M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第880号(2022.04.04~04.10) この世は全て催眠だ(619)〜「放置責めの刑」、“病床の荒くれ”は相手にしない!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(619
 「放置責めの刑」、“病床の荒くれ”は相手にしない!
                                        
 病床にいると、理性とはかけ離れた感覚が心を支配します。今は、CORONAの流行期であるため、たとえ家族であっても面会謝絶です。誰にも逢えないとなると、人の心は不思議なもので、人恋しくなるのが不思議です。これは人嫌いであろうと「春風や隣はなにをする人ゾ!」で想像力を働かせて、隣のベッドの生活音や言葉遣いから、その生活水準や人間関係を連想して、「もし、私があの様な家族の一員として生まれていたら」等と考え込むくらい、粗野で荒くれを連想させる罵詈雑言を吐く患者も居ます。
 「これだけ元気なのだから、早く退院させて、病室を静かにしてくれれば良いのに…!」など考えながらも、その隣人の顔すら見たこともないのです。ですから、声のトーンや使う言葉から完璧に想像力でもって隣人と対話をします。そんな時、自分の頭の中を去来する言葉や理想的な状況は、人のことを言える状態ではないくらい粗っぽいことに気付きました。いわゆる“本音”が表出するのです。
 つまり、潜在意識にinputした情報が幅を利かせ、人のことは「うるさいなぁ。ガラの悪い生活をしてるなぁ」などと感じても、自分のこととなると、それこそ“無意識”であることを痛感した時間でもありました。
 これが人間なのだ……自分勝手(自分が正しい)の一言です。
そして、そのとばっちりを向けられるのが、か弱き看護師達です。彼女たちの所為にして、憂さを晴らしています。しかし、彼女達もただ「我が儘放題」させているのではありません。結構、“命令・禁止令”で対応し、場合によっては(声によるやり取りからの連想ですが)、「煩(う)るっせえなぁ」と心から感じた時は、「放置責めの刑」という合法的な嫌がらせで対応しています。……つまり、ナースコールでいくら呼んでも答えないか、ワザと聞こえない振りをします。
 良く報道を賑わせます看護師や介護士達が年寄りの患者を虐めたという記事を目にしますが、(絶対にやってはいけないと分かってはいても、)あの気持ちは入院した経験のある者には、頷ける所業です。

 

★★夢(ゆめ)現(うつつ)は特典付き!★★
 このように、ありあまる時間の中にいると、夢・幻を見るようになります。
2月8日に名古屋のホテルで前後不覚になり、先ず、その日のスケジュールを思い出す事が出来なくなりました。そして、頭脳では面会謝絶であることは分かっているのですが、時々、私を見舞いに来てくれる人の幻想を見ます。
 ハッキリと覚えているのは、入院して三週間が過ぎた時(3月5日)です。私のベッドの外側で、聞き覚えのある声がして、看護師と言い争っているのです。その内容は、非常にシンプルなもので、
 「なんで面会させない?東京から見舞いに来たんだ。」
一体誰だろうと思いながら、その聞き覚えのある声の主を探っていると、ジャッとカーテンが無理矢理開ける音がして、
 「こんな所で、おまえは何をしているんだ。さぁ、しっかりと仕事をしないといけない」
 寝ぼけ眼に、超近眼の私は緊張の中で眼をカーテンの方に向けると、何と、我が師・宇宿允人先生がそこに立っておられるではありませんか。もちろん我が師匠は、11年前(東北大震災の年)の早春に逝去されています。それも頭の奥では了解しているのですが、先生は「早く起きろ!練習だ!」と急かせます。そうこうしている内に、再びまどろみが襲い、深い眠りに落ちてゆきました。
 数時間してスッキリ目が覚めた時に、なんであの様なリアリティのある夢を見たんだろう?と思い返して、私はハッとしました。そう、その日3月5日は師匠の命日だったのです。その時私の背中はじっとりと汗ばんでおりました。あの時、先生の誘われるままに練習に言っていたらと考えると、まだまだこの世にやり残していることがあるに違いない!という確信がホツホツと脳裏に湧いて来るのでありました。
 この話を、我が息子の妻になった旧姓(斎藤)伸枝に話したところ、
「パパ、きっと先生は“まだやり残したことがあるだろう。まだ来るな”と言いに来たのよ」とシレッと言うのです。彼女は、師匠の付き人兼マネージャーでしたので、私は素直に「あぁ、ついて行かなくて善かった」と胸をなで下ろした一日がありました。
 また毎日、看護師や脳神(脳神経外科)のドクターは私の顔を見れば、「左手のしびれはありませんか?頭痛は?」
などと、反復して訊ねてくるものですから、翌日の朝方には元宝塚歌劇団の名誉理事長であり、存命中は頗る可愛がって下さった内海重典先生が、「ま、ユックリしてなあかんで!」と優しく諭して下さいます。内海先生は、右脳の脳卒中で倒れられ、左手が麻痺し、いつもご自分の左手を右手でマッサージされていたのが潜在意識にインプットされ、それが看護師達の「左手は大丈夫?」の連呼で呼び覚まされたのだと思います。
 このように、夢(ゆめ)現(うつつ)の状態になると、先に旅立たれた先生方と楽しくお話しができるという特典付きであることも体験しました。

 

   この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/