M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第327号(2011.7.25〜2011.7.31) この世は全て催眠だ(69)〜自分自身を乗り越えよ!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(69
〜自分自身を乗り越えよ!

 皆さんは宗教儀式の火渡りを体験されたことがあるでしょうか。私達がホームグランドとする京都宇治の心華寺でも、毎年節分に大護摩を焚き、煩悩を焼き災厄を祓うために火渡りをします。
 まだ、チラチラと炎がたつ炭火の上を歩くのですから、はじめて体験する人間にとっては、「そんな熱いこと出来るわけがない」などと心の葛藤が起き、恐怖が心を支配します。そんな人も、大勢の人間が「エイッ!」とばかり、気合いを入れて渡って行くのを見ていると、「私にも出来るかも……」という気力が湧いてきてトライしてみようと思います。そして、思い切って先人たちと同じように火渡りがクリアできた時、自分には限界を踏破できる精神とエネルギーがあるのだと、新しい感覚が顔を出します。
 火渡りは、単に宗教的なだけで無く、精神鍛錬や自己改革にも大いなる威力を発揮します。特に「火渡りが出来るのならば、もはや不可能なことなどないよ」と吹き込まれていたとしたら、その効果はなおさらです。
 このように火渡りは、今までの自分を打破する(古い信念を打ち砕く)には、素晴らしい効果を発揮しますが、その後に新しい狙い通りの信念を植え付けることは出来ません。あらかじめ、しっかりと自分に「新しい信念」のイメージを構築しておくことが肝要です。そうすることによって、火渡りや大声気合い訓練など、一見「自分には無理かも」と思ったことを乗り切るエネルギーが、ショック療法の役割を果たし、消極的信念が消え失せ、積極人間へのアプローチが出来るようになります。

=苦を乗り越えた時、そこにあなたの可能性が広がる=
 新渡戸稲造博士武士道にも記述がありますが、武士の子供たちは先輩たちによって、夜、墓場や生首が晒してある刑場などへ一人行かされ、度胸試しをされたり、極寒の冬早朝の素足での寒稽古など、自分を乗り越える為の試練を多く与えられました。
 不可能だと思っていたことが克服できたとき、私達はその他のことも同様に出来るのだという自信が湧いてきます。「成功に勝る、成功の秘訣はない」といわれるのは、一つの成功が、成功の喜びを通してモティベーションを喚起し、さらなる挑戦心を掻き立たせるからです。このように能動的であるからこそ、より新たなる成功を手に入れることが出来るようになるのです。
 人間は、身体を鍛えるのが好きです。社会人になってからも、ジョギングやその他スポーツを色々トライし、フィットネスクラブに通う人も大勢います。その理由は、人間には本能的に、より強くなりたいという意志が働いているからです。健康で活力に満ちていたい、エネルギッシュでありたいと思っています。そのためには、自分の身体に苦しい負担を掛けて、よりパワーアップするしかありません。これが人間の自然な姿なのです。
 従って、身体を鍛えると喜びが感じられるように、精神もまた鍛えると、元気になります。あえて自分の心に負担か掛けてパワーアップすることで、喜びに繋がるのです。
 マラソンなどで身体が苦しくなり、それをグッと我慢してその苦しみを乗り越えるとやがて「ランナーズ・ハイ」という状態になり、素晴らしい快感が全身を包み込みます。(乗り越えられなかった人には、残念ながらこの感覚は分からないでしょう)科学的には、脳内伝達物質のエンドロフィンやドーパミンがその時放出され、エクストするのですが、回数を重ねるにつれその回路ができ、身体はシステム化されます。
 心も同様に、負担を掛けるとつらいことですが、それを乗り切った時の快感はクセになるのです。人間はあえて苦しみを喜びに変えてしまうような、そんな傾向を持っています。つまり「苦しいから嬉しい!」と言う感覚です。
 演劇やTV・映画など、ドラマはどれをとっても艱難辛苦から抜け出し、最後に勝利感覚で終わる……そして、この世にある殆どの音楽(特に交響曲)も、そのような構成で作られています。つまり、芸術そのものが人間に対する応援歌となっているのです。
 勇気や希望は、人間が自分の真の能力に気付くための敷設であると考えると、それこそ心の底から自信が湧いてきますね。火渡りにしても肝試しにしても、全てが計算された上に伝承されているものであることは確かですが、そのことに気付くまでは、我々は計り知れない恐怖に翻弄されます。
 いま、皆さんにお伝えしている“神経言語プログラミング”は、そんなカラクリをしっかりと自分の心で捉え、新しい自分の可能性を見つけ、それを乗り切るための素晴らしい智恵なのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/