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今週の喝 第297号(2010.12.27〜2011.1.2) この世は全て催眠だ(39)〜この世に「失敗」というものはは存在しない!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(39
〜この世に「失敗」というものはは存在しない!〜

 人生に於いて、挫折、消沈、絶望など極めて心がマイナスの状態になることがあります。そして、自分で自分の心の処理ができなくなり、「人事を尽くしたが神は我を見放した」と思い込み、思考停止、鬱、対人恐怖症、統合失調症など心の病に犯され、挙げ句の果てには自ら命を絶ってゆく人まで現れます。文明が極度に発達した現代社会は、その文明が人間の欲望を触発し、それが満たされないだけで自分自身を“敗北者”だと思い込んで、マイナスの烙印を自分に押してしまっている人の何と多いことでしょう。
 これは文明という“欲望の産物”が、人間の“感情”を刺激し、理性的思考を焦りや苛立ちによって亡くしてしまった結果です。
 「この世に失敗は存在しない、フィードバックがあるだけだ」
これは、ダブルバインド理論を説いたベイトソンの弟子リチャード・バンドラーの名言です。人生に於いて、失敗は誰にでもあります。また考え方を変えると、失敗したと言うことは、それだけの行動をしたと言うことになります。失敗を経験することは、見方を変えればたくさん「してはいけないことを経験した」と言うことです。その失敗を怖がっていたら何事も行動に移せません。
 ある経営研究会の講演で、私が「時間(約束)を守らない日本人」に言及したところ、休憩時間に一人の方が「私は、約束を反故にしたことがない」としたり顔で私に話しかけてきました。そんな律儀な方がまだ日本にいたと思いきや、「秘訣がありまして、絶体に約束しないのです」……○×△□(>_<)
 まさにあきれるような究極の答えです。「失敗しない方法…それは、何もやらないこと!」これが日本の現状なのでしょうか。

=人間は一人では生きてゆけない生き物です=
 整形外科医のマックスウェル・マルツ博士が、「美とは皮相なものではなく、心に大きく影響を与える」ことに気付き、そこから、潜在意識の方程式サイコ・サイバネティックス理論(目的指向型自動機制)を発見しました。これは、20世紀最大の心理学的発見と言われています。この奥義は「前進し、失敗し、修正する」ことによって、失敗の振幅がだんだん少なくなり、最後にはミスが無くなるように、神が我々人間を創造されたと言うことです。これは、人間だけではなく、ネズミの迷路実験でも証明されているように、全ての生き物(植物も含めて)に備わった機能(才能)なのです。簡単な言葉では「学習」です。
 このサイバネティクス理論は、今やコンピュータの世界では常識であり、機械が学習し、反応し、回答を出すように設計されています。人は、自分の思い通りに反応されると相手が機械であっても「情」を感じ、心が癒されます。そのような機能を備えたコンピュータが「鉄腕アトム型ロボット」です。
 キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」の“ハル”というコンピュータが“意志”を持って我々人間に問いかけてきますね。まさに半導体(シリコン=無機質=鉱物)が心を持ったようです。「はやぶさ」など無人宇宙船も“彼”自身が判断し、彼自身の意志によって危険回避する場面が多くありました。そして、満身創痍で地球へ生還したことは今年の快挙の一つですね。
 このように、サイバネティクス理論を応用すると、まるで無機質な物質(=ソリッドステート)が意志を持ったように働くのです。これはソリッドステート生命体と言ってもいいでしょう。
 さて、話をバンドラーの名言「失敗は存在しない……」に戻します。日本でも、松下幸之助翁「成功者とは成功するまで諦めなかった人間のことだ」と喝破しているように、どの時点を失敗・成功と決めるかという人間自身の判断基準に鍵はあります。
 しかし、人間は一人でいることは不可能と思われるくらい、迷い、惑い、そして悩みます。そのような時に、誰か愛する人が側にいてくれれば乗り越えられることでも、一人ぼっちでいると挫折してしまうことが多いのです。心身的、精神的病に罹る人のほとんどが、救える時節があったにもかかわらず、「巡り逢い」がなく病へと悪化させてしまったのです。専門知識と専門技法があれば、全ておかしくなることはないと考えたカリフォルニア大学の学生バンドラー、その大学の教員であったグリンダーはそれを「神経言語プログラミング」として体系化しました。それは、患者を元気づけ、勇気づけるプログラムです。なんと、この研究は生徒と先生のコンビによって大学の研究室で生まれたのです。
 記憶や感情が、直接関係ないモノと結びついて肯定的状態を作る“アンカーリング”や、物事の意味付けを変えて「悪い方に考える思考状態」を、肯定的表現にすることで自信を持たせる“リフレーミング”などを開発してゆきました。
 そんな研究から、相手が一番感応しやすいのは、視覚か聴覚か、また体感覚かを観察して求め、その人に一番適切な知覚を通してコミュニケーションを取る“VAKシステム(モデル)”など、絶大な効果を上げます。VAKとは、Visual(視覚) Auditory(聴覚) Kinesthetic(身体感覚)の頭文字です。
 私は、音楽に携わっている関係で、聴覚に訴えかけられれば、すぐに心を解放してしまいます。また、雑音など不快な音に大きな拒絶反応を示しますので、居酒屋やパチンコ店などの騒音状態は苦手です。おかげで、パチンコもやりませんし飲み過ぎることもあまりありません。

    みなさま、この一年「今週の喝」をお読み頂きまして
    有り難うございます。良いお年を……
    そして、この続きは、また来年のお楽しみです!
                      ……('-^*)/