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今週の喝 第402号(2012.12.31〜2013.1.6) この世は全て催眠だ(144)〜2013年癸巳の幕開きです〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(144
〜2013年癸巳の幕開きです

 2012年12月31日。壬辰(みずのえたつ)最後の日になりました。この年回り通り、水害や竜巻が多く起こり、政治経済の流れ、そして国際関係も最大の波乱を迎えています。今こそ我々日本人が古来より血に受け継いでいる武士道精神を発揮して、歪んだ人間関係を整合化し、政治経済と人間性の両立を名実ともに模索して行く分岐路です。
 そして、2013年癸巳(みずのと・み)を快調なスタートにしてゆきましょう。全てをなぎ倒す三峯鉾を表す“癸”、そして子宮に包まれた胎児を表す“巳”のこの年は、ちょうど干支60年の前半の終わり30年目であり、今まで培ってきた努力や計画が成果・実行に移行するための最終段階の年です。心して歩んでゆきましょう。
 それには、人間の情動のシステムに立脚した「心の法則」をしっかりとマスターし、そして、その上に政治や経済を乗せてゆくことが肝要です。現在社会は、人間のためにあるべき政治経済社会が主客転倒し、政治や経済に人間が圧倒されています。この歪みも人間の根源にある情動(無意識の心や行動)、その中でも止め処のない「欲望」に翻弄された結果です。
 今こそ、それら人の心のメカニズムを学んで、適切な対処対策をもって事に当たらなければ、取り返しの付かない現実がおとずれるやも知れません。
 「後悔先に立たず」……災難を未然に防ぐためにも、この“今週の喝”をしっかりと咀嚼(そしゃく)し、腑に落として実行されることを祈念いたします。2013年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

=相手の心は今どこに……?=
 さて、2013年の幕開きも“チューニング”の技法習得から始めましょう。ヨハネ「始めに言葉ありき」と我々に啓示を与え給もうたにもかかわらず、人間の理解や関係性に於ける言葉の割合はたった7%と、非常に少ないことがメラビアン博士によって証明されました。まさに、人間が人間たる所以である「理性」をほとんどの人間がいい加減にしか用いず、反応に端を発した「感情」が未だに人間関係の主流を占めているのです。
 いずれにせよ、この世はリードする者とされる者に分かれ、少数のリーダーによって大多数が煽動(せんどう)されている事実は変わりません。ならば、リーダーの素養を身につけ、強く逞しく他者を引っ張ってゆくに限ります。その為にもチューニングの技法をマスターすることは、リーダーの智恵の第一歩です。

 コミュニケーションの科学は、
 「話の内容よりもプロセスがより重要である」
と定義しています。プロセスとは、端的に言えば、“言葉の意味”よりも、“どんな気分のもとに話されているか”ということです。
 気分は、般若心経も説く「眼・耳・鼻・舌・身」が感じる「色・声・香・味・触(覚)」の五感が反応し、それを「意(心)」の作用である「法(心の法則)」の六感の受け止め方=“今の気持ち”次第で決まってきます。
 では、相手の“今の気持ち”を知るにはどうすれば良いのでしょうか。人間の心は手に取って見ることは出来ません。禅に
 「己の心を我が掌に示せ」
といった意味の問答があり、考え込むと老師の鉄拳が飛んでくると話を聞きました。心のように眼に見えないものは間接的な行為(行動)をとれば、感じることが出来ます。空気は眼に見えませんが、手を動かせばその存在は明白です。
 同様に、相手の今の気持ちを知るために間接的テクニックを用いるのです。それは、相手が<今、この場>で経験していることを利用するのです。
 我々は刻々、様々な経験の流れの中にいます。五感は瞬時も休まず、様々な情報を心に送り込んでいます。同時に人の眼は、その心が関知するものの方向に向くように出来ています。相手の視線は、今あなたに向けられているかと思えば、さっとテーブルの上の料理に移り、そして次に……。
 鼻は、ハーブティーの中にも、あなたの本のかすかな汗の臭いをかぎ分けるかも知れません。その時に、ピクリとほんの少し鼻が動くかも知れません。
 また、首は締め過ぎたネクタイを窮屈に感じ、太腿の皮膚はストッキングを透してきき過ぎたエアコンを気にして硬くなっていたりします。
 この様に、膨大な量の情報が一刻も休まず脳に送られてくるのです。しかし、脳はその全てを同時に意識するわけではありません。
 いま、テーブルのスープを口に運び舌鼓を打ったかと思えば、次の瞬間には、濃すぎたハーブティーの苦さに辟易(へきえき)とし、「どんな人間がこのティーを入れたのか。どんな教育をしているのだろう」と訝(いぶか)しく考えたりします。
 このように、刻々と移り変わる「今の体験」こそ、コミュニケーションの最大の手がかりなのです。なぜなら、相手の心は、いま間違いなく、そこにあることが示されているからです。
 これを手がかりに、コミュニケーションをスタートすれば、最も間違いの無い確実なスタートを切ることが出来るでしょう。
 コミュニケーションが結ばれなければ、相手を説得し、こちらの意志を伝え、その意志道理に相手を動かすことは出来ません。つまり、相手をこちらに集中させることが、チューニングの目的なのです。


その解説は、来週のお楽しみ……('-^*)/