M&Uスクール

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今週の喝 第906号(2022.10.3~10.9)〜 怒濤の昭和54年も終わろうとしている〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
成功への道しるべ!この世は全て催眠だ647
                                        
 怒濤の昭和54年も終わろうとしている

 私にとって怒濤の昭和54年(1979)の大晦日は、生まれて初めて東京で新年を迎えました。当時は、レコード大賞の審査は大晦日にその発表があり、その10日ほど前に有線放送大賞の発表がありました。11月中旬に吹奏楽コンクールの結果もで終わったので、後は(おもいで酒が)どうなるか心配しても、なるようにしかならないので仕方がありません。
 お陰様で、有線放送の方は(自分で言うのもおかしいのですが)大賞を受賞し、その押せ押せの雰囲気のまま、関西のテレビ局である「読売テレビ」(日本テレビ系列)の“イレブンPM”(司会は藤本義一さん)で、テレビ局の方も混じって、一年の慰労会のようなドンチャン騒ぎの番組に出演しました。
 この年は、長年演歌不作といわれていたにもかかわらず、前年から好調にリクエストを伸ばし続けていた渥美二郎さんの「夢追い酒」、牧村美枝子さんの「みちづれ」、そして演歌ではありませんが「おもいで酒」の好敵手であった、ジュディー・オングさんの「魅せられて」などただ曲を流すだけで視聴率が稼げる、有り難い年でした。そんな中で私が一番印象に残った曲は、村木謙吉さんの「おやじの海」でした。
 この日のイレブンPMはスタジオ内のみんなに酒が振る舞われ、その勢いもあって、みんな村木謙吉さんを囲んで、「おやじの海」のイントロにある「ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ」を船をこぐ格好をして、司会者の藤本義一さん、この曲の作曲者・佐義達雄さんらと共に、ステージで村木謙吉さんを囲んではしゃぎ廻ったのを今も思い出します。
 そして、あの日のラストに唄ったサッチンの「おもいで酒」は、今でも私の耳に貼り付いています。

 

★★私の思い通りに唄ってくれる歌手!★★
 有線放送大賞の発表も終わり、「おやじの海」のバカ騒ぎも一段落した頃、司会の藤本義一さんが見事に雰囲気を醸し出し、その場でサッチンに唄い易い雰囲気を提供し、当時流行後にまでなった「苦節15年」の総決算のように「おもいで酒」のイントロが、居上博(いがみひろし)とファインメイツの皆さんの伴奏で鳴り出しました。この楽団は、私が尊敬するトランペッターで、我が今津中学の卒業生でもある金子先輩が所属する楽団です。
 不思議な縁ですが、私が入院していた病気療養中(3月の終わり)にこのイレブンPMの再放送が「思い出のTV番組」として流れたのです。この時は、ベッドで感無量になりました。
 それにしても、この時のサッチンの歌にはスタジオ中が唖然とするほどの歌唱力で「おもいで酒」を唄いきりました。私が神戸国際会館大ホールで初めて彼女の歌を聞いた時に感じた、
 「これで良いんだ。私の歌を私の思い通りに唄ってくれる歌手が目の前に現れた!」
という想いです。
 作曲をする人間にとって、最も歯がゆいのは、自分に歌唱力がないことです。歌の魂は、単純に表現すればその歌手の生き様を「どのように心で表現するか」の一言に尽きます。私が師匠の宇宿允人先生に認められたときも、私は、
 「先生は何を表現したいのだろう」などという外部から先生を観察するのではなく、先生は何をしたくって私に注意勧告を与えるのだろう」
とシフトしたとき、OKサインがでたことを覚えています。
 コンビを組んで、一緒に多くの楽曲を作ってきた高田直和先生とは、正直にいって、最後まで先生の心の有様を心底感じることが出来ないまま、お別れ(死別)をすることになってしまいました。
 しかし、この日のサッチンの歌唱力は、完璧に私の心……「おもいで酒」を、私が芦屋の奥池で作曲したときの心情を見事に再現してくれていたのです。
番組が終わって控え室で一杯のビールをアテもなく二人で飲んだとき、彼女の将来の花咲く姿が見えていました。
 私は宇宿先生とのコンサートでも、2、3回こんな気持ちを味わったことがありました。“心が通う”という快感を一生のうちにこんなに多く体験できたことに感謝することが、今(70歳)迄、音楽という一瞬にして“過去”となる儚い芸術に傾注してこられたのだと思います。
 そして、この感動を何時までも忘れないためには、出逢う人で逢う人にその感動を伝えることと今は考えています。
 M&U SCHOOLの生徒の皆さんに、この(心の波長の合ったときの)感動の爽快さを伝えるまで、SCHOOLを畳まないと心に決めているのも、今日書いたこの文章からご理解頂きたいと思うのです。
 そして、いい加減な庇護流言にブレることなく、私の下でシッカリと学びを続けて下さることを心より希望しています。

 

  この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/