M&Uスクール

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今週の喝 第1015号(2024.11.04~11.10)〜温泉のテーマソングまで作りました。〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
成功への道しるべ!この世は全て催眠だ756
温泉のテーマソングまで作りました。

 川畑純保先生の個人情報について色々と暴露していますが、先生の名誉のためにも申し上げますが、純粋に若者達を育てようとされていたことだけは事実です。それはその後の学生の皆さん、またご家族との間柄を見ていただければ理解できます。そして何よりも、どんなことがあってもご自分の持っている芸術的手腕が全くブレていないことで証明されています。
 しかし、このちょっとした事件の後、ご自分の同郷鹿児島の友人であった横須賀にお住まいの井料(いりょう)さんの誘いで、彼の地に下宿(?)して、新しい画風を求め大いに研鑽を積まれました。この井料さんは横須賀でクリーニング店を開きながら、市議会議員に立候補され、私が知り合った頃には、確か横須賀の市議会議長をされ、彼の地出身の代議士・小泉純一郎さんのバックアップをされていた、素晴らしい政治家でした。
 ジュンポ先生がこの家に起居しながら絵の研鑽を積まれていたお蔭で、私も井料家の人達と親しくなり、これも共時性かも知れませんが、井料さんのお嬢さん巳代子(みよこ)さん)とも知り合いました。彼女と私は、誕生日が同じ(1月16日)でその上12歳の年の差なので、干支がまったく同じ“辰”でした。彼女はとても美人でその上快活な性格なので、横須賀を訪れるのがとても楽しいひとときでした。
 また、井料さんの奥様は凄い特技の持ち主で、その日一日の自分に起こった事象を、7,5調の和歌調の詩に認めて、広告紙(裏が白紙)などにもの凄いスピードで書いてゆくのです。その内容をおもいで酒を作詞された故・高田直和先生に見てもらったところ、「その韻律はアマチュアとは思えない」という批評を頂戴しました。またこの頃、近所に温泉が湧き出し、それが奥様のお友達の方のお家だったため、私がこの温泉をPRする為の歌を作ることになりました。
 「老いも若きもラドンに入れば、家内安全、健康管理」という多分に調子の良い歌が仕上がりました。曲名は「ラドンの泉」

 

★★素晴らしい芸術家に囲まれた生活★★

 こうして多くの方々と知り合うことができ、そのお付き合いは現在(いま)も続いています。残念ながら井料先生は十数年前に既に逝去されましたが、生前は小泉純一郎さんに色々と思ったことを歯に衣を着せずにおっしゃっておられた模様です。
 さてさて、3ヶ月ほどの横須賀修行を終えられたジュンポ先生は、多くの作品と共に西宮のご自宅に凱旋してこられました。同時に、
 「忠サン、君に紹介したい友人がいる」と言われて、大阪・池田市にお住まいの画家、黒田保(くろだたもつ)先生のもとを訪問しました。川畑先生と黒田先生は旧知の仲で、二人とも大の酒好き!。それも“大酒飲み”ですので、酒が入った時の芸術談義は腰が抜けるほど笑わせて貰いました。
 お二人の画風は全く正反対で、ジュンポ先生は優しい透明水彩、タモツ先生はしっかりと油絵の具をつかった重厚な風景画です。タモツ先生もジュンポ先生と同様、可愛いお弟子さんが学びにくると、それだけではなくその弟子と懇(ねんご)ろになると瞬間に分かるとはタモツ先生の奥様の弁!何と、そのような状態になると、画風に変化があるというのです。それにしても、女性の感性というのは恐ろしいですね。
 同じ芸術家といえども、音楽家と画家ではこれほどタイプが違うのかと、とても良い勉強をお二人からさせていただきました。
 私が直面したお二人の絵描きさんにお酒がタップリ入ったときの口論は、今から思い返すとたわいもないことの応酬で、多分に周囲を意識してのものでした。一つの例を申しますと、
 タモツ先生「絵描きは、みんないつも金欠だよ。ジュンポ君なんか油絵の具を買う金もないから、安い透明水彩ばかり使うんだ」
 ジュンポ先生「絵はゴテゴテ塗れば良いというものじゃないよ」
といった具合に相手の画風を貶(けな)すのです。勿論おひらきになる頃には、お二人とも何もなかったようにハグをして別れられます。見ていて、芸術家というものの素晴らしさ(爽やかさ)を感じさせていただきました。 
 そんなタモツ先生からある日のこと、電話が入りました。池田市の芸術全般をチェックする係をしておられた先生は、池田市民会館でコンサートを開いて欲しいと依頼があり、キャパ1500人が満員になるようなフルート・リサイタルを開催して下さいました。黒田先生、その節は本当にありがとう御座いました。
 親しくして下さった、また私を大切にしてお付き合い下さった両先生も今はお二人とも逝去され、今はこの素晴らしい先生方の絵画だけがそこに先生が厳然とおられるように我が家の壁をいまも飾っております。
 こうして絵に囲まれていると、まさに素晴らしい芸術家に囲まれて暮らしているようで、いつも感謝の念が絶えません。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/