潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?
この世は全て催眠だ(214)
〜成功って、何を指して言うのだろう?〜
我々は何の為に勉強するのか?
この人生の大設問の回答を得られたとき、人間は成功の80%を手に入れたも同様だと思います。
先日、私が指導する顧問先の会社で、講義終了後に書いて貰うレポートを読んでいて、ハッと気づかされる文書に出合いました。その内容は、
「講義で“成功”という言葉がよく出てきますが、『私の成功』とは、何を指して言うのか分かりません。しかしあるとき、この“成功”を“成長”と置き換えてみると、講義の内容が、とても素晴らしいものであることに気付きました。有り難うございます」
と言うモノです。
私の観念から言うと、人は皆、成功概念(それが欲望であるにせよ)を持っているものと思っておりましたが、それに至るまでに、遠い道があることを私自身忘れておりました。
思い返せば、私自身、中学1年生でフルートと出逢い、たまたまその吹奏楽部が、日本一連続15回も獲得するような学校で、そこにいる先生が「吹奏楽の鬼」と称される歴史に残る先生であったために、この部分(成長)に気付かないまま、日本一を目指し、ひたすら練習に次ぐ練習を続けてきたのでした。それは、もちろん目標(成功)に向かって、日々成長を続けていた毎日だったのでしょうが、そこに気付かなかったのです。これは、私にとってとても素晴らしい事であったのに、それに気付かなかった!……気付かなかったことが、“成功”を求めなくても、既に決まっていたという“ラッキー”だったのです。
そのラッキーに気付かされるレポートに、目から鱗でした。
★★心構えを変えることで、人生が変わる!★★
私は、近所の中学校が日本一であるとか、「吹奏楽の鬼」と言われる名物先生がいるなどと言うことなど全く念頭になく入部しました。それは、一年生入学式の日に、吹奏楽部がその年の選抜高校野球の入場行進曲で新入生を迎えてくれた時の衝撃があまりにも劇的だったからです。
梓みちよの大ヒット曲「こんにちは赤ちゃん!」を大阪市音楽団の当時の団長、辻井一太郎先生が編曲されたもので、トランペットのファンファーレ的前奏で始まる8分の6拍子の軽快なマーチでした。その音量、サウンド、リズムが、私の脳幹を直接刺激し、世間で
「ブラバンに入ったら、勉強できんようになるくらい練習させられて、自由な時間なんかないで」
「下手くそは、どつきまくられる」
などと言った、世間の風評など頭から全く抜けてしまうくらいの衝撃でした。そして、不思議なことに楽譜も読めない私が、たった一回入学式で聞いただけのマーチを完全に記憶して、グルグル頭を巡るのです。
後年知ったことですが、私と同じ体験をした人に“孔子”がいます。初めて宮中に上がった時、たまたま笙(しよう)100人の演奏を聴いて、10日ほどその感動が頭を巡り食事も受け付けなかったというのです。私はそんな立派な聖者ではありませんが、感じる心だけは孔子並みだと、自負しております。(エヘン!)
さて話の続きです。そして家に帰り、父に吹奏楽部に入ったことを報告したら、頭ごなしに、
「アホ!勉強できんようになったらどうすんねん。とにかく、成績がちょっとでも落ちたら、ブラバン辞めさすから、覚えとけ!」
このお陰で、私は、中学校3年間の成績は、落ちることはありませんでした。今から考えると、全ての成功(成長)の原因は、ブラバンなど外界にあるのではなく、自分自身の心構え(内側)に存在することの暗示であったと思います。
こうにして吹奏楽部での日本一の体験から、下町の一介の畳屋の小倅(こせがれ)でも、
「やれば出来る!」
という観念を植え付けてもらったのです。
あるとき、私が敬愛する(レッスンを受けたことはありませんが)世界的フルーティスト、故ジャン・ピエール・ランパル先生のコンサートチケットを貰い、初めて大阪フェスティバルホールでその素晴らしい音色を聞きました。
それまで、吹奏楽でフルートというとあまりパッとしない楽器のように思っていたのが、その素晴らしいテクニックと華やかさに心身共に魅了され、興奮冷めやらぬまま次の日に得津先生に、その感動を報告にゆきました。すると、
「おい、ランパル先生は目ぇ何個あった?耳わい?口わい?」
と、たたみ掛けてきます。私は、
「目ぇは二つ、耳も二つ、口は一つです!」
と答えると、
「お前と一緒やな。ほな、お前もランパル先生になれるんじゃい!」
この言葉が、私が音楽家になる切っ掛けとなりました。まさに、私の中学時代は、ず〜っと催眠状態と言っても良い環境にいたのでした。
今週の結論:催眠状態でいると、成長を気付くことがない程に、まっしぐらに目標に向かってゆきます。そのこと自体、素晴らしい事ですが、爾後(じご)、その目標が欲望に変わり、七転八倒の苦を味わう事にもなりました。いつまでも、催眠から冷めなければ良かったのに……(>_<)
この続きは、又の機会に……m(_ _)m
この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/