M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第339号(2011.10.17〜2011.10.23) この世は全て催眠だ(81)〜無意識(癖)が我々をコントロールしている!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(81
〜無意識(癖)が我々をコントロールしている!

 人間は無意識にインプットされた情報や行動形態、思考・感情によって影響下におかれている(縛られている)!
 エリクソン博士のこの結論は、まさに20世紀の心理学上最大の発見であると私は思います。自分は自由に思考行動をとっていると思っていたのが、実は無意識(癖)のコントロール下にあるのです。それは、何も考えなくても、朝起きれば、歯を磨き顔を洗い、生理現象と共にトイレに駆け込み、同じ時刻の電車に乗って、同じ乗降口に立ち、同じ車窓を意味もなく眺め(眠っている人も多いですが)、何も考えずに学校や会社に同じ時刻に到着出来るのですから……!!
 先般の台風の時、東京の多くの人々が帰宅難民となったのも、“異常気象”であるにもかかわらず、“日常”を無意識に守ろうとした結果生じた災難でありました。こんな不都合が起きるのも、無意識のなせる業なのです。
 そして、このような目に遭った人間は、今度は台風というと過剰反応をしてしまいます。これは、無意識からの指示が出される行動・感情が、社会生活を営む上でPTSDとなって不適切に反応してしまうからです。それは、
「ヒョウに襲われたことのある人間は。斑点のあるものを怖がる」
という事例と同じです。こういった怯えの反応を繰り返す内に、そもそも斑点を怖いと思うようになった“ヒョウ”という原因のことは、いつの間にかすっかり意識から消え無意識化してしまいます。そして、「斑点を見ると気分が悪くなる」と言う反応だけが残るのです。怖さが無意識に刻み込まれたのです!

=無意識からの指令が印象を決める!=
 音楽(歌・楽器演奏)やスポーツなど実技を主体にするものの中に、時々襲ってくるスランプ!これは1、2度失敗した時の状況が無意識に刻みつけられた結果、同じような状態に直面すると、無意識から“怖い”という感情が噴き上がり、本人がいくら否定しようと頑張ってもコントロールできない心理現象なのです。そして、ノイローゼ、赤面症、対人恐怖症、自信欠如などこのスランプがもっと進んだ例です。これらが高じて
   ●人と交渉する場面になると気押される
   ●異性の前では自由に振る舞えない
   ●反論されると、冷静に対応できない
など、社会生活の様々な場面で“恐怖”を感じ、それがその人間の能力を制限してしまっているケースは多々あります。
 また、このような恐怖を感じていることを他人に思われたくないとか、自分で認めたくないという場合も、抑圧して無意識に押し込めてしまい、それが癖として“能面顔”や“無感動”に陥ってしまいます。潜在意識は、何をやってもそれを癖化(無意識化)してしまおうとする性質を持っているのです。
 無意識からは、このような“怖れ”の他にも、様々な感情が出てきます。好き嫌い、美的センス、モティベーション(やる気)、嗜好など、“自分”が恰もそれを目指しているように感じていますが、実は、無意識からの指図によってその様に感じさせられているのです。理想の女性・理想の男性も、よくよく見ればいつも同じタイプの人間である場合がほとんどです。

 また、“いじめられっ子”の問題も、学校を変えたからといって解決しない場合が多いのは、いじめる側に原因があるのではなく、いじめられる側の性質(癖)によるからです。上司との間が上手くいかなくて職場を変わった人間が、その先でまた同じようなトラブルを上司と繰り返すのも、無意識の指令に操られている可能性が大きいのです。
 こういった人は、幼い時、父親が非常に権威的で圧制的であったかも知れないし、また、母親が甘やかし放題したためわがままな性格を育んだからかも知れないのです。父の権威主義や圧制にあった人間は、同じ性質の上司を見ると「疑似父親関係」として感じ、無意識に攻撃的になります。また、甘やかされ放題された人間は、甘えることによって人間関係を維持しようとするため、他人に嫌がられてもそのエゴを表現するのです。全て無意識に……。その結果、人間関係をしくじったり、いじめの対象になったりするのです。この様に幼少期の刷り込みが、形を変えて成長後にでる!まさに、「三つ子の魂百まで」のことわざに通りです。
 人間は、エリクソン博士が明言した通り「無意識の指令に堅く縛り付けられている不自由な存在!」なのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/