M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第488号(2014.8.25〜2014.8.31) この世は全て催眠だ(230)〜自分自身の心が全ての要因を作っている!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(230
〜自分自身の心が全ての要因を作っている!

 我々M&U SCHOOLでお伝えしていることは、新しいことなどなにもありません。
 人間は、すでに多くの事を習得しているにもかかわらず、それを活用しよう(out put)とするとき、自分の頭脳明晰性故に、より効率的に、一度で手っ取り早くetc.と合理化を求めます。その合理化の心が、人を複雑化し、迷いや、惑いを生みだします。そこで、その迷いや惑いを捨てる方法をお伝えしているのです。
 迷いとは、自分自身が楽と得(効率化)を求めるあまり、効率化という格好良い言葉とは裏腹に己自身の心に欲望を育んでしまい悩む雑念のことです。
 また、惑いとは、他人の意見に翻弄されて、己の信念が定まらず、決心決意がゆらぎ悩む雑念をいいます。
 つまり人は、己の内側から湧き上がる欲望で迷い、外界の誘惑で心乱れる(惑う)生きものなのです。そして、内側と外界……迷いと惑いの両方で心定まらない人がいると、周囲の者はそれこそ“迷惑”至極です。
 従って、M&U SCHOOLは、新しいことを取り入れるのではなく、我々の心に巣喰う雑念の本である“蟠(わだかま)りを排除”する術をお伝えしている学校です。
 白隠禅師(はくいんぜんじ)坐禅和讃「衆生本来仏なり、水と氷の如くにて、水を離れて氷無く、衆生の外(ほか)に仏なし」と、あるように、我々は素直であれば、既に己の内側に仏性は備わっているのです。ですから、その仏性を蟠りで掻き乱されない方法を伝えしているのです。そのような純で透明な美しい心のことを“虚心坦懐(きよしんたんかい)”といい、「蟠りのない、さっぱりとして大らかな心」という意味です。
 武士道の基礎となっている陽明学の三つの根本理念の内の一つ、“心即理(しんそくり)”の教えも、「心の外に理や物事があるはずがない!」という理念のことです。従って、全てが己の心の有り様で事象が決まっているのです。
 
★★執着心は、他人から見れば“お笑い”かも?!★★
 ですから、自分自身の感じ方や考え方そのものが、その人間の人生であると言っても過言ではないのです。
 例えば、「お金が無いから苦しい」と、我々は考えていますが、芸術家の一部の人は、自分の作品に惚れて売ることをためらい、結局、一生貧乏で暮らした人もいます。その人は、お金より大切な事をその作品に見いだした故に、貧乏を苦にせず暮らすことが出来たのです。だから、「お金が無くて苦しい」のではなく、「お金が無いと苦しいと感じる心」がその人を苦しめているのです。
 同じように、「キュウリが嫌い」という人は、食卓にキュウリが並ぶだけで苦を感じます。また、「茄子が好き」という人は、食卓に茄子が無いとがっかりします。このように好き嫌い(好悪(こうお))は、その人の心を乱し苦しめます。
 世の中には、色々なものが存在するのですから、自分の心から好悪(蟠り)をなくしきったときに、世の中の成り立ちや摂理をハッキリと理解し、その流れに沿った生き方を修得することが出来るのです。つまり、我々の幸不幸、成功失敗の鍵は、己自身の心の持ちようにあるということです。
 我々は、その事象に対する自分の心の受け取り方で全てが決定されるからこそ、“あらゆるものとの関係の円滑化”=深層コミュニケーションが重要な役割を果たすのです。
 そして、先回伝えしました「仲直り法」は、ちょっと離れた位置から自観法を用いて自分の心を測ると、つまらないことで心乱れていたことに気付くはずですので、そんなにシャカ力になって融和を求めなくても、ちょっと感じ方や考え方を修正するだけですぐに出来てしまいます。自分の心の蟠り……それは、キュウリや茄子の好き嫌いと同じくらい、他人に取ったらどうでもよいことなのです。だから、自分の心(感情)を、自分の精神(理性)で管理する為の手法を修得するということは、思い通りの人生を歩む、究極のパスポートを手に入れたことになるのです。
 
 このように、虚心坦懐の心を修得するための近道は、「セルフ・トランス・イン=自己催眠」です。自己催眠は、自分の脳が自分の心の蟠りを排除するために、自分自身を管理する方法ですから、とても難しいことです。それは、どんな名医でも、自分が虫垂炎になって、その手術を自分自身でするようなもので、手術の中では比較的容易な手術ですが、ほとんどの人は出来ないでしょう。
 しかし、ドイツの精神科医シュルツ博士は、「自律訓練法」という自己催眠法を編み出しました。この発明によって、能力開発や自己抑制、また健康増進の手法を、誰でも手軽に習慣化することが出来るようになったのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/