、冷淡な性質が育まれてしまいます。
 あなたが変わったために現在では一緒にいることすら我慢ならなくなっても、懐かしい思い出は楽しんだ方が良いのです。しかし、人間は前にも話しましたように、“過去をも改ざん”してしまうのです。
 また、後になって思い出が崩れるのが怖いからという理由で、楽しい出来事に対して“傍観者的立場”をとる人がいます。しかし、こんなことをすると、人生がどんなに素晴らしいものであったとしても、楽しむことが出来なくなってしまいます。
 人に最も大切なことは、「程」です。つまり、バランス感覚を養うことが最も大切なのです。あるテクニックがうまく行くと分かると、何でもかんでもそれをやろうという人がいます。これも固定観念です。ですから、恐怖症を克服する方法も、感情を中和することに関しては有効ですが、心を冷やしてしまう効果も同時に持ち合わせていることをお忘れなく……。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/