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今週の喝 第505号(2014.12.22〜2014.12.28) この世は全て催眠だ(247)〜時間概念を身に付けたとき“理性”は誕生した!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(247
〜時間概念を身に付けたとき“理性”は誕生した!

 人間は高等な頭脳を有したおかげで、他の動物にはない時間感覚を手に入れました。ここから、計画性が生まれ、過去の失敗の原因を測って、それを修正することで将来の成功の糧とする能力を手に入れました。それが“工夫”です。従って、人間の本質とは、「時間感覚」を最大限発揮できることです。
 “本質”というのは、“そのもの”が「そのもの」であるために最低限必要な性質のことですから、時間感覚が欠如した人間は、人間の格好はしていても、他の動物に近い存在と言うことです。このように言うと、人間を愚弄しているように思えますが、この「時間感覚」の有無によって、その人間の価値が決まり、また成功失敗の分水嶺を成していることも、歴史の上で明らかです。
 人間だけが持つ「時間感覚」は、人間独自の感性である「理性」を生み出しました。理性は人間関係における“モラル”や、よりよい生活をするための“想定能”を育み、次世代にその能力を継承させたいという欲求も生まれました。
 人間が「時間感覚」を得たことで、己の一生が限りあるものであることを認知し、その限りある時間だけでは解決できない問題も次世代に継承することによって、より大きな発展の礎にしたいがために、「教育」という独自の指導法を編み出したのです。
 その根本は、理性を働かせ今後の改善を見越して“叱る”ことも儘あります。昔の童謡に「♪叱られて」という歌があるように、叱られたときの感性感覚は、自分が何かを成し遂げたとき、初めてその叱られた効力に気付き、良き思い出と変わります。こんなノスタルジー(郷愁)を持つ生き物は、人間以外にありません。
 言い換えれば、人間は未来への計画と過去へのノスタルジーで、現在を生きるのです。ですから、過去の捉まえ方を間違うと、現在の思考行動があやふやになり、未来の計画も危うくなります。
 
★★人生は呼吸法によってその優劣が決まる!★★
 「積小為大」……二宮尊徳が、人間的成功の根本においた言葉で、「小さな事を積み重ねて、大きな事と為す」と言う意味です。これは、未来の完成形をしっかり想定(イメージ)して、そこに到達するための計画を立て、それに向かって辛抱強く継続してゆく胆力を養うことです。
 催眠法は、人間の感覚が「現実」と「イメージ」の差が殆ど無い故に、イメージしたことが現実に起こったのと同じように体得される性質から生まれた人間行動の科学的実習です。実際に行ったのと、催眠上(イメージ)でのシミュレーションは、人間の運動神経系、感覚神経系etc.どれをチェックしてもほとんど同じであることが近年の研究で分かってきました。むしろ、危険を伴うスポーツなど、実際にやると起こる可能性がある事故が、想像の世界では皆無なので、むしろ有効かも知れません。
 しかし、催眠の世界に入るには、集中力が乏しければ(気が散って)中々上手くトランス状態にはなれません。だから、催眠法とは集中力の結晶であり、想像力の凝縮であるのです。ここに、大きな発見がありました。
それは、我々の肉体を構成している「筋肉」と「呼吸」、そして、「心の動き」が互いに関係し合っていることを見つけたのです。
 呼吸が深ければ筋肉は柔軟にリラックスし、心に希望(プラス発想)が生じ、集中力が増すというものです。逆に、呼吸が浅ければ筋肉は緊張し、マイナス感性に苛まれ、それを払拭しようとすればするほど気散状態に陥り、心と身体のマッチングがとれない状態が生じ、やがて、失敗する憂き目に遭います。平たく言えば、「今」が制御できなくなり、人間の本質である「時間感覚」が麻痺してしまう状態に陥ります。数回前に話した「上がる」という現象は、このように「今」に囚われた故に、「今」が制御できない結果を招きます。
 全ての根本が「呼吸」が要になっている!
私は、これこそ人間心理学上の最大の発見と言えるものと思います。
 また、人間の潜在意識は、それを反復練習することによって「癖化」……つまり無意識化してクセになるため、それぞれ固有の性質が生まれます。ここに個々の差異が生じ優劣ができるのです。
 ですから、潜在意識に如何に良いクセを刷り込むか、と言うことが最大課題となり、その刷り込みをイメージ上ですることで、危険なスポーツなどの事故を防ぎ、しっかりと何度もシミュレーションすることができてやがて無意識化に成功します。その根本が、呼吸法なのです。
 呼吸=息は、書いて字の如く「自分の心」です。自分の心がプラス感性に覆われ、積小為大の法則を粘り強く体現し、どんな困難なことにも果敢に挑戦して行く感性は、深く安定した呼吸法の修得から始まるのです。
 催眠法も、呼吸の誘導から始めます。また宗教の読経も、厳密に言えば呼吸法です。さあ、いつも無意識にしている呼吸を、ラジオ体操の始まりのように意識して深くし、人生という大いなる「時間感覚」を思い通りに操りましょう。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/