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今週の喝 第311号(2011.4.4〜2011.4.10) この世は全て催眠だ(53)〜人間のイメージ力は、現実のパワーと同じ!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(53
〜人間のイメージ力は、現実のパワーと同じ!〜

 人生最大のあやまちとは何でしょうか。
私の友人で常に何事にも心配する人がいます。彼は何か事を始める時、いつも「これから、ある仕事をするんだけど、うまく行くだろうか。どうもうまく行きそうにないんだよ」と言う意味の言葉を口癖のように言います。
 また、別の女性は、私に相談事を持ちかけておいて、私がアドバイスをする事柄をしておきながら、「何か重い足を引きずる感じでどうもやりたくなかったのですが、やって良かったです」と、事後にこれまた暗い心持ちを訴えてきます。
 この2人は、自分がやる仕事や行動がうまく行かなかったことではなく、それに先だって心配をし、憂鬱なっています。これこそ“人生最大のあやまち”ではないでしょうか。
 このように、多くの人は将来の出来事のうち、不快の種になるようなことだけを頭に描き、それが現実となる前に不愉快な気分を、自分自身で作りだしているのです。
 人は、知能が発達した分、現実とイメージ(想像)の区別がハッキリしない生き物となりました。例えば、ご主人が浮気をしているかも……と思った奥方は、ご主人が出先で他の女性と楽しんでいるところを思い描くだけで、その場に居合わせたような感覚になり、暗くて憂鬱な気分になります。
 もし、ご主人が帰ってきた時でも、まだ気分がおさまっていなくて叫き散らしたりすれば、彼は本当にあなたから離れていき、想像していたことが現実となってしまうのです。  

=想像は現実を創り出す最大要因!=
 現実とイメージの世界が同じ効力を持つ……これは本来、人間の持つ最大の能力なのです。つまり、未来予測が出来るためには、想像力をフルに活用することによって、色々な想定が可能になり、それを適宜判断するための指標にすることが出来るからです。
 しかし、この能力も悪い方に用いたならば、先の奥方のように自分の心を滅入らせてしまい、尚かつ、相手に対して悪印象を持って接してしまうのです。そして、その悪印象があだになって、無意識に相手にマイナスの心と行動で接することとなり、最後には不幸な結果を招いてしまいます。つまり、不幸な想像が悪い結果を生み出すのです。
 人間と他の動物との最大の違いは、想像力を神が与えたもうたことです。にもかかわらず、その想像力を、マイナスの方向に使うこの愚かさをしっかりと把握しないと、宝の持ち腐れとなってしまうばかりか、宝が毒へとさらに悪化してしまうのです。これも、一種の催眠効果なのです。

 「良い思い出」「悪い思い出」の違いは、その思い出を気に入っているかいないかで決まります。大多数の人間は、楽しい思い出だけを望み、嫌な思い出などなくなってしまえば良いと考えています。しかし、人生に於いて、何もかもうまく行った人など全くいませんし、また、そのような人が仮にいたとしたら、我が儘で、傲慢な手に負えない大人になってしまうことは容易に想像がつきますね。
 仮にあなたが会社の社長だとして、息子や後継者が、このように順風満帆の人生を歩んで、全く失敗経験がないとしたら、あなたは彼らに何の不安もなく後を継がせるでしょうか。何かの危機や事故などに遭遇した時を想定すると、うまく対処できるかどうか経験がない分心配で仕方がないことでしょう。
 失敗や悪い思い出は、それを乗り越えるために知恵を働かせ、二度と繰り返さないために肚に落とす良い経験なのです。そしてその経験からより大きな想像力を会得し、正しい方向へと導くエネルギーとして全身全霊に蓄えられてゆくのです。このように考えることが出来たならば、「悪い思い出」も、とても重要な教育の材料である事が理解できるはずです。
 また、対人恐怖症や人間嫌いの人達も同様に、「会う人が自分に好意を持ってくれるとは思えない」などと、マイナス概念の想像力が働きます。従って、その人と会う前から恐怖感が渦巻いて、結局、自分の方が不作法な態度で接してしまうのです。
 我々が嫌だ悪いと思うことにも、我々人間の成長に欠かせない素晴らしい意義がそこに存在します。天地自然が起こす地震や津波などの天変地異も、その嫌な体験によって、我々が成長する智恵を取得することはみなさんも良く理解できることと思います。
 この世には、何一つ無駄なものを天は創っておりません。それを好き嫌いで判断するのは人間です。苦しみから智恵は湧き出るのです。何事にも前進的な心意気で挑戦し、そこで失敗したならば、しっかりと修正することで、人は人に頼られる大きな徳を己のものとしてゆくのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/