M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第489号(2014.9.1〜2014.9.7) この世は全て催眠だ(231)〜自律訓練法は、神からのプレゼント!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(231
〜自律訓練法は、神からのプレゼント!

 自律訓練法……これをマスターした人は、病気やストレスに強くなり、長生きする確率がとても高くなるので、これを生み出したドイツでは生命保険料が割引される!
 その真偽は、定かではありませんが、このようなことがまことしやかに囁かれるくらい自律訓練法の威力はスゴイのです。
 精神科医シュルツ博士の発明による「自律訓練法」は、一見とても難しいと思われるセルフ・トランス・イン(自己催眠)を誰でも習得できるようにしました。皆さんも実践されることをお勧め致します。
 
 自律訓練法の概要は、呼吸を整えて静かな場所でイメージ力を用いて、自律神経をコントロールする訓練です。自律神経は、言わば“無意識”です。無意識とは、我々自身の思考で動くのではなく、我々の心と身体の状態に“反応”するのです。
 それは、車の運転時に、突然ボールが歩道脇から転がってきたとしましょう。その途端、考える間もなくそのボールの後から子供が飛び出してきたイメージが自然に浮かび、ブレーキを掛けると同時に、身体はもちろん手のひらから突然“冷や汗”が吹き出します。これは、私たちの自律神経は、現実のみならずイメージにも同様の反応をするという証しです。人間は、現実とイメージの区別がつかない自律神経を持っているということです。
 しかし、自律神経という神経を見た人(医者も含めて)はいません。これこそ生体系の神秘とでも言いましょうか、心(これも見た人はいませんが……)で感じた現実やイメージは脳で処理されます。つまり、感情や感覚はそこから生まれるのですが、その瞬間に、我々の身体の各所にテレビやラジオ、またスマホが無線で伝達されるように、身体の各所が必要に応じて作動します。それは、身体の各部署にそれぞれ独立した指令コンピュータがあり、その端末を全体統括をしているのが“脳”と言った概念です。ですから、脳でイメージしたものを、各所が反応し、その速度アップに必要なのが“練習”です
 
★★目的指向型自動舵取り制御装置!★★
 例えば、我々は部屋と部屋の間にある敷居の上を歩くことは容易に出来ますが、これが、2メートルほどの高さにあると、同じ幅でも足がすくんでしまいます。それは、そこから落ちたところを無意識が、自然にイメージ(反応)するからです。それは、私たちに内在する生命維持装置(本能)が、我が身を危険から守ろうとして、危険であると想像した行為が出来ないように身体各所の自律神経に指令を与えるのです。それが恐怖という感情になり、自己防衛が成されます。これは生態的にはとても素直な感性ですが、人間としては、「臆病」と解され、それを乗り越えるための「勇気」を出そうと思うと同時に、世間からもその勇気を求められます。その時に、大変役に立つのが、イメージコントロール=自律神経のコントロールです。
 我々の生体系は、事象に反応するかどうかでその機能性が決定されます。それは、訓練(反復練習)で培われ、次第に反応速度が高くなります。楽器演奏のみならず、デッサンの技術、はたまた会社経営の判断能力など、全てがしっかりと訓練することによってレベルアップします。
 しかし、突然それらの技術習得に向かっても、上手くゆかなかったときなど「次回も上手くゆかないのでは……?」という不安感(イメージ)に襲われ、その結果失敗します。つまり、脳の反応もポジティブシンキング(プラス思考)するための訓練が必要になってくるのです。そして、自分の思念と反応がマッチングするように持ってゆくのです。その為の訓練を、系統的に順序立てたメソッドが「自律訓練法」です。
 ですから、自律訓練法で自分自身の反応力を高め、体と心が表裏無く一体化するようになると、心に描くイメージで自分の身体を思う方向に動かすことが出来るようになるのです。もちろん、プラス思考=マイナスのことがやって来ても、それを乗り越えるための技量が育まれると感じるようになります。
 人間の身体は、一種のハードディスクのようなものとM&U SCHOOLは考えています。つまり、記憶素子です。そして、脳からの指令によって筋肉を動かす速度を上げてゆくように訓練するのです。そして、やがてパブロフの犬に代表されるように、無意識化され、それは原因を提示または感じると自動的に反応するようになり、それを芸術家や技術者、また経営の達人達はそれを極度にまで磨き上げると、目には見えないけれどその人間から得も知れないオーラが噴出し、周りにいる人間達を巻き込んでゆきます。その時、自分自身には、衣服にその人間の香りが染み付くように、しっかりと技量が身に付いています。それは、その雰囲気が自然と薫ってくるようなので、この状態を「薫習(くんじゆう)」といい、その人の習熟したことが薫ってくるようになるのです。
 人間の心と体は、まさに目的指向型自動舵取り制御装置(=サイコ・サイバネティクス)!則ち、心にイメージした通りに、身体が動くように出来ていて、その速度アップの訓練を重ねるにつれ、無意識化し、やがて自動的に出来てしまうようになるのです。この訓練と薫習の後ろの二文字を取ると、「練習」と言う言葉になります。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/