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(2)リスペクト吉岡

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 今回の視察旅行における私自身の最大のテーマは、梅谷先生がなぜ

「人間として観ておくべきだ!」と喝破されたのかにありました。

残虐な現場であることは誰もが分かっている訳ですが、そこへ足労をかけて行くべき何があるのか、またそこで何を感じるべきなのか、無い頭でゴチャゴチャと考えていたのです。

 

 現場へ赴き、初日の先生の講義をお聴きして、ようやくひとつの答えが見えてきました。それは、我々にもユダヤ人と同じように人間関係を大切にしていない不甲斐無さがあり、ドイツ人と同じような残忍さがあるということです。遠い異国の知らない人種の人達が繰り広げた出来事ではなく、そのような環境におかれたならば、誰もがしでかしてしまう事なのだということです。故に、「人間が行う所業をよく知りなさい!」という叫びを聴いた気がしました。

 

 親鸞も云っていました。「人を殺してしまうのは、その人が残忍だからではなく、そのような状況におかれたからだ。あなたも、同じ状況におかれたなら、どうなのだろう?」という主旨と重なります。きれいな言葉で自分を飾ったり、相手に配慮して行う行動は、そのような余裕がある状況にあるからであり、土壇場の命がかかった時や感情を抑えきれないような酷い場面においては、人間は何をやらかすのか分かったもんじゃないのでしょう。だから、その人間の本質をよく知った上で、先々の起こりうる出来事を想定して、未然に防ぐ手立てをしておくことで、ようやく「平和」を保てるのではないでしょうか。

 

 このことは、我々を取り巻く日常の出来事も、会社経営も、国家間の外交も、すべて人間が行うことは同じであるように思います。従って、歴史を知り、その歴史が作られたバックグラウンドを鑑み、人間の情動のシステムを学ぶことが、どれだけ大切なことであるのかを痛感しています。梅谷先生が仕組んで下さった目論みと、孫子・韓非子を学ぶ必要性が今ここで合体し、これからの勉強における気合いを十二分に込めることができた今回の視察旅行に心から感謝致します。

 

 梅谷先生、誠に有り難うございます。そして、拙い幹事にも拘わらず、快く旅中にご協力下さった皆様にも、心から感謝申し上げます。

 

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