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今週の喝 第918号(2022.12.26~2023.01.01)この世は全て催眠だ(659)〜鬼の得津武史先生の意外な一面を発見〜

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この世は全て催眠だ(659
鬼の得津武史先生の意外な一面を発見

 すこぶる長い間、音楽の先生として“天ぷら棒”で生徒達の頭を叩きながら指導してきた、吹奏楽界の大御所である我が師・得津武史先生をゲストに招き「梅忠のサウンドボックス」を放送したとき、何気なく発した言葉が“先生の日常語”を剥奪することになろうとは、思いもよりませんでした。
 「はぁ、そうですね」
など、単純な受け答えに終始してしまった番組でしたが、私の質問に答えて下さる合間に、我が吹奏楽部の名演をちりばめた番組構成が「とても良かった!」と聴取者の方々からの葉書に励まされたと同時に、余計なことを喋らなかった(喋れなかった?)得津先生の印象は、リスナーの皆さんには、
 「とても優しく、熱心に子供達を指導する姿が目に浮かび、感銘しました」
などと好印象で迎えられたことが幸いでした。
 長い間、天ぷら棒の洗礼を受けてきた私も、今回はリードする側に廻っての番組ですから、知らず知らずの間に緊張していたのでしょう。今迄知らなかった先生の特質の新たなる面=「シャイ」を発見し、「鬼」のイメージが払拭されました。
 それにしても「人は多面的な生き物だなぁ」と番組終了後の先生との打ち上げ会(北新地のクラブ)でしみじみ感じました。時々私のところに問い合わせがあるのですが、こんな鬼教師のことをもっと知りたいという内容です。
 先生の生涯を書いた本があります。西谷尚雄著の「天国へのマーチ」という素晴らしいものです。その中には私の子供時代も出てきますので、是非お読み下さい。
 そして、その次の月のゲストは、大阪市音楽団の指揮をされ、私達のコンサートの“締め”とでも言うべき「さよならマーチ」の作曲者でもあります。長野慶作先生をお招きすることになりました。

 

★★コンサートの締めは「さよならマーチ」!★★
 今津中学校吹奏楽部のコンサートは、オープニングにアメリカのサーカス団専属のバンドの指揮者であり、アメリカ最大のマーチ王、スーザーに次ぐ吹奏楽の重鎮・カール・キング作曲の「バーナムとベリーの愛好曲」というすこぶるテンポが速く、派手なマーチで幕が開きます。この曲で、観客は度肝を抜かれ「中学生とは思えない」という第一印象を叩き込まれます。そして、その年のコンクールの出場曲や吹奏楽の定番を演奏し第1部が終わります。第2部は、それぞれの楽器の独奏(またはアンサンブル)で、
 「中学生なのにこんなに素晴らしい技術を持っているのか!?」
と驚かせます。私の印象に残る生徒の中には中2でアルトサックスを担当していた、松村君「煙が目にしみる」の独奏は、今も録音に残っています。そして、残念ながら今年亡くなられましたが、私の一年先輩で同じ高校(市立西宮高校)で、後にドラムの天才と謳われた村上秀一(ポンタ)「おじいさんの太鼓」です。この曲は「おじいさんの古時計」をスネアドラムのソロにアレンジしたもので、大拍手ものでした。そしてコンサートのプログラムは進み、アンコールでは我が友人の藤崎君のテナーサックスソロで、当時大流行した加山雄三の“君といつまでも”を演歌調に歌い上げ、間奏の部分で、ドラムの阪本君が、静かに舞台前のマイクの前に出てきて、あの有名な台詞「しあわせだなぁ~、僕は君といるときが一番幸せなんだ……」を少々照れながらではありますが、言ったときには、コンサート会場は熱気に包まれ、地方新聞の総評には、
「ショーマンシップ宜しく、見応え(聴き応え)のある中学生離れしたステージ!」
と、絶賛されました。
 そして、アンコールも入れた総てのプログラムが終わるやいなや、先生のタクトが大きく振り下ろされて始まる今中コンサートの定番が長野先生作曲の「さよならマーチ」です。軽やかなイントロ、美しいメロディー、そしてトリオの部分ではアイルランド民謡の「蛍の光」がフィーチャーされ、最後には大ファンファーレで感動のうちにコンサートの幕は閉じます。
 この印象深いコンサートスタイルは、「さよならマーチ」無しには語れないものでした。その作曲者を招いての番組ですから、私はとても興奮しておりました。
 長野慶作先生は元大阪市音楽団(現Osaka Shion Windo Orchestra)を先代の辻井市太郎団長と共に育てられた、吹奏楽の重鎮です。
 大正十二年に市民の声から産声を上げた日本で最も歴史のある“交響吹奏楽団”です。そしてこの御両名は、春の選抜高校野球の入場行進曲のアレンジャーとしても有名です。春の大会は前年に流行した曲をマーチにアレンジして高校球児全員の入場となります。因みに、私の中一の時は、梓みちよの歌で大ヒットした「こんにちは赤ちゃん」でした。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/