M&Uスクール

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今週の喝 第529号(2015.6.8〜2015.6.14) この世は全て催眠だ(271)〜面倒くさい事は、やらなければならない!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(271
〜面倒くさい事は、やらなければならない!

 少々しつこく言いますが、「面倒くさい」と思ったことと言うのは、心の中では「やらなければならない!」と思っているのです。もし、どうでも良いことならば、意識にも上らないですから、“面倒”などとは思いません。それが証拠に、自分の目の前を歩いている男性が重い荷物を持っていても、「大変そうだ。彼を助けなければ」などとは思わず、「重いだろうな」で終わってしまいます。
 それが、こと、おばあさんが重い荷物で難渋していたとしたら、「持ってあげようか?でも、面倒だなぁ。あんな多くの荷物を持ってこなくても良いのに……」などと、脳裏では葛藤が始まりますね。これは、自分に出来ることを知っていて、また自分が年寄りを労(いたわ)らなければ良心の呵責に耐えられないと思っているからこそ、「面倒くさいなぁ!」と言う葛藤の心が出たのです。
 ですから、面倒と思ったことは、行動に移すことが大切なのです。なぜなら、事後、自分の“心がさわやか”になり、わだかまりなく次の作業に着手できるからです。これが「親切心」です。
 催眠を学習しようとするものは、この親切心が根本になければ履修できません。つまり、面倒くさいと思う心を持っている人間には、人の上に立つことなど到底出来ないのです。いや、出来ているように見えても、その内実は、周りの反感を買いながらやっていたり、権力や権利で命令または禁止令を多発して、無理矢理行動を促しているのです。ですから、そこにいる人間は、「嫌々やらされている」状態なので、必ずと言って良いほど、最後には失敗の憂き目に遭うでしょう。
 私の結論ですが、端的に、リーダーならば「面倒くささ」の排除は、必須教科と心得て下さい。つまり、物ぐさの心を持っている者で、天下を取った人間はいないと言うことです。従って、
   “重い足は引きずってでも行け!”
これぞ、リーダーの知恵です。
 
★★環境格差が現代病の根源!★★ 
 さて、「面倒くさい」という心の排除は、「安心して感情交流を行える関係=ラポール」を結んだことになります。
 現代社会の憂鬱の原因は、世の中が民主主義であるにもかかわらず、会社に入るとその大方が社長専横の「専制君主制」であるところにあります。親子関係はじめ家族関係がモラルをなくしてしまい、「親子喧嘩、兄弟喧嘩、夫婦喧嘩」が中小企業倒産の三要素と言われる現代は、「親しき仲に礼儀あり!」という封建制度のとても素晴らしいところを、すべて亡くしてしまい、傍若無人に育てられあた人間が大多数です。
 しかし、いざ高校大学を出て就職すると、そこには、これまた傍若無人な上司や経営者がいて、言うことを聞かないペーペー(平社員)には、権利と権力、命令と禁止令という最も非人間的な方法で統括しようとします。
 そこに、規律を教え込まれてこなかった現代人は、拒否反応を起こし、アレルギー反応を誘発します。この間も、テレビのニュースで
 「先月5月の記録的な暑さは、一日の気温差10度以上を十数日記録し、(花粉症のような)寒暖アレルギーに罹る人間が増加している」
との報道がありました。
 私は「寒暖アレルギー」と言う言葉(病名)を初めて耳にしました。ここから推測するに、人間は、自分のペースを乱されると過剰拒否反応(アレルギー)を起こすのだと理解し、会社に勤めて二ヶ月たった頃に起こる「五月病」なども、この症状と類似しているのではと考え、そのような症状を訴える人をカウンセルしたところ、見事に改善の兆しが見えました。
 つまり、環境改善して、尚且つ徐々に社会の荒波に順応させてゆく作業をしました。その時、最も大切なことは、「ラポール」がしっかりと結べているかどうかです。その為の初めの譲歩が「チューニング」なのです。
 そして、「相手が一番、自分が二番で嬉しい心=愛」で接することで、自然な信頼が芽生え、良好な人間関係がはぐくまれてゆくのです。ですから、「愛」は、最高の催眠状態といっても過言ではありません。
 件のヴァイオリニストと彼氏は、このよう本来晴らしい愛を育むはずのプロセス(過程)で、お互いが不信になり、その不信による不安解消のために自分の“我(が)”を優先したため、彼女はPTSDにまで発展したのです。そして、その状態に驚いて彼は益々焦り、強引に「専制君主」的発言になり、彼女もその圧力と音楽との間で“ダブルバインド状態”に陥った結果、自然なサバイバル(逃げる)手段として、病気を誘発したのでした。
 しかし、今は彼とも私とも彼女は、ラポールを結んでいます。つまり、威光暗示、チューニング、ラポール……この催眠の三要素が揃ったわけですから、いよいよ、彼女の潜在意識に「新しい感性(癖)」を植え付ける作業に移れるのです。これぞ、催眠法の善用です。
 乞うご期待……!

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/