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今週の喝 第827号(2021.2.22~2.28)この世は全て催眠だ(568)〜「呼吸・霊力・意識」の三位一体こそ感動の根源!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(568

「呼吸・霊力・意識」の三位一体こそ感動の根源

 さて、2月度の(九州以外の)ヒューマンソフト研究会では般若心経の講義も大詰めを迎え、私たちを成り立たせている根本的エネルギー“空”(見えない世界だけれど、この世の本質)を実感する為には、深い腹式呼吸で自分の心を空っぽにして、大宇宙に音もなく響き渡る“霊力”の中に素直に身体(み)を置き(そのバイブレーションを感じ)、自分と大宇宙の目指す所が一つになったとき、得も知れない「感動と歓び」が自然に湧き上がってくることをお伝えしました。
 つまり「(自分の)呼吸、(大宇宙の)霊力、(人間と宇宙が共振する時の)意識」が、三位一体になった時、
 「我々人間が何のためにこの世に存在し、何をしに何処(どこ)から何故(なぜ)来たのか」
という、この世に生まれてきた根本的意義に気付きます
 その気付きは、“人の心”と“周囲の人達(私はこれこそ宇宙の本質と思っています)の心”を同時に「歓び」で満たし(共振し)、決して揺らぐことはありません。我々が日頃培おうとする“信念”のように、常にそれを維持し続けなければというような作為的感覚は皆無で、そこには盤石で確固とした“不動智”が自然な形で自分自身を覆い、恐怖も不安も、生老病死の苦も全くない安寧の世界に身を置くのです。それは、あらゆる“苦しみ”の呪縛の縄が「ほどけた」感覚です。一昨年暮れに阿弥陀さまの下に旅立った心華寺塔頭(たっちゅう)・斯波最誠和尚は、この“縄がほどける”ことから、「ほどけ=仏(ほとけ)」という言葉が生まれたと教えてくれました。私は、この感覚こそ「悟り」であると思っています。
 してみれば、私が小学校4年生の時、ドヴォルザークの交響曲新世界第4楽章のテーマを聴いて心が痺れたその感覚は、私を自然な「感動と歓び」に何者か(Something Great)が誘ってくれたのでしょう。このメロディーで私の生涯は方向性を得たことは、(後知恵ですが)間違いありません。そしてその後、フルートに出逢い、その修得に無心に立ち向かっているとき、生涯の師・宇宿允人先生との出逢いが生じたのですから……!

 

★★「苦」に敢然と立ち向かおう!★★

 このように、今までの我が人生を振り返って分析している私ですが、フルート1本にどれだけ心血を注いだことでしょう。ま、一流の演奏家からは「そんなことは当たり前だろう!」と言われてしまいますが、この苦行とも呼べる楽器修得こそ、自分の理想(目標)を明快にした者だけが乗り越えられる特権です。特権といっても、誰かに某かの権利を与えて貰った訳ではなく、さまざまな出逢いの中から自分が適宜選択し、そして優先順位を決める感性が周囲の人達(私流に言えば“大宇宙”)に「感動と歓び」を喚起し、その波動(バイブレーション)が打ち返す波のように自分を包み込み、自分も同じ「感動と歓び」に満たされ“一体化”したのです。
 クラシックであれロックであれ、コンサートは演奏者と観客の心が一つになったとき、異様なエネルギーに包まれ、あの“境地”といっても良いような独特の雰囲気が醸し出されます。これは、何も音楽に限ったことではなく、芝居もスポーツもみな同じです。また、「絵画・彫刻」もその絵の中に心が吸い込まれるような感覚になった時、(感覚的)時間は止まり、完全に波動は一つになります。
 私は男ですから想像でしかありませんが、出産という大きな苦痛を伴った大事業も、母と子の呼吸が一つに合った時、壮大な「感動と歓び」が内側から母子共に湧き上がってくる故に、それが為されるのだと思います。
 してみれば、このように“空”の体感を、私たちは日常生活の中で、屡々(しばしば)予行演習しているのです。その予行演習を実体験として自分の生涯の感覚に組み入れ人生の実践に用いた人間が、リーダーとなって後進を導き、また、その者達を育てていくシステムにこの世はなっているのです。
 そして、そこには単純な掟が二つあります。
その第一に、「決して諦めたり、途中で投げ出さない!」
その第二に、「それに伴う“苦”を、自分の抱く“理想”で乗り越える!」
 俗に、“挫折”というのは、嫌なことや苦しいことから逃れようとする心(縁を切る心)が招き入れる最悪の感性です。その最大要因は、自分自身にそれを乗り越えようとするエネルギー源が無いから起きます。このエネルギー源こそ、「自分は○○△△したい!」という欲求(要求ではありません)を高めることで生じる「自分自身の理想の姿」をシッカリと想像することから生まれます。
 素晴らしい音楽と接して、「また聞きたい」と思うのか、「あの様に演奏してみたい」と思うのか、「あんな曲を作りたい」と思うのかでエネルギーに強弱があることは、皆さんも容易に“想像”がつきますね。
 そのエネルギー源とは、人の持つ「想像力」が根源のパワーなのです。まさに、般若心経の説く“空”なるエネルギーこそ、人間の“想像力”が最も活発になった時に到達する“神秘の領域のエネルギー”なのです。
 “神秘”と言ったのは、何もない処からアイデアと行動でこの世に役に立つ“事象”を生み出す故に用いました。
 ベートーヴェンがこの世に出現したことで、9曲の感動的交響曲が生まれ、それに地球全体の人間が少なからずも勇気や希望、また安堵や慰めを与えられました。
 人がこの世に生を受けて為すべき事は、第一義に「感動と歓び」を周囲の人々(私流に大宇宙)に振りまくことで、自分と宇宙の一体化を起こすことだと確信し、私は笛を吹き続け、作曲し続けたのです。まさに「継続は力なり!」です。

 

     この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/