潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
この世は全て催眠だ（２３６）
〜催眠とは“快”の一文字…！〜
自律訓練法は、一見、難しそうに感じるかも知れませんが、やってみると先ず「気持ちが良い」ことに驚かれることでしょう。
一般的に催眠といえば、“詐欺的”な感じがして、“欺される”とか、自分の深い部分が“暴かれる”といったイメージを持っている方も多いと思います。そのような方を催眠誘導すると、ハナから「催眠にはかからないぞ！」という意識バリバリで、人の言うことに耳を貸さなかったり、自分の心に嘘をついてまで抵抗しようとしてきます。
そのような人は、催眠（トランス）を誤解して、原理や原則も湧かないのに“催眠商法”などと、悪いイメージ作りをします。無知蒙昧とは、困ったものですね。これまで200回以上にわたって催眠の科学的効用や善用を説き続けてきましたが、要約すれば、
「催眠とは＝快」
の一言に凝縮されます。つまり、催眠誘導は“快い”からこそ、そこに入ろうとする（周りで見ている人は、「掛かった」と思う）のであって、決して、その人の心から外れた観念に誘導することはできません。
ただ、その人の心や潜在意識（深層心理）に潜む欲望や横着性によって、その人自身が“望む方向に誘導される”ことはあります。催眠を用いて人を欺す「オレオレ詐欺」などは、その手口を研究すると、しばしば被害者側に大きな弱点があることがあります。その弱点とは、“日頃”の人間関係が脆弱で、突然危機を訴えかけられることで、潜在意識（無意識）が「この機に関係修復できるかも……」と感じてしまうことに起因する場合が多いのです。（これも、考えている訳ではなく、無意識的です）
このような事象も裏から見れば、関係修復によって“快”が得られると、直感してしまうところに起因します。
★★セルフ・トランスインをマスターしたら、次は…★★
催眠商法や、振り込め詐欺に引っかからないためには、日頃から、素直な心を養い、親子・兄弟・夫婦といった関係を良好に保つ努力をして、親交を深めておくことが最も大切だと私は思います。
しかし、人間の心の奥には「快を求める」……それも手軽に！の感性がありますので、困ったときの神頼み的に救いを求めてしまいます。これが又、催眠商法の餌食になる要素でもあります。また、先に述べた、頑固一徹の「催眠にかからないぞ型人間」には、
「あなたは素晴らしい、自意識を持ってあなた自身の人生を堂々と歩まれている、いやはや、感服しました」
などと、いうと気分良くして、言うことを聞くようになります。それは、「催眠など掛かるものか」と思っている人間に対しては、「あなたは催眠に掛からないから、素晴らしい」と言えば、心の扉を緩めるのです。
いずれにせよ、人間の情念は“快”を求めてさまよう傾向にあるわけですから、催眠（トランス）に掛からない人間などいないのです。抵抗する人間には抵抗者に対する催眠がありますから、いっそのこと、この「催眠」なるものを科学的にも実用的にも自分のものとして、それを大活用することを考え、研究した方が遠回りをしなくて済みます。
そんな訳で、今週の喝では、自律訓練法という自己催眠（セルフ・トランス）を解説し、実践法をお伝えしてきました。そして、確実に自分自身の心と身体が、快い状態になることを、６つの公式から感じ取られたことと思います。まだ、実践されていない方は、是非訓練に入って下さい。
身体全体の弛緩（緊張緩和）によって、血液の流れがよみがえり、全身の血行が促進されます。特に頭脳の血流が整合化すると、アイデアも湧きだし、プラス感性になりますので、寛容な心、他人との良好な関係作りを望むようになります。
「人間は、観念の生きもの」ですから、自分が望む方向へ心と身体（全身全霊）が動き出します。観念とは、簡単に言うと「自分が信じている世界」ですから、願望実現の可能性を見いだし、労力を惜しまず、目標に向かって歩む勇気と希望が湧いてくるのです。このパワーが強ければ強いほど、成功への挑戦エネルギーが大きいというになります。
では、この挑戦エネルギーを増大させるにはどうすれば良いかというと、自律訓練法で培ったトランス状態を、“深化”させてゆけば良いのです。この深化法で最も簡単なのが「エスカレーター法・エレベーター法」です。
それは、エスカレーターやエレベーターに乗って、上から下へと運ばれている姿をイメージすれば良いのです。その時、内響（脳裏で自分自身に語りかける）する言葉は、
「下におりて行くに従って、トランス（催眠）がどんどん深まってゆく。そして、とても気持ちが良い……！」
この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/
