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今週の喝 第433号(2013.8.5〜2013.8.11) この世は全て催眠だ(175)〜同調の秘訣は、音楽3要素にあり〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(175
〜同調の秘訣は、音楽3要素にあり

 削除・歪曲・一般化……無意識は、この様に3種類の感性タイプによって現実をねじ曲げています。 ああ、恐ろしい!
 もちろんあなたも、またあなたが良い関係を持ちたいと願っている顧客や異性も、人は全てそうなのです。
 つまり、我々人間は、無意識が提供してくれる“幻想”の世界で生きているようなものなのです。
 この“幻想”こそが、相手にとっては「真実の世界」なのです。しかし、この点にこそ、「説得力をアップする秘訣」のポイントが潜んでいます。
 先日読んだ、セールスの入門書を見ると、お客の心を開くためのセオリーが書いてありました。
 どの教本でもそうですが、必ず上げてある項目の一つに、
 「お客と共通の話題を見つける」
というのがあります。
 人間は、自分と異なるタイプの人には、本能的に警戒心を抱くものです。だから、共通の話題によって違和感を消し、“異なった者”から“似た者同士”へと転換を起こすのです。
 しかし、人には、それぞれ固有のリズムが存在します。せかせかした人、早口の人、ゆっくりとノンビリした人……etc.
 これらの「リズム」は、生理的なもの、無意識的なものですから、その人の本質(性質や生活習慣)に根ざしたものです。この、リズムに逆らって、話題だけを同調(チューニング)させても、相手(例えば顧客)は違和感を覚え、ニセの同調に過ぎません。
 顧客の無意識は
 「なんか、変だ。違うゾ!」
とサインを送り続け、
 「どうも波長が合わない」
結果となります。
 
★物真似思考の奨め★
 本当の意味で、人(顧客)と波長を合わせるとは、
(1)相手の無意識のリズムにペースを合わせる
(2)相手が今経験している事に、こちらの感心を副わせてゆく
 この2点がとても大切です。
以前話しましたが、NLPの創始者エリクソン博士は、常にこの音楽の3要素の根幹である「リズム」を、最も重要な要素と考え、相手のペースをとても大切にすることを提言しています。相手のリズムを知るとは、キャッチボールをするように、そのタイミングを計ることです。身振り手振り、呼吸、目の動きetc.その人固有の運動形態があります。それを真似てみれば分かります。
 書道に「臨書(りんしよ)」というジャンルがあり、弘法大師や徳川家康などの筆跡を先ず模倣することから始めます。すると、古人たちの感性や思考が伝わってくるといいます。その感性や思考の上に、書家の目指す方向性を加えることで、一つの書の世界が形作られるのです。この臨書こそ、「リズム」掌握のとても良いお手本です。
 私も、目の前の人をアルファ催眠(トランス状態)に誘導しようとする時、先ず、相手の物真似をします。すると、ほとんどの感性が伝わってきて、相手がもつ固有のリズムも面白いほど分かってきます。
 「リズム」が合ってくると、不思議に相手の考え方も分かってきます。こうなると、コミュニケーションが上手くゆくようになり、自然とラポール(信頼関係)が生まれます。
 「全てのコミュニケーションは催眠パターンである」
といわれていますが、けだし名言!
 コミュニケーションの研究家は、「この世のコミュニケーションは、全て催眠の法則から成り立っている」ことを実感しています。
 振り込め詐欺、街頭のキャッチセールス、古くは豊田商事の電話勧誘などの被害者が、事件後に体験を振り返って言う言葉は、一様に、
 「まるで催眠術に掛かったようだった」
 
 この様に、良好なコミュニケーションとは、催眠原理そのものなのです。原理には善悪の基準はありません。その原理を用いる人間の側に善悪の基準があるのです。だから、悪く用いようと思えば、いつでも悪用出来ます。だからこそ、我々は、この催眠原理の悪用から身を守るためにも、催眠原理をしっかりと学び、その魔の手に引っかからないようにする術を修得することが肝要です。
 ・恋人同士が熱い視線を交わすとき、
 ・有能なセールスマンが全身で話すとき、
 ・魅力的な人物が講義や講演をし、それに聞き惚れているとき、
など、そこには、必ず催眠作用が働いているのです。逆に解釈すれば、訓練次第で、あなたも素晴らしい説得術やセールス能力を手に入れることが出来るということになるのです。

その続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/