M&Uスクール

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今週の喝 第653号  (2017.10.23~2017.10.29)

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

成功への道しるべ!この世は全て催眠だ394

 

         ロゴスの目覚めこそ生命力の発露!
                                 
 
  アウシュビッツ強制収容所をはじめとして、各所の収容所を巡り歩いた囚人の一人に、オーストリアの精神科医で心理学者、そして「夜と霧」の著者、ビクトール・エミール・フランクルがいます。
 彼は、強制収容所の過酷な実体験の中から、人間の生命力や残虐性、また、その中に潜む人間が本来持っているサバイバル術を詳しく紹介しています。
 私もアウシュビッツで囚人達の1日の食事内容を実際に見ましたが、あの量や内容は生命をつなぐためのものではなく、彼らを苦しめ、使える内は労働力として使役し、それに耐えられなくなれば死ぬように出来ている食事内容です。
 しかし、そのような中で生き抜いた人達もいたのです。その人達は、大別すると、自分の人生に“意味”を明確に持っている人間は生き延びる確率が高かったと証言しています。そして、フランクルは、その「生きる意味」のことを、ギリシャ語で“ロゴス”と言っています。
 フランクルの場合、強制収容所に到着したその日に、自分が書きかけの大切な論文を、カポによって奪われ、紛失してしまいます。医師で有り学者であったフランクルにとって、自分の論文は自身の生命(生きてきた)の証しであり、命より大事なものだった故、何とかそれを復元しようと、普通の囚人が飢えや暴力に疲弊している中、あの手この手を駆使して収容所内で、紙片や鉛筆を手に入れ、その内容を書き留めていました。
 彼の生命力は、ロゴス(生きる意味)の気付きによって、息吹が吹き込まれ、命脈が保たれたのです。フランクルは言います。
 「ロゴスとは、自分の中に存在する『存在意義』の気付きによって目覚める自分で有りながら自分ではない大いなる存在、“神”と言い換えても良い存在であると……!

 

★★「無気力」は、人間最大のサバイバル術!?★★

 フランクルは、学者の性質からあらゆる事象や人間の行動を具に観察し、そこにロゴスに目覚める者と、そうでない人間達の相違を指摘しています。
 軽薄な言い方で罰(バチ)が当たってしまいますが、強制収容所は、人間を生命の極限状態に置き、完全に人格を無視剥奪した環境の中での「人間行動の実験場」でありました。
 そんな中で、人間が最初に自然習得することは、出来るだけ自分自身のエネルギー消費を少なくすることに気付いて行きます。そして、彼らはあらゆる事に「無感動」「無感覚」「無感心」……つまり「無気力」となってゆくのです。殺される事が日常茶飯事に行われ、その被害者が誰なのかは次の瞬間まで分からない状況では、「自分」という人格を持つことは、相手(殺す側)に無意識であるにせよ、気(雰囲気)を感じとられてしまいます。これは、強制収容所のような特殊環境でなくとも、現代でも同じ状況が再現されます。家庭に於いても、会社に於いても、権利権力を有する側は、自分に害を与える人間を瞬間に察知し、彼らを敵視するのです。そして、権力……特に暴力をもって、時には殺害することも含めて圧力を掛けて行きます。これは、先週お伝えしたアイヒマン実験で証明されています。ですから、非権力者は自分自身の心(人格)を“物”として表現することで、身の保護をするのです。その手立てが、「無感動」「無感覚」「無関心」な心を持つ自分を作るのです。
 何故、このように無味乾燥な心になって行くのか考えると、人間が最も疲れる所業は重労働ではなく、心を動かすことであることに気付いて行きます。「喜怒哀楽」によって我々人間は生きる糧を得るのですが、その裏側には最も疲弊する材料がこれらの心の動きだと言うことに、極限状態ではすぐに気付きます。これこそ、全く慈悲のない世界では、己自身をなくしてしまうことこそ……気配を消してしまう事こそ、サバイバルの要なのです。
 現代社会では、家庭では高圧的な家長の前でのサバイバルは、自分自身を鬱や自閉症にする事で外界との関係を断絶してゆきます。つまり、病気という特殊な状況を呼び込んで、自分の身を守るのです。これは、決して仮病ではありませんので、だんだん心身が本当に病んでゆきます。正しく、人は思った通りの姿に変身するという「セルフイメージの法則」が、当て嵌まってくるのです。しかも悪い方に……!
 また、会社に於いては、自社に対する愛社心など微塵も持たず、唯々給料を得るためにだけ出社し、一言発すれば上司に数倍のリベンジを食らうことが分かっているため、遅からず早からず「無感動」「無感覚」「無感心」の心になってゆき、その兆候は彼らの発する言葉「何でも言って下さい。やりますから!」と投げやりな言葉と態度で、一見能動的に見せて、全てのことを中途半端にこなし、それを注意すると「能力の限界なので、出来ません」と自分を卑下して仕事を避けてくるのです。部下がこのような言葉を発するようになれば、あなたの部下に対する態度は“カポ”になっていると思って間違い有りません。

   この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/