M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第886号(2022.05.16~05.22) この世は全て催眠だ(625) 〜あわや、地獄の番人になりかけました〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(625
あわや、地獄の番人になりかけました

 さて、流行歌がヒットする条件を後日考えるようになりました。この頃から私の心に欲望がホツホツと湧いてきたのだと思います。その根本は“ヒットすれば著作権というお金が入ってくる”ということを知ったからです。この話をすると多くの方々から、
 「そんな当たり前のことが分からなかったの?」
と、ちょっと小バカにしたように言われました。しかし、著作権といいましても誰かが徴収して、それを作家に配ってくれるのです。そんな機構があることなど知る由もありませんでした。
 (今はそれが著作権協会であることを知っています。そしてその著作権協会の正会員になることができました。正会員は日本全体でも500人程しかいません)
 これは私自身にとっては“毒”でした。欲望がドンドン湧いてきて、良い作品どころではなくなってしまい、如何にして儲かる作品を作ろうかと腐心に走ってしまいました。このお陰で、人生に行き詰まった時の下品ですが「食いぶち」を確保できたのですから、本来「有り難い」と思わなくてはならないのに、欲望が次の欲を生み、全く「感謝」の意を忘れてしまい、大きな「悩み」に埋没して七転八倒の苦しみの世界を体現しました。今から振り返ると、この苦しみがあったからこそ“M&U SCHOOL”が出来、皆さんとこの世を共に歩むことが出来るのですから、まさに「人間(じんかん)万事塞翁が馬」だということを理解しています。
 この辺りから、「本当の成功」とは何だろうと考え出したのを今振り返ります。多くの方は
 「“金持ち”になれば幸せになれると思っているようですが、お金は幸福の“必要条件”であっても“十分条件”では決してありません」
 この事を教えてくれたのが、天が私にヒット曲を与えてくれた要因の一つだと今は思っています。あの時期に、「次から次にヒットが生まれていたら」それこそ左うちわだったでしょうが、私の精神はズタズタに粉砕され、今頃亡者の筆頭となって居たでしょう。

 

★★ヒット曲の要素!★★
 本当に難しい話ですが、その昔
 「次のヒット曲は、何時出るのですか」
とよく言われ、私自身イライラしたものです。しかし冷静に考えるとその事を言う人達は、私にヒット曲を求めているのではなく、私がイラつくのを見るのが楽しみだったようです。
 そこで私は深く流行歌について考えた結果、私はヒット曲を書くことはできないと言う結論に到達しました。
 「ならばそこまでの才能なのだ」
と言う声が聞こえてきますが、私自身がその結論に達したのはヒット曲を作るための条件をシッカリと考察した結果です。
 先にも言いましたが、私の心に音楽を作曲してお金が儲かるという観念や概念は全くありませんでした。むしろ、どんなに苦しい練習に耐えて金字塔を打ち立てても、私が長年月やってきたクラシックの世界は、文字通り、やってもやっても暮らしは楽になりません。まさしく「暮らしが苦しい=クラシッ苦」を既に体験していました。
 それが、作詞家の高田直和先生に著作権協会の正会員になれば著作権契約で凄いお金が動くことを聞かされ、
 「私が著作権協会に君を紹介します」
と言われ、アッという間に正会員にしていただきました。
 そして音楽出版社というものがあり、そこが著作者達の権益を守ってくれるというシステムを知った時、私の潜在意識には、欲望の火種がメラメラと炎に変わるのを感じました。そして、私に「次のヒット曲は?」と尋ねてくるファンの顔をしたルサンチマン達に対する明快な答えが必要になってきたのです。その回答は、
 「私は名作を書く自信はあっても、ヒット曲は書けない」
という結論でした。何故なら、この世界は私が長年月起居してきたクラシック音楽の世界とは全く違う機構(ファンクション)でできていたからです。クラシックの世界は、作る側、演奏する側が居て、その両者のバイブレーションが共鳴すれば名曲として世間に認知されました。しかし、流行歌の世界は、そこに動くお金の額が半端ないことが主要因となって、それに巣くう輩が本当に複雑なシステムを作り、私如き人間が一人で立ち向かえる世界では無かったのです。単純に言って、名曲は努力で可能ですが、ヒット曲はそれを「買う人達」が居なければ成立しない世界なのです。

 

   この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/