M&Uスクール

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今週の喝 第102号(2007.4.1~2007.4.7)〜変性意識時、イメージには大きなエネルギーが生じる!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

変性意識時、イメージには大きなエネルギーが生じる!

 人間の不思議……我々が何気なく行っている行為の中で、睡眠ほど不思議なものはありません。起きている間に行動し、その疲労が蓄積した時、我々は眠ることによってその疲労を自然に回復することが出来ます。
 その他にも、睡眠(寝ること)と覚醒(起きている)の間には、もの凄く不思議なことが起こっています。
 例えば、私の意識(=自分と思う心)は眠っている間、どこへ行っているのかと考えたことはありませんか。また、我々人間が避けて通ることの出来ない<死>は永遠の眠りです。人の持つ原初的苦である生老病死の最後にある死は、それが不可解であり、また体験不可能であるからこそ恐怖の対象になっているのです。しかし、むやみに死を恐れる前に、我々は生まれる前にはどこにいたのでしょうか。
 このように、眠りの近辺には不可解なことがいっぱいあることに気付きます。それほど眠ることには意義があるのです。

=睡眠と覚醒の間=
 我々人間に限らず生き物は、活動しては眠ってその体力を回復します。この生命活動の他に、覚醒と睡眠のサイクル(繰り返し)には摩訶不思議な事が起きているのです。
 覚醒状態の意識を顕在意識と言い、この意識は「私」を意識するものです。しかし、睡眠時には覚醒時の疲労を回復するだけでなく、その間も我々の生命維持のために、あらゆる器官が動いています。心臓を始めとする五臓六腑はもちろんのこと、眠っている内に髪の毛はより一層その育毛効果があると言われています。これらを司る生命維持装置とも言うべき意識が、俗に潜在意識と呼ばれるものです。潜在意識には覚醒時のような「私」を感じる意識はありませんが、生命を円滑に運営する機械的制御装置が存在しています。よって、潜在意識は「意識」というより「メカニズム」と言った方が分かり易いでしょう。
 私達は通常、一日に二回この覚醒と睡眠の間を行き来します。この境目に当たる「まどろみの意識」のことを変性意識(Alterd States of Consciousness)と言い、この意識状態の時、人は顕在意識で思索した事柄を潜在意識にインプットするのです。
つまり、

自意識で思惑した内容に向かって自分自身の無意識の生命活動全てが、その自意識の(願望実現の)ために総動員される

のです。
 我々人間は、願望実現のための努力を意識的に行う時に“苦”を感じるのです。しかし、その願望を潜在意識にインプットしてしまえば、起きている時も寝ている時も我々の生体エネルギーは、その目標に照準を合わせ、我々の心も身体も(全知全霊が)その実現にシフトする訳ですからそれは文字通り“苦もなく”完遂されます。
 ちなみに睡眠学習法と呼ばれる勉強方法は、この作用を応用したものなのです。我々が起きていようが眠っていようが、潜在意識は常にその活動を続けています。その潜在意識に願望実現や学習を任せてしまうのです。
 そのために重要なことは、正常な人間ならば誰でも一日二回おとずれるこの変性意識状態(半覚半醒)の時に自分のなりたい姿や願望をインプットすれば良いのです。言ってしまえば簡単なように感じるこの作業も、自分自身がまどろみの中にいる訳ですから、おいそれとインプットは出来ません。
 本当に自分が望むことを、顕在意識の中で何度も何度も反芻し、そのイメージを夢に見るまで反復した事象(イメージ)だけが、朝の目覚めや夜のまどろみの中(変性意識状態)で潜在意識にインプットされるのです。

 目覚めと眠りの移行時には、このような不思議な事が日々繰り返されているのです。しかし、これに気付いたのは20世紀に入って、精神と生体に密接な関係があることを証明した科学<ニューサイエンス>の研究がなされてからのことでした。
 20世紀はこのように、変性意識状態のイメージにはそれを実現化させるエネルギーが逢ったことが発見された祈念すべき世紀だったのです。そして、
 21世紀の現代は、このエネルギーの有効活用に焦点が置かれ、人間のユートピアの模索が行われる世紀ではないでしょうか。


続きはまた来週……!