M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第421号(2013.5.13〜2013.5.19) この世は全て催眠だ(163)〜“迷惑”を掛けない人間になろう!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(163
〜“迷惑”を掛けない人間になろう!

 人生、それはその人間の感じ方、考え方で決まると言っても過言ではないでしょう。だから、自分自身に「成功癖」をインプットするとは、俗に“失敗”と思うような事象も「成功への一里塚」と考え、それを修正し、正しい姿へ近づけるための努力の態勢を自分自身に生じさせられるかどうかに掛かってきます。
 しかし、我々人間の心は、この軌道修正機能をもったことで、その反対の効力も合わせもつことになりました。
 軌道修正機能は、外界の事象に反応することから始まります。その時、自分の所業(行為)が“苦”を伴って、うまく立ちゆかないと感じたとき、我々人間の心は、その苦から早く脱出しようと焦ります。焦ることで、心は揺れ、自信が失せ、何かに縋(すが)ろう頼(たよ)ろうとする思念が、自ずから湧いてきます。そして、他人の言葉や世間の風評に翻弄(ほんろう)され、信念が益々なくなります。これが人の「惑い」で、反対の効力の一つ目です。
 二つ目は、人間に限らずあらゆる生きものは、少しでも合理的に(楽をして)命を長らえようとする性質を神より与えられ、サイコ・サイバネティクスの機能を発揮することが出来るようになりました。しかし、人間はそれと同時に「欲望」も一緒に身につけてしまいました。その結果、より楽をして、より大きな収益を得るには?という心の「迷い」が生じます。
 欲望から生じる「迷い」と、外界からの影響で生じる「惑い」で翻弄された人間は、周囲の多くの人達に(書いて字の如し)多大な「迷惑」を与えるのです。それがまた、潜在意識にインプットされ、PTSD化し、益々“自信のない自己”を作り上げてゆきます。
 この様な、人間の軌道修正能力から出た「裏側の悪循環」を断ち切るには、単純に先人達の知恵を借りることです。歴史や、また長老、師の話や助言から、世の中の成り立ち(=摂理)を学び、それを規準とすれば、惑いや迷いは霧散してしまいます。
 しかし、これもまた真摯な気持ちになり、尚且つ、人とのコミュニケーションを円滑に出来る人格を持たなければ、長老は口を閉ざし、師はその人間の前に現れないでしょう。その為にも、正しい人間関係を無意識分野で構築する「催眠法」を学ぶことが大切なのです。
 
=心が亡ぶのは、目標と目的の相違から=
 「失敗は成功の素」ということわざは、まさにサイコ・サイバネティクス(目的指向型機械的創造機制)の機能を如実に表しています。しかし、人間はそれを真っ当に用いるためにも、リードしてくれる「先達(せんだつ)」的役割の人が必要です。
 人間社会の成り立ちを示している“歴史”を学ぶ時も、人は自分自身に都合の良い解釈(削除・歪曲・一般化)をしてしまいがちです。そんな独善的解釈などほとんど役立ちません。その為にも、歴史の正しい解釈を世の“摂理”から紐解いてくれる人が現れなくてはなりません。そのような人達を「聖人」と呼びますが、その聖人に巡り会うためには、自分が素直でなくてはなりません。素直な性格でなければ、教えてもらっても正しく学び取ることは出来ません。
 この様な「聖人」と呼ばれる人は、物知りで博学かと言えば、そうではありません。彼らの尊称の「聖(ひじり)」とは、「非知(ひじ)り」からきています。すなわち、知らないからこそ真摯にそれを探究し求めてきた結果、素晴らしい心と智恵の持ち主となったのです。
 喩えば、勉強するにも、今の人間は「成績を上げるため、人より優るため」に行いますが、聖人は「自分の生き様に活かすため」に学びました。だから、よく身につくのです。しかし、勉強の目的がずれると、我々は何事も忘れっぽくなります。「忘れる」という字は、「亡(ほろ)んだ心」と書くように、そこに真意(心から求める)がありません。故に、初期の目標達成(成績を上げる、人より優る)ができた時には、その知識はもう必要が無くなっているため、心から去る……つまり、<忘れる>のです。
 仕事を例に見ても、その仕事の内容に執心している人は、仕事が成功すると、よりモティベーションが上がりますが、お金儲けを目的に仕事をしている人は、仕事が成功するとお金が入ってくるため、当初の目的が達成されたために仕事を止め、そのお金を使う方にまわるか、より以上に、お金の亡者となって無目的に仕事に執着します。そして、そこに「お金のための仕事」であるが故の嫌らしさやエゴが見え隠れします。
 そんな訳で、目標(仕事の内容)と目的(心構え)が一致していなければ、どんなに頭脳明晰でも、いままで学習してきた勉強の内容を、忘却の彼方へと全て捨て去ってしまうのです。
 これこそ、気散の極致!
この気散行為を何度も繰り返しているうちに、やがて、失敗のパスポートを己の潜在意識に背負い込んでしまうのです。こんな悪癖を自分にインプットしたことに、全く気がつかずに……。(>_<)

その解説は、来週のお楽しみ……('-^*)/