M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第470号(2014.4.21〜2014.4.27) この世は全て催眠だ(212)〜ボディーランゲージは素晴らしい深層コミュニケーション〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(212
〜ボディーランゲージは
 素晴らしい深層コミュニケーション

 自分自身の意志を態度や身振り、素振りで表現するボディーランゲージは、素晴らしい深層コミュニケーションであり、そのためのチューニング(相手の氣に合わせるために、同じ行動をとる)は、親密感(ラポール)の形成に魔術的な効果があることは、以前にこの紙面で書きました。男と女の出逢いに於いても、このボディーランゲージはとても素晴らしい効果を発揮します。
 一年間、バーやカクテルラウンジを渡り歩いて出逢いのボディーランゲージを観察したのは、アメリカ・ニュージャージー州ラトガー大学で生物学の教鞭を執るティモシー・パーパー博士です。彼の研究結果では、身体が語る接近の言葉は三つの段階があると言います。
 アメリカは、女性の社会進出が早くからなされていた国だと思う内容です。
 ◆第一次接近遭遇
 立食パーティーなどの場合、ふつう飲み物や食べ物は、その専用カウンターや食べ物ブース、または、屋台などへ自分で取りに行くのが普通です。しかしその時、その会場に目指す(タイプの)男性がいた場合、女性は、さり気なくその男性に近寄ります。カウンターバーなどでは、その男性の近くに立ちます。
 ◆第二次接近遭遇
 そして、何げない切っ掛けを見つけて話しかけ、親しい会話を始めます。その時、さりげなく女性の方から男性の身体にタッチします。「今、ヒジが触れたのは偶然よ……」と言った気分で。。。
 ◆第三次接近遭遇
俄然、女性の側から男性へのチューニングが目立ちはじめます。男性がグラスを取ると、女性もグラスを取り、チーズに手を伸ばすと、女性も同様の行動をし、やがて同時に同じ行動をとるようになるのです。
 
★★「無意識」は、成功への最短コース!★★
 パーパー博士の観察は、無意識によるコミュニケーションが次第に深まっていく様子を端的に捕らえた観察記録です。
 この研究に刺激された私は、さる異業種交流会の新年互礼会に招かれた折、そこに集う見識あるジェントルマン達の振る舞いに注目して観察したところ、パーティー会場に入ったときに目付をしたお目当てのコンパニオン嬢に、自然且つ無意識に、近寄っていくのを定かに観察致しました。
 フロイトの結論である「行動エネルギーの源はリビドー(性的触発)だ」とした見解に、思わず私は納得してしまいました。
 リビドーに動かされた(?)ジェントルマン達は、パーパー博士とは男女・性別の違いはあるにせよ、自然に接近後の「話題化」で、無意識に一つの話題を、自分と相手の「共通話題」にしようとするのが印象的でした。
 今では懐かしい話しですが、昭和の文化「お見合い」の席上で、「趣味が同じ」ということで、何か行く末の幸福が確約されたように“仲人”が文字の如く、仲を取り持っている姿を思い出しました。
 1971年放送開始の長寿番組「新婚さん、いらっしゃい!」を見ていても、上記のことはハッキリ分かります。意外と「モーションを掛けるのは女性の方が積極的!」だという結果がその番組で証明されています。
 
 さて、今まで解説してきたエリクソン催眠や人間関係は、相手の心に何らかの手立て(もしくは、無意識的に)を講じてきました。
 次は、もっと高次元且つ高度なテクニックをお伝えしようと思います。その方法とは、相手の無意識にだけ完全に語りかけてゆくのです。そうすると、相手は、自分が暗示メッセージを送られていることに気がつきません。つまり、相手は無意識に自分が暗示メッセージを与えられていることに気付きません。
 その前に、話は少し反れますが「無意識」という言葉についてお話ししておきましょう。「無意識」とは、“意識”が無いのではなく、以前やったことが自然な形で思考行動になる無意識化した自動機制を指すのです。この指令を出している元締めが「潜在意識」です。だから、習慣化した「意識的行動・思考」は、全て無意識的に我々は動いているのです。従って、無意識とは、意識がないのではなく、自然な態度・形・状態(クセ)によって「動かされている」と理解した方が、よりこの法則を世のため人のために自然に行う原動力なのです。
 この様なことを気付かせて貰った切っ掛けは、現:岡山県にある願成寺住職の小河隆宣(こかわりゅうせん)和尚の著書「私たちの般若心経入門」の執筆内容です。それは、お経の一節「無眼耳鼻舌心意」とは、五感が潰えるのではなく、「何ものにも心捉われることのない自分」=健康を示しています。

 このような解釈からすると、「無責任」と言う流行語の真の意味は、責任を取らない(持たない)人間のことを言うのではなく、「責任感を癖化(クセ漬けするくらい反復練習!)し、その無意識の行動自体の規範によって、自分を律する事」となるのです。無意識とは、人間の能力を最大限に発揮する最大要因なのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/