潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
この世は全て催眠だ（３４３）
〜祝・あなたが変われば全てが変わる601回〜
「今週の喝」を毎週月曜日に、皆様に配信して早や12年と5ヶ月が過ぎました。お陰様で先週600号を迎えることが出来ました。そして、多くの方々のご支援がこの連載を続けるエネルギーになったことを、この紙面を通して御礼申し上げます。
有り難うございます。
私が35歳の時（29年前）、この世の中で、成功する人と失敗する人、好かれる人と嫌われる人、私の世界で言うと、ヒット曲に恵まれる人とそうでない人、また、正しいことをしているのに上手く行かない人と何事も適当に対処しているにも関わらず物事がスイスイと運ぶ人など、一見理不尽に見えるこの世の現象のボーダーライン（境界線）に法則は有るのか無いのかを考えた結果、そこに大いなる理(ことわり)が存在することを発見しました。
人間の「成功方程式」とも言えるこの理論を世に広め、より多くの人により良い幸福を感じ味わって貰おうと思って、我がM&U SCHOOLを創設した青年期がとても懐かしく思い出されます。
世の成功者の特徴は、単純に多くの人間と出会い、そこで、よりよい人間関係を結んでいるのです。しかし、良く周りの人間を観察すると、人を好き嫌いする人間が圧倒的に多い事に驚きます。そんな中で、唯々多くの人間を好きになる術が有るのでしょうか。どんな人間でも嫌いな人間はいるはずです。なのにその感情を克服する術を心得ている人と我々はどこが違うのかを、私は多くの著名人や世に役立っている人達をじっくりと観察した結果、至極簡単な回答を得ることが出来たのです。
それは、ある歯科医への質問から謎が解けたのです。その歯医者さんはすこぶる年配の方で、治療法も少々古いスタイルです。でも近所では名医の誉れ高い方です。
その先生は、歯の詰め物を匂いで嗅ぎ分け、その治癒状態を判断しておられます。人の炎症を起こした歯の匂いほど臭いものはありません。それをクンクン嗅ぐ先生に、
「何故、そんな臭いものを先生は嗅げるのですか？」
と単刀直入に問いかけたところ、
「この悪臭を取ってやるのが私の仕事だからねぇ！」
という単純な答えが返ってきました。
★★「催眠法」は成功方程式のエッセンス★★
この言葉に私は「ハッ！」と気付いたのです。何をするにしても、それを生業としている人（Professional）は、そこに改善の腕（能力）を持っているが故に、立ち向かえるということです。
そう言えば、私が高校生の頃、将来の進路で畳店を営む我が父と口論となり、未熟な私は
「畳屋みたいな汚いモン扱う商売なんかイヤや！」
と言うと、まさに鉄拳が飛んで来ると思いきや、
「アホ！汚い畳やから、キレイにしとるんや」
と言う返答に、私は思わず納得してしまい、絶句したのを思い出しました。
世の成功者は、みんなプロとしての技を持って、その職業に従事しています。そして、そこに多くの人との交わりが有るのは、人と交わる術を持っているに違いないと想い、その術を探し、且つ、それを方程式化すれば「成功方程式」として、豊かな人生設計に役立てることができると思ったのです。
私は、その方法を必死になって探し続けた結果、キリストが「求めよ、さらば与えられん」と宣ったことが現実となります。それは、私がクラリネットを教えていた大阪大東市の大川創業会長・大川進一郎氏が、偶然、私の目の前でガチガチに肩を凝らしていた女性ヴァイオリニストを、催眠に誘導し、簡単な暗示とともに一発で肩こりや疲れ目を癒やしたのです。その上、ショー的催眠とも言えるブリッジ（椅子と椅子との間に身体で橋渡しをし、その上に人が乗る）を見せてくれたのです。
この瞬間の光景を目の当たりにして、「私の知らない世界」が大きく広がっていることに気付きました。そして、催眠技法、催眠原理、その効用、そして、それを悪用すれば犯罪に発展することを知り、そのエッセンスを隈無く研究しました。そして私なりに至った結論は、「催眠とは“快”なり！」でした。
汚いモノを浄化できる能力と、相手に快を与える術を兼ね備えた人間……これが、世の成功者の実像だったのです。誤解を避けるために申しますと、成功者はみんな催眠を修得していると言う意味ではありません。実社会を渡る経験則と感性から、知らず知らずの間に「催眠法」のエッセンスを身につけていたのです。
ですから、このコラムを「この世は全て催眠だ」と命名して、如何に我々は知らない内に催眠法を無意識に用いているかを伝えて参りました。そして、ここに興味を抱いて下さった方々が、よりシンプルに「人生成功の秘訣」を理解して下さればと思ってこれからも書き続けますので、どうぞ末永くお読み下されば幸いです。
この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/
