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今週の喝 第299号(2011.1.10〜2011.1.16) この世は全て催眠だ(41)〜平成二十三年、人間関係が乱れきっています!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(41
〜平成二十三年、人間関係が乱れきっています!〜

 民間調査機関の発表を見ますと、現在、何と日本人の離婚率は30%を越したといいます。またフランスでは54%と言うから驚きます。そして、何と我が国では十年連続、自殺者が3万人を超えました。このように数字で表せば、何か人ごとのように思いますが、自分の周りに目をやると、本当にいつ自分がその火中にいてもおかしくないと思うくらい当事者に出くわします。
 3組に1組が離婚すると言うことは、そこに子供が出来ていたりすると、いまの日本は人口の半分弱が暗い人生を歩んでいることに成りかねません。また、年間3万人が老齢化以外に死亡するのは、これはもう戦争と同じです。
 先般もTVで、ヨーロッパの結婚事象を特集していましたが、そこには個人主義という体裁の良い言葉で、「束縛からの解放」という名目で離婚するカップルを取材していました。しかし、その後、生活不安や人生目標を見失い、躁鬱病やら統合失調症、また麻薬・覚醒剤に走る人達の顛末も紹介されておりました。
 現代人は、文明の発達で満足感は味わっているようですが、どうも幸福感は未だ手に入れていないようです。
 何が原因で、このような不安定な社会が出来上がってしまったのでしょうか。中国の大学という書物の中に、「身を修めるには心を質(ただ)せ。家を整えるには身を修めよ。国を治めるには家を整えよ」とあります。つまり、心を質せば、己の行為行動が美しくなり、それが家族に影響して一家安泰となる。その家族の幸せの上に国は栄えるというのです。
 現代人は、なぜこんなにも心が乱れてしまったのでしょうか。

=全ての要因は“言葉”にあり=
 まさに、その原因は言葉にありました。この世で起きる人間同士の諍い(いさかい)やもめ事は、まさに言葉から始まります。十二使徒の一人ヨハネが「はじめに言葉ありき……」と宣うように、人間の最大の能力は言葉を持ったことです。しかし、言葉は両刃の刃です。良い方に用いれば、素晴らしい文明・文化、人間関係を生み出しますが、一つ間違えば、相手を愚弄(ぐろう)し悪たれを流し、挙げ句の果てには、事実無根の嘘にまで発展する厄介者です。
 我々人間は、無意識に言葉を喋ることが出来る故に、失敗を招くのです。もっと言葉を研究し、その用い方を修練しなければ、何をどうあがいてみても、問題解決などあろうはずがありません。
 また、言葉はその人間の脳中枢に作用して、イメージをかき立たせる効果は抜群です。イメージは、人間の感情や欲望を直接刺激するため、人間が本来人間たるべき理性心を崩壊させてしまうことが儘(まま)あります。その結果が、現在の状況です。つまり、言葉は人間の神経と直結している故に、神経(その下には心がある)を管轄下に入れた言葉づかいを修練することによって、人間関係も大きく改善されることは必定です。
 人間は、言葉によって心が動かされる……そこにまるでコンピュータのように一定の法則が存在します。コンピュータは、電流が流れるか流れないか、つまり、<0か1>かの二進法が基本になり(我々の計算は10進法)、それを組み合わせることで、現代のような壮大な演算が出来るようになったのです。気が遠くなるような積み重ねで出来ているのです。
 人間も同様に、言葉の発し方ひとつで、心が+になったり−になったりします。例えば「勉強をしなさい!」という命令語で、素直に勉強をした子供はいません。また仲の悪い夫婦がよく使う言葉「否定疑問文」……「あなた、今日の夕食はいらないですよね」「今夜はお帰りにならないんでしょ」等と言われると、心が冷え冷えしてきます。お分かりのように、ここには一定の法則があるのです。
 その上、この世の生き物全てには潜在意識が存在し、それはコンピュータでいえば、情報を蓄えるハードディスクのようなものです。コンピュータに学習機能があるように、潜在意識も反復して情報を入力することで、自動的に反応するようになります。それが「癖」で、その癖がまさにくせ者なのです。人格や性質、信用や信頼、不信などはみなその人間が長年潜在意識にインプットして来た情報や行動・行為の結果です。そして、癖は“無くて七癖”と言われるように、潜在意識の情報は自分では全く感じません。しかし、その人間の行動パターンの中枢を形成する恐ろしい(素晴らしい)司令塔なのです。
 その潜在意識に情報をインプットする要素のほとんどが「言葉」です。たまには事故に遭うような直接体験で入ってくることもありますが、ほとんどが言葉です。むしろ、体験で修得することは、ハツカネズミの迷路実験や人間で言えば自転車の練習でも分かるように、やがて修正され正常化されるようになっています。これをサイコ・サイバネティクスといいます。しかし、言葉を介在して潜在意識に修得するものの多くは、悪い方にイメージ化されるのです。
 結婚10年目で、離婚した女性に聞いたのですが、「この10年を返して欲しい。楽しいことなど何もなかった」といいます。しかし、私はこの二人を良く知っていますので、結構8年目くらいまでは仲良くしていました。そして最後の2年間は諍いが絶えない状態でした。しかし、「10年を無駄にした」と思い込んでいます。これは、人間の脳が、現在の状況によって過去をも塗り替えてしまう恐ろしい機能を持っている証しです。そして、これも言葉によって神経が悪い方向にプログラミングされた結果、そのように成ったのです。
 グリンダーやバンドラーが、このように経験しなくて良い“不幸”を改善・排除するために研究したメソッド(方法)を、「神経言語プログラミング=NLP」名付けたことは、本当に素晴らしい英知であると私は思います。

この続きは、また来週……('-^*)/