M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第300号(2011.1.17〜2011.1.23) この世は全て催眠だ(42)〜脳はスイッチのない機械!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(42
〜脳はスイッチのない機械!〜

 私達の脳は24時間休みなく働いています。起きている時は、あれやこれやと思い巡らし、寝ている時は夢を見て、また、熟睡している時も自律神経系をコントロールして、無意識に生命維持を保っています。
 脳は言わば、スイッチのない機械のようなもので、その機械は壊れるまで(死ぬまで)動き続けます。こんなによく働く脳みそを我々人間は持っているにもかかわらず、それを上手く操縦することが出来る人はほんの少ししかいないのは困ったものです。常に気が散ってしまって、一所に止め置くことが出来ないやっかいな代物です。
 これは私の体験と周りの人々を観察した結果ですが、凡人は自分の脳を、妄想や苦悩、失敗の言い訳や隠蔽などマイナスの事象に90%以上を用いているようです。
 摂理(世の法則)を学び、計画を立て、自分の考えを一つに集中させれば、苦しみや迷いから自分を解放することが出来るにもかかわらず、ほとんどの人間は「どうしよう」と思うばかりで、一向に解決策を見つ出す作業をしようとはしません。その挙げ句に、「どうすればその事象を誤魔化すことが出来るか」と、これまた思い悩み、暗い心に支配されてしまいがちです。
 それには、「早くその苦悩から解放されたい」という“焦り”の心が我々の心を急き立て、ますます気散を加速し、「万事休す!為す術なし」と軽々な結論を出してしまいます。実際の世界は、「山よりでっかい獅子は出ぬ」のことわざ通り、自分に解決できない問題は起こらないように、は我々を創造されました。

=自分の頭脳を使いこなそう=
 催眠法は、このように止めどもなく次から次へ移りゆく妄想や気散を、論理的に整合化し、その人間の行動に指針を示す“集中力”を、人為的に生み出すことが出来る素晴らしい添え木の役割をします。もちろん、宗教や哲学も同様な作用をもたらしますが、そこには“信じる”という人間固有の能力を開発した者だけが使いこなせるという偏向性があります。
 エリクソンが開発し、グリンダーやバンドラーが系統化した近代催眠(神経言語プログラミング)は、催眠者が資質を磨けば(腕を上げれば)、どんなに気の散った人間にも集中力を与え、想像力と論理脳を活性させて苦悩や迷い、惑いから解放することが出来る……つまり、心の法則を明快にした素晴らしい手法なのです。
 催眠を誘導する側(催眠者)になるということは、被催眠者の心の動きを正確に察知することですから、苦悩や迷い、惑いがどのようなメカニズムで出来ているかを理解することになります。それは、分かりやすく言うと、催眠をかけるための腕を磨くには、催眠にかかることで脳の動きを知るのが一番なのです。自分の脳の動きを自分自身が観察することで、自分をコントロールする……端的には「自分の頭脳を使いこなす」訓練で、脳の動きや用い方を習得することから始めるのです。

 それでは、自分の頭脳を、自分の思い通りに使いこなせるようになるための簡単な訓練を紹介しましょう。
 まず、あなたの過去で楽しかった出来事を一つ思いだし、それをイメージ化して下さい。しばらくの間忘れていたような思い出が最適です。目を閉じて、静かな心で思い描いて下さい。
 楽しかった時のことが目に浮かんできたら、その情景の“明るさ”をカメラの露出をプラスにするように意識的に増やしてみて下さい。全体がまぶしい太陽に照らされているように、どんどん明るくしてゆきます。次は、その情景を次第に暗く、ほとんど見えなくなるまで暗くして下さい。それができたら、さあ、もう一度どんどん明るくしてゆきます。
 明るさを変えた時、あなたはどんな気持ちの変化がありましたか。一般的には、情景を明るくすれば、それだけ感情も高まってきます。明るさの増加が気分の高揚を促し、暗くなれば気分の強さも弱まり減少するのです。
 あなたは、イメージした情景の明るさを変えることにより、自分の感情の濃淡まで変えることが出来るということを考えたことがありましたか。多くの場合は、脳が映し出すままの情景(の濃淡)をただ(単純に)受け入れて、それに対して自分の心(機嫌)を良くしたり不愉快になったりしていたのです。
 人間誰しも、心が晴々としていたいのですが、このように、心像の濃淡によって感情がコントロールされていることを知らないために、自分の心をコントロール出来なかったのです。さあ、この心の濃淡訓練を思い通りに使いこなせるようになるまで、反復練習しましょう。

この続きは、また来週……('-^*)/