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今週の喝 第738号(2019.6.10~6.16)この世は全て催眠だ(479)〜成長とは、集合のパワー(協力)に気付くこと〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(479
成長とは、集合のパワー(協力)に気付くこと

 “若さ”とは、家に喩えると柱の数の少ない建築だと思います。四隅にしか柱がないと、どんなにそれぞれの柱が太くても、一本ダメになるだけで、建っていることすらが危うくなります。それはそれで理解しているのですが、その対処は若いが故に、やはり権力や技術など目に見える世界でのみ「強くなれば勝てる」という思考から離れることはありません。ですから、より強く頑丈な柱にしようと、腕を磨き、それが達成されれば益々柱ばかりが太く強くなり、不様な家になります。しかし、「柱が太く強ければ良い!」という固定観念に凝り固まっているため、その他の要因には気付きません
 この頃の私を思い出すと、イギリス民話の「三匹の子豚」の物語を想像させます。
 三匹の子豚が家を建て、それぞれ、藁(わら)の家、木の家、レンガの家を建てますが、それぞれの家がオオカミに襲われて、最後にレンガの家だけが残るという話です。私は、この話から、当時はとにかく強くなろう、上手くなろう、上位に立とうとしました。それがその頃は最良と考えたのです。しかし、実社会はレンガの家が残るとは限りません。その家が丈夫であればあるほど、それを破壊する力の側も、より強いものを開発して再挑戦してくるのが常です。
 私は「三匹の子豚」の物語の如くレンガの家こそ最強だと思い、自分を磨き、自分の成長だけに邁進し、他者が屈服するのを“それ見よがし”に「俺は偉いんだ!お前達のようにナヨナヨと生きていないゾ!」という思いで、努力に努力を重ねていました。
 本当に「わかい」とは、それに濁点を付けたのと同じです。即ち、「ばかい」のです。人は、「わたしが、わたし我」と言っていると、最後に「我の骨頂」となってしまいます。若者が成長するとは、自分一人で自分自身の能力を磨くことも必要ですが、そのパワーには限りがあることを知り、“協力”する、“協力”してもらうことで、多大なエネルギーが得られるのを感知することです。

 

★★一見仲良し……さて、その内実は?!★★

 みんなと力を合わせることの重要性も後に気付くのですが、それには2種類あります。一つ目は、強制的に権力や命令などでやらせること、二つ目は、みんなが積極的にその事に集中することです。余りにも当たり前のことのように思いますが、この“当たり前”がどうしても当たり前に稼働しません。
 どこの会社の社長も、社員に嫌がらせをし、自分の会社の業績を落とそうと考える人など誰もいません!しかし、思うように部下が動かないと、感情が優先し、自分に備わった権力、また給与権など、権利をフル動員し、圧力を掛けます。いわゆるパワハラです。困ったことは、パワハラがなくならない原因は、パワハラ加害者(上司)に理性的判断が失せて、感情的思考で人を動かそうとしてしまうからです。しかも無意識に……!
 これは、若年期に優秀な成績を収め、努力をものともせず、競争に勝ち抜いてきた人に多く見られる傾向です。このような人間は、優秀であるが故に、それ以下の者はその人間に注意勧告することを憚(はばか)られ、誰も欠点指摘をしなくなります。誰も何も言わない状態……これを「自分が正しい」と解釈し、実力を認められたと勝手に思い込み、自己容認してしまいます。本当は、もの申すと反駁(はんばく)に合い、実力試合になりかねないので、「さわらぬ神に祟りなし」の心境から、非協力の心根であるにもかかわらず、行動だけ協力しているような態度をとります。即ち、“面従腹背(めんじゆうふくはい)”です。
 このように、若い時は何かと柱の数が少ないため、屹立(きつりつ)しようとしても、外部から見ると非常に危うい状態……不安定なのです。では、安定させるにはどうすれば良いのでしょうか?その解答は、すこぶる簡単です。それは他者に外界から観察して貰って、危うい状態になると助けてくれる態勢を作るのです。それ以外にありません。
 真の“協力”とは、一緒(協)に力を合わせて何かをやることではなく、自分の弱点をしっかりとFollow、Care、Cover(徳のパワー)して貰えることです。私は、吹奏楽(のアンサンブル)でこのことをシッカリと学んだはずなのに、どこかで見失ってしまったのです。このように、実力はあるけれども協力態勢のない状態のことを「小山の大将」といいます。
 
 さて、このような小山の大将の要素を兼ね備えた私は、それこそ“類項作用(類が友を呼ぶ)”の法則通り、同い年で、同じ楽器、同じ心持ち、同じ感性の人間と出逢います。初めは、このような感性の人間にありがちな「敵対的」視野で相手を見ていましたが、やがて気が合いだし、互いの家を行き来し、色々な情報交換をすることで、一見“とても仲の良い”関係が構築されました。その実は、心では全く受け入れていないにもかかわらず、互いを探るため、自分より秀でさせないため、相手の情報を入手するために、同じ行動を取るようになります。人から見れば、本当に仲の良いFluteDuoが誕生したのです。
 そして、高校2年の時に先週申しました、第一回関西アンサンブルコンテストに、高校の部ではなく一般の部から出場し、(手前味噌ですが)見事に他と大差を付けて一位を獲得したのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/