M&Uスクール

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今週の喝 第286号(2010.10.11〜2010.10.17) この世は全て催眠だ(28)〜健康は、心と身体のテンポ合わせから始まる!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(28
〜健康は、心と身体のテンポ合わせから始まる!〜

 我々人間は、自分の思考・行動の速度(リズム・テンポ)と、身体が正常に維持されるための速度の二つがあります。身体の維持速度とは、例えば消化吸収に要する速度で、ビールを飲めばそれがオシッコとなって体外排出されるまでの速さです。簡単に言えば、心の速度と身体の速度と言っても良いでしょう。
 身体の速度は、我々が意識することなく、ただ飲み食いするだけで、自動的に必要な動作が行われ、あと我々は便意をもよおした時に、頑張るだけでよいのです。(汚い話しで失礼!)
 これは、全て自律神経の成せる業です。
 バイ菌以外の原因で起こる病気は、そのほとんどが自律神経の狂い(失調)によるものです。自律神経が失調する主な原因は、心の速度と身体の速度の違和によって生じます。
 たとえばお酒ですが、好きな人と適度な速度を保って飲むと、それはもう「百薬の長」と言われるくらい、気持ちよくなり、やる気と元気と自身がお腹の底からモリモリと湧いてきます。反面、世の憂さを晴らすために飲む酒は、悪酔いをし、究極には「キチガイ水」と呼ばれるような状態になります。
 その差は、酒の量、心の状態、身体の状態、飲酒の速度など複雑な要因が組み合わさって、その分岐点が示されます。何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言われるように、自分自身をコントロールすることが、もっとも大切です。
 自分自身のコントロールとは、心と身体の速度を合わせ、常に平常心を保ち、自分の人生に明快な目標を定めて、それを全うできた時を夢見ながら、緩やかな欲望(足るを知る)を持ち、徐々にそれを達成し、長い人生をゆっくりと正確に歩むことです。

=ストレスは自分が作り出すもの=
 人間のストレスは、自分の心と身体の速度のミスマッチから生じ、それを放っておくとやがてミスマッチそのものが癖化して、自律神経の不整合を誘発して、自律神経失調症になります。
 おかしな話しですが、どんな名医も未だ嘗て、自律神経を見た人はいません。自律神経は、携帯電話に例えると各臓器が端末です。脳が指令を出し各臓器を働かせますが、逆に、どれか一つの臓器が不調になると、痛覚を伴って異常を脳が逆探知し、修理の必要性や方法を模索します。その時、医者が必要と感じれば医者の顔が脳裏に浮かぶようになっています。そして、その通信を行う電波にあたるものが「氣」です。
 運転中に交差点などで不意に子供が飛び出してくると、事故を起こしていなくても冷や汗が出て心拍数があがります。これは、事故を起こしてしまった時の様子をイメージ化したことによって起こる現象です。つまり、我々の心と身体は、イメージすることによって氣が生じ、身体が自動的に反応する仕組みになっているのです。そして、この氣が心と身体、自分と他人、現在と未来など、我々人間の人生に於ける全ての関係を結ぶラインとなっているのです。
 古人が「病は氣から」と言ったことは、科学的な医学が発達していなかった時代に、心と身体の関係の真髄を言い当てています。 このように、我々が思考・行動し、それに対して物事が推移するのですから、そこに速度が生じるのは当たり前です。それを焦ったり慌てたり、または、ボーッとして見失ったり氣が散って見逃せば、その結果が我々の心を満足させないため、ストレスが生じるのです。
 この自律神経のメカニズムこそ、潜在意識の働きの最も重要な部分であり、動植物を問わず生命を維持する機械的装置なのです。これを、サイコ・サイバネティックス(目的指向型機械的自動制御装置)と呼びます。

 シュルツ博士自律訓練法を編み出したことは、我々人間にとって、この最も重要なサイコ・サイバネティックスを科学的に究明する足掛かりを得たことになったのです。以前にもこの「今週の喝」でお話しした、白隠禅師「軟酥(なんそ)黄卵(おうらん)の法」も、形は違えど自律訓練法の日本バージョンです。そして、今話している「催眠法」も、イメージを操作することによって自律神経系を操り、思考・行動の制御が思い通りになるのを用いているのです。
 そして、イメージが我々の現在の在り方や未来の状態を作り出すのですから、「この世は全て催眠だ」と言っても、全く過言ではありません。
 何はともあれ、シュルツの自律訓練法をいくら知識として掌握しても、何の意味もありません。今の学校制度は、頭脳本位で色々と評価されるシステムになっていますので、我々は「理解すれば良い」という間違った判定基準を持ってしまいました。現実社会は、しっかりと身に付ける……「修得」したものだけに、その成果が与えられるように出来ています。
 さあ、全てに最優先させて、自律訓練法をマスターしましょう。そうすれば、あなたは、健康も、経営も、能力開発も確実に自分のものとすることが出来るようになるのです。

この続きは、また来週……('-^*)/