M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第434号(2013.8.12〜2013.8.18) この世は全て催眠だ(176)〜今週は、ちょっと催眠講座は一休み!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(176
〜今週は、ちょっと催眠講座は一休み!

 先日、8月10日に、“M&U SCHOOLマエストロの会”の選抜メンバーで、鹿児島と宮崎の県境にある高千穂(1573m)登山をしました。
 この高千穂の峰は、天照大神の孫のニニギノミコトが、我が国を統治するために山頂に天孫降臨し、その時、峯に青銅製の「天の逆鉾(さかほこ)の剣(つるぎ)」を突き立てたとされ、いまも何代目かの剣が山頂に祀られています。
 そして後年、京都で負傷した坂本龍馬と妻のお龍が、西郷隆盛の計らいで、薩摩に(日本で初めての)新婚旅行に来たとき、この霊山に登り、その時、この天の逆鉾を抜いたことが、姉乙女宛(あて)の手紙に残されていることでも有名です。
 今は当時と違って、以前に霧島神宮があった(高千穂山噴火で度々消失したため、現在の位置に移転)、高千穂河原(がわら)まで車で行き、そこから本格的登山というルートなのですが、龍馬夫妻は、麓からなので、それこそ大変だったことでしょう。
 しかし、最近まで北西4㎞にある新燃岳が噴火したため、登山禁止になっていました。
 私は、20年ほど前に一度登ったことがあり、その傾斜の急なことは40歳くらいの体力壮健な時の私でも、見ると登るで大違い……息せき切って、2時間程かけて登ったことを覚えています。その時は、山頂から見る眺望に、素人ながら登山を愛する人達の心を感じました。また、この山の独特の霊気の中で、自分の行く末の人生目標を、より明快にした事も鮮烈に覚えています。
 そして、その時の決心・決意を遂行して行くことが出来ました。しかし、人間誰しも初心が揺らぐことがあります。自分自身摂理に照らし合わして「正しい」と判断し、それを推し進めたときに、多くの人達から非難を浴び、「正しい」ことと「受け入れられる」ことの違いを痛感し、いっそ進路変更しようかと思ったときもありました。そんな時、この山と対話することで、「前進せよ!」と天の声を聞いたように感じました。
 そのお陰で、四半世紀以上にわたって、潜在意識を研究し、より人間的に豊かなリーダーを求めるM&U SCHOOLを続けてくることが出来たのだと、私は確信します。
 
★アンカーリングの山、高千穂★
 爾来、高千穂山は私にとって「アンカーリング」の山となりました。38歳の時、鹿児島での講演をきっかけに案内され、初めて霧島連峰第二峰「高千穂山」を見上げた時、その山容の神々しさに、この山に抱かれていたいという思いがこみ上げ、何の迷いもなく、すぐ麓の別荘地に小さな家を建てました。
 先にも申しましたが、私が人生に迷い、また、人に惑わされそうになったときなど一人この地で瞑想し、世の実相を全身で実感したのを覚えています。
 信念、摂理、実相、人生、努力、関係etc.何を基準に、どうすることが本物なのか、また、我々人間がこの世に何の意味で生まれてきたのかという、人間そのものの存在意義を教えてくれたように思います。
 それ以来、行き詰まったときなど、いつもこの山の麓に来るだけで、進むべき方向や対処、そして、その原動力となる勇気が湧いてくるようになりました。
 私にとって高千穂山は、完全に「アンカーリング」の対象です。アンカーとは、船の碇(いかり)のことで、これを上げ下げ(アンカーリング)するときは、船が出港するか寄港するかという「ケジメの時」です。碇を上げて出港する……言い換えれば、出港するときには碇を上げます。この碇(○○)と出港(□□)の関係が「アンカーリング」です。それは、
 ○○すれば、□□になる!
という、大方程式(催眠では予告暗示という)なのです。
 私の場合、「高千穂山と対話すれば、回答が得られる!」というように、自分の心を信念化することに用いています。これもやはり「催眠効果」なのです。
 よく似たものに「ジンクス」がありますが、これは、無意識のうちに自分の心に悪い暗示が入り込み、
 △△すれば××になる!
と、思い込んでしまうのです。
 キリスト教信者の間で、「黒猫をまたぐと、悪いことが起きる」などというのが、一番良く知られているジンクスです。
 
 さて、私の61歳の高千穂登山ですが、20年のギャップは恐ろしいほど私の体力を蝕んでいました。20代に骨折した足に加え、数日前からの腰痛など、不安要素が多い中の登山です。その上、新燃岳の火山灰が登山道一面を覆い、ズルズル滑ることは、予想外でした。
 「無理は絶対にいけない」と自問自答しながらも、全ては「千里の道も一歩から」の格言通り、着実に前進することだけを考えて、頭の中は、頂上の「天の逆鉾の剣の前でのみんなとの記念撮影!」だけに集中し、30歩登っては休憩し、息を整えてはまた登ることを繰り返した結果、先人に遅れること約1時間、何とか我が心の支えになってくれた「高千穂峰」に立つことが出来ました。
 その時、登山のオーソリティー、三商株式会社社長・伊藤満琉さんが、私をせき立てたり、「無理なのでは」と言うような忠告も無しに、ただ笑顔と無言の激励で、まるで霊気のように支えてくださったことに心より感謝します。
 今回の登山で、年寄りの冷や水よろしく、「私はまだ若い!」などと自負する心は吹っ飛びました。その代わり、多くの若者に、「若さをどう生かし、若さにはどういう意味があるのか」を伝える役目があることを、実感しました。

その続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/