M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第835号(2021.4.19~4.25)この世は全て催眠だ(576)〜「人の気構え」こそ人生の原点……!?〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(576
「人の気構え」こそ人生の原点……!

 18歳で遭遇した忌まわしい交通事故で、一週間、逆行性健忘症(遡って記憶がなくなる)になり、その後遺症で天候が下り坂になると、頭痛・吐き気・目まいなどの症状が出て自分の置かれた立場……その交通事故の原因が、父との確執から出たもの(無理矢理4月1日に畳店の繁忙期と言うことで仕事を強いられ、その日の午前10時頃に事故に遭う)であることに、父に対する「恨み」すら湧いてくる日々が続きました。
 そうして、失意の中にも邂逅(人生を変えるような出逢い)が起きたのです。そうです、永遠の師と言えるマエストロ・宇宿允人先生にスカウトされ、突然、労音コンサートでバッハ「管弦楽組曲第二番ロ短調」を演奏させて頂くことになったのです。私が二十歳のことです。
 それが契機にプロとしてデビューすることが出来たのですが、自分の楽器すら持っておらず(西宮市吹奏楽団の備品で出演しました)、もちろんタキシードはおろか、黒の礼服もないまま(従業員の足立さんに借りて)初コンサートを無事にノンミスで終えることができました。
 そして、21歳の4月のコンサートでシュターミッツ「フルート協奏曲ト長調」を実況録音し、それが良い出来であればレコーディングすると決まるやいなや、忌まわしい交通事故の裁判が結審し、私に慰謝料100万円という大金が支払われることになりました。その話を父から聞かされたとき、私は夢遊病者のように京都の十字屋三条店に吸い寄せられるように赴き、あれよあれよという間に、世界を代表する村松フルート製作所製のハンドメードフルート(80万円)を注文して、その足で大阪天満橋の礼服専門卸店で「燕尾服一式」を原価(10万円)で手に入れることが出来たのです。
 正しく「人間(じんかん)万事塞翁が馬」の物語です。そして不思議や不思議、それ以降、低気圧が来ようとも頭痛や吐き気・目まいの症状はピタッと止まり、爽快な日々の中に練習に次ぐ練習が出来るようになりました。これこそ「現金な奴」(損得勘定で態度をコロコロ変える下卑た人間)を地でゆく私ですが、後年になって振り返ったとき、「人間の気構えが人生を決めるのでは」と考えるようになり、このM&U SCHOOLの創設の動機の一つとなりました。

 

★★「三世両重の因果」への気付き★★

 気構えが変わると、物事の成り立ちやそれに対する感じ方考え方も、それこそ現金なもので変わってゆきました。そして、「忌まわしい」と思っていた交通事故、その要因を引き起こした“父・郁郎”……その総てが「天からの贈り物」のように感じ、瞬時の判断で、私にとって人生最大の買い物をしてしまったのです。その時、父に対する反抗心も手伝って、誰にも相談せず独断専行し、夕方帰宅しました。しかし帰路、甲子園駅が近づくにつれ、その夜に起きる事象……小学校4年生の時、レコード一枚を買ったことで4時間近く説教された悪夢が頭を過(よぎ)り、不安が沸騰してきました。その時、20年の人生で初めて“決心・決意”が心を満たし、自分自身に、
 「何が起ころうとも、絶対負けないゾ!」
と肚が据わった充実した感覚をおぼえたのです。
 そして夕食後、父に、
 「慰謝料やけどな、あれでフルートとコンサートの衣装を買うてん」
と言うと、父は
 「お前は無駄遣いする子やないから、ホンマに必要なモンやったんやろ。ま、頑張れ!ところで全部でなんぼやったんや?」
 「90万円や!……(ビビりながら)」
 「そうか、エエ奴(やっ)ちゃなぁ」
私は、その夜は大騒動になると思っていたので大覚悟でその場に臨みましたが、まさに“大山鳴動して動ぜしもの鼠一匹無し!”に、「肚を据える」意気込みこそ、人生を切り開く最大の斧(条件)であることを確信しました。逆説的に振り返ってみると、“私自身の人生を正々堂々と生き抜くためには、肚を据える覚悟が必要であることを、私に伝えるための父の厳しさだった”ようにも感じています。
 「肚を据えると、何事も好転してゆく」……これは、アカンタレ忠洋がその後の人生を生き抜くための大転換期をもたらす小さな“悟り”だったように思います。そして、「忌まわしい」という思いも、自分自身の不甲斐なさ(やる気が出ない)を正当化するもので、しかも、頭痛や吐き気・目まいなども、まさしく文字通り“気の病”であったことを実感したのです。あの頃の感覚を振り返ると、今でもファイトがホツホツとお腹の底から湧いてきます。「人生の過去」が如何に自分自身の未来に効力を持っているかを覚知し、それが後に我がSCHOOLで皆さんにお伝えする根幹となる「三世両重の因果」(過去・現在・未来の事象は須く、原因と結果によって成り立っているという釈迦の教え)への気付きとなってゆきました。
 
     この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/