M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第368号(2012.5.7〜2012.5.13) この世は全て催眠だ(110)〜楽してGetしたモノは……?!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(110
〜楽してGetしたモノは……?!

 心の歪みをとり、熱意を持って、ピンチをチャンスと思う心を養えば、自ずから人生が明るく拓けてきます。その時、自分自身が目指す方向をしっかり瞑想によって、明らかにしておくことが肝要です。
 簡単にトランスには入れるなどと謳(うた)った単行本などを見かけますが、その手法自体に間違いはないにせよ、楽をして成功を手に入れようとする心は、やはりどうかと思いますね。
 私が子供の頃、サイケデリックという言葉が流行した時期があります。これはLSDという人工的に作った麻薬(覚醒剤)を服用すると、芸術的にも肉体的にも非常にHiの状態になり、見るもの聞くもの……つまり、五感を刺激し高揚させる効果があります。それは「宇宙との一体感」を得ると言っても良い状態です。
 それは、トランスに入り、深い無意識が露出していることは間違いないのですが、この絶大な効果に溺れて、中毒症状をきたします。トランスはあくまで自分自身の意志で出入りが可能でなくては、自分というものを失ってしまいます。危ない、危ない!!
 音楽や美術、そしてスポーツなどで、行き詰まったときなどLSDに溺れたということを良く耳にしたものですが、禅定や瞑想などの修行によって苦労して得た境地を、薬物一つでモノに出来るのかどうかは疑わしい限りです。これは、本来努力して到達する山の頂上に、ヘリコプターを使って簡単に連れて行くようなものですから、どこまで本物なのか分かりません。
 くれぐれも、このような世界に踏み込まないように……!

=凡人六原則からの脱却を目指せ!=
 今から20年ほど前、我がM&U SCHOOLを創設して5年が過ぎようとしていた頃、人間が催眠状態(トランス)に入ると思わぬ力が発揮され、自分の願望が実現されることに大きな疑問を持ち始めておりました。その切っ掛けは、願望実現の手法を構築出来た頃に起きた事件に起因します。
 A氏が、M&U SCHOOLに入学され、熱心に催眠技法や話法を学んでいました。彼はとてもハンサムな30代後半の若社長でしたが、口下手なため女性関係はお見合いで結婚したことを除いて、上手く行ったことはないというのです。しかし、熱心な修練の結果、見事に催眠誘導が出来るようになりました。
 そしていざ実践とばかり、友達に誘われた大阪北新地のスナックで一人のホステスに催眠誘導し、深いトランスに導いた時点で、「私のことを大好きになる」という暗示を入れたのです。それは見事に功を奏し、彼は初めての不倫体験に心も体も溺れ、やがて会社も家庭も顧みなくなりました。その顛末は、会社は倒産、夫婦は離婚、本人は失踪という悲劇に見舞われたのです。
 この時以来、私は人間の持つ願望(欲望)には、身の程を越えた魔力があることを思い知りました。
  ●人生とは願望実現であるのかどうか?
  ●願望実現で安易な精神を育ててしまわないか?
  ●果たして、このような学校を続けるべきか?
など、多くの命題が頭をよぎりました。そんな時、夢の中で何者かの声が、
「人は皆凡人!先ずは凡人に賢者へ昇華しようとする心から育め!」
と、語りかけ、「凡人は、こんな性質を持っているから、その改善から始めよ!」と聞こえてきたのです。それが今、M&U SCHOOLの授業の初めにお伝えしている凡人六原則です。その内容は下記の通りです。

  (1)凡人は、裏付けも無しに「私は正しい」と思い行動する。
人間の思考は、そのほとんどが我(事情と都合)から出ているので、ほとんど上手くゆかない。その証拠に、世の成功者は少ない。それは、学ばずしてその人間自身の意志と思考で生きるから間違う。

 (2)凡人は「楽と得」が出来る方法があると信じ、努力をその発見に向ける。
本来、一心不乱に集中すれば達成出来る事柄も、楽と得を求めるための研究に時間を費やすため、結局、中途半端に終わる。そして、物事を完遂した人には、「あの人には才能が……」の一言で、自分を正当化する。

 (3)凡人は、何事も“比べて”判断することしかしない。
自分に理想がないため、物事の判断基準を全て外界に持って行く。従って、比べる能力は発達したが、自己の「努力と責任感」を捨ててしまった。

 (4)凡人は、時間を気にするが、大切にしない。
よく時計を見る人がいる。言わば癖になっているだけだが、周りの人間には不愉快さを与える行為だ。松下幸之助氏が「成功者とは、成功するまで諦めなかった人間」と喝破するように、時間を超越した人間こそ、本当にそれに掛けた時間を大切にしたことになる。要は完遂すること。

 (5)凡人には変化がない。従って、須く“一事が万事”である。
兎にも角にも、凡人は、面倒くさいことから逃れようとする。その結果、発想が貧困になり、新しい事を受け入れる態勢がないため、常に同じ選択肢と優先順位を取ってしまう。従って、その人の一つの所業を観察すれば、全ての行動の憶測が付く。

 (6)凡人は、同じ感覚の人間と群れたがる。これを“類項作用”という。
「意見の相違は、不愉快!」という感覚でものを見るため、それが間違っていても、自分と同じ感覚の人間同士が集まり、向上心がない。人間本来、自分にないものを求めることで、素晴らしい未来が拓ける。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/