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今週の喝 第194号(2009.1.5〜2009.1.11) 〜氣の力を知ろう(1) 日本人の生活に欠かせない”気配り”〜 

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潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(1)
〜日本人の生活に欠かせない”気配り”〜

 

 「ほんまにあいつは気がきかん唐変木(とうへんぼく)やなあ」
日本人にとって、気が利かないと言うことは“馬鹿”を意味します。そして、「これくらいのことは、言わなくても分かってよ」と苛立ちの意味も込められ、やるせない気持ちになるのです。それほど我々は気配りをすることを当然のこととして生活してきたのです。
 日本語は、外国語に比べて曖昧性が強いので、社会に出た時など、まず5W1H(When Where Who What Why How)を明確にすることを教えられます。日本語は、ビジネスには適さない言葉なのでしょうか。いえ、それは違います。
 本来日本人の仕事の姿勢は、その業種に精通したプロフェッショナルである親方が、弟子を育て、感覚と感情を共有していたため、主語が無くても何を指し示しているのかを理解したのです。この時に頓珍漢な行為行動を取った者は、気の付かない駄目人間というレッテルを貼られました。つまり、目標と目的をハッキリと自覚しているので、言葉そのものが不要だったのです。これをノンバーバルコミュニケーションと言います。それほど、日本人の文化は崇高で奥が深いと言えます。もちろん日本だけが優秀なのではなく、文化を大切にする国における徒弟制度は、このノンバーバルコミュニケーションが無ければ伝えることが出来ません。つまり、氣を感じる感性で文化は伝わるのです。
 ビジネスも文化です。だからこそ、世の中の役に立ってこそ、利益を得ることができるのです。そこには、周りの空気を読んで気配りし、相手の思っている事を一歩二歩と先を読んで対処する「氣のセンス」が要求されます。

 

=氣のエネルギー=
 「気配り」の出来る人間と一緒にいると、とても心地よい気分がして心が安定します。そして、直面する物事もうまく運び、その場の雰囲気も和みます。心情と環境がとても快いものになるということは、「気配り」の中になにがしかの目に見えないエネルギーがあることは間違いありません。
 従って、「氣」の秘められたエネルギーを解明し、それを科学的に用いれば、我々の人生を円滑に、且つ、思い通りに遂行することが出来るに違いありません。我々人間のこの世における「苦」の根源は、生老病死であるとお釈迦様は喝破しましたが、その中の生」における最大要因は「人間関係」であることは間違いありません。それが円滑にゆくと言うことは、無上の喜びと共に物事を成就するエネルギーを得ることになるのです。
 と言う訳で、これから学んで行く「氣」には、大きく分けて二つあると思って下さい。
 第一は、人間関係や社会生活における「気配り」的<氣>これは雰囲気や情景を醸し出す環境の氣です。その人間がその場にいるだけで雰囲気が変わる、「主導権の氣」とでも思えばよいでしょう。リーダーシップを取る人間には、周りを巻き込んでしまう迫力と、場を作り出す静なるエネルギーとも言うべき<氣>を備えています。
 第二は、合気道や気功法で体感することの出来るパワーとしての<氣>です。この氣を発生させることは訓練によって可能です。この氣は、病気を癒したり、精神を落ち着かせたり、また物質に影響を与えたり(サイコキネシス)、相手の心を支配する(催眠法)ことも可能です。それは、呼吸法やイメージトレーニング、集中力と併用することによって、誰でも必ず体得できるパワーです。
 日本人は、神道を中心とした氣の文化である天皇の威光に始まり、それを警護する武士たちの生き様である武士道精神のモラルへと発展し、そこを全ての階層の人たち(士農工商)が模範とした歴史を持っています。そこには、氣を感じ名誉心と廉恥心を最上の美徳とする言葉を用いない“共通言語”が存在したのです。これが「阿吽(あうん)の呼吸」となって社会が構成されてきたのです。
 現代社会は、この阿吽の呼吸を産む共通の精神基盤が崩壊してしまったように思います。今再び、この日本人特有の阿吽の文化を作り出した氣のエネルギーを復活させ、実生活、実社会に役立てて行くことが、日本の明るい未来のさきがけとなるでしょう。


この続きは、また来週……('-^*)/