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今週の喝 第852号(2021.8.16~8.22)この世は全て催眠だ(593)〜史上初の選挙運動に度肝を抜かれた!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(593
史上初の選挙運動に度肝を抜かれた!

 満25歳という若さで、西宮市市議会議員に初当選した、関西学院大学応援団総部吹奏楽部出身の今西えいじ先生とは、真に不思議なご縁で意気投合しました。
 私の憧れの学校、関学。しかもそこから特待生待遇で入部の勧誘があったにもかかわらず、あまりの学業成績の悪さに入学できなかった私にとって、世のため人のため、吹奏楽発展のために粉骨砕身の努力をしている今西先生の姿は、25歳とは思えない重鎮の面もちがありました。その上、不思議なことに、私の初めての労音主催のコンサートを聴いていて下さったのも奇遇としか言い様がありません。
 関西学院大学応援団総部とは、「指導部」、「バトン部」、そして「吹奏楽部」の三つの部門で構成されています。指導部は、ご存じの通り学ランに鉢巻きを頭に巻き、応援団をリードして体育会系のクラブの試合を勝利に導く役割です。バトン部は、女性達が愛らしいレオタードに身を包み、応援歌や行進曲に合わせてバトンやポンポンを振りかざして応援団を盛り上げます。そして、それら指導部やバトン部を生演奏で盛り上げるのが吹奏楽部の重要な役割りです。その吹奏楽部は、努力の甲斐あって、私たち今津中学校吹奏楽部同様、全日本吹奏楽コンクール大学の部で日本一を連続で勝ち取る優秀な成績を収めていました。
 今西えいじ先生は、そのまっただ中で、日本一の成績を維持した張本人の一人でした。お互い初対面であるにもかかわらず、旧知の間柄のように意気投合したのも、お互いのバイブレーションが呼応したからでしょう。
 これは人から聞いた話ですが、今西えいじ先生の初選挙の時、関学応援団総部は総出で選挙運動に協力したそうです。吹奏楽部の選抜メンバーが関学の応援歌を演奏し、その前をバトン部のお嬢さんがバトンをふりふりパレードし、その後ろを先生が襷(たすき)掛けで、手を高々と挙げて「今西えいじ」をウグイス嬢が連呼して、町を練り歩いたときもあったそうです。他の候補者は、さぞ度肝を抜かれたことでしょう。

 

★★こんなにも面白い人達がいるんだ!★★
 こうして、市議選初出馬であるにもかかわらず上位の成績で初当選した直後の出逢いでした。私も宇宿先生にスカウトされ、プロデビューし、そして初レコーディングを終えてすぐでしたので、今西先生も私も、もの凄く勢いがありました。同じ周波数も持った人間同士が目指す“夢と希望”……それは壮大且つ希有な、常人では荒唐無稽と思うようなアイデアが、その頃、次々と湧いてきたのを思い出します。
 そんなある日のこと、今西えいじ先生は私に、
「今度、私の後援会青年部を作ろうと思うので、30歳までのおもろい(面白い)奴をようけ集めるから、梅忠はん、あんたその会の歌を作ってほしいんや。『今津音頭』を聴かしてもろたけど、ホンマに名曲やなぁ。頼んまっせ。そこで、会の名前は何がエエかなぁと考えてたら、中に文学の好きな私と同級生の女性がいて、梅忠はんの話をしたら、『それじゃ、“よこぶえの会”というのは如何』と言うんや」
 今西先生は、こちらが引き受けるかどうかなど全く無視で、物事を前に前に進めて行く人で、独善的であるにもかかわらず、好意を感じさせるパワフルなバイタリティーの持ち主です。もちろん「No!」などと言う隙も与えませんので、文学おねぇさんが作詞し、私が作曲と吹奏楽アレンジを担当して、今津中学校吹奏楽部がカラオケを作るスケジュールがたちどころに決まり、それぞれの仕事に否応なしに入りました。
 作詞を担当する文学の好きな女性は、篠田弥寿子先生。この方は全日本作法協会会長を務められる英才です。全日本作法協会は小笠原流などの古典作法を現代に即するようにアレンジし、人数は定かではありませんが、相当数のお弟子さんが学んでいます。このように、「よこぶえの会」は、西宮に住まう地域の有力者二世や新機軸で地区の発展を心より願う闘志溢れる人達の集まりでした。
 そして、10日ほど経過して、我が家に篠田弥寿子先生から作詞が完成した旨の電話があり「よこぶえの会」の歌詞をもらいました。
 「黎明とどろく笛の音は、我等が希望のひびきなり」で始まる壮麗な詞に、私は一気に曲を付けることが出来ました。そして、トランペットのユニゾン(斉奏)で始まる少々古いスタイルですが勇壮なマーチが出来上がりました。
 「よこぶえの会」は、総勢30名ほどの若者集団です。初めての例会は、関学が良く使う、宝塚の奥地にあるポツンと一軒家の料理旅館「桂山荘」で主題歌の発表、これからの会の運営という題目の下、大宴会が催されました。今津中学吹奏楽部の演奏するカラオケに合わせて歌のレッスンをすると、元吹奏楽部のメンバーも大勢いたせいか、3回ほどの歌い回しで全員が覚えてしまい。それから先は大合唱になりました。そしてお酒もシッカリと入り、若さ故の打ち解け度も半端なく、私は“宴会”というものを初めて体験しました。そして、世の中にはこんな面白い人達がいることに驚嘆し、私もその人達の豪快さの虜なってしまいました。

 

     この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/