M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第282号(2010.9.13〜2010.9.19) この世は全て催眠だ(24)〜何事も腑に落として、癖化せよ!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(24
〜何事も腑に落として、癖化せよ!〜

 我々人間が、心の中でのつぶやき(=内響)で思考していることは、すでにお話ししましたが、この“つぶやき”を自分自身が口に出すと、不思議や不思議!そのつぶやき自体を自分の耳で聞くことになり、それがイメージ脳(右脳)を刺激して、より自分の思考が鮮明になり、強化されます。それを何度も反復することによって、やがて、自分の潜在意識に自分の思考がインプットされ癖化(へきか)(無意識化)されるのです。
 古来より「無くて七癖」というように、我々が潜在意識に物事をインプットしてしまう(癖化する)と、何も頭を使わなくも自動的にその思考・行動を執るのです。例えば、免許取り立ての頃はラジオを聞きながら運転することはとても恐ろしいことのように感じますが、やがて、それが癖化され慣れて、気にならず運転が出来るようになります。このように癖化されるからこそ、我々は一度に複数の思考・行動が執れるのです。
 人の癖化を司る領域が潜在意識です。潜在意識にインプットするときに必要な心構えは、何をさておいて「集中力」を鍛えておくことです。集中力は、積極性から生まれますので、何事も自分の感情が拒絶を示しても、それを乗り越えたときのことを想像して立ち向かうように心がけるのです。人の達成感は、最後までやりきる完遂力から生まれます。その時のエネルギーの大きさは、想像力の大きさに比例します。従って、内響を音声化し(声に出し)、右脳に働きかけ、それを反復することは、イメージ脳を活性するとても有効な手段なのです。そして、潜在意識にインプットし癖化したことを、古人は「腑に落とす」と言い、人の心の根幹に到達した、盤石の状態をさしました。

=イメージ力を増大させて、さあ自律訓練法の実践!=
 このように、自分の思考を声に出し(音声化して)イメージを活性化することを繰り返すことの有効性は、「声に出して読みたい日本語:齋藤孝著」で証明されています。そして、これもまた反復練習することによって、声に出さなくても声に出したのと同じように内響のパワーがアップしてきます。つまり、潜在意識が活性化してくるのです。つまり、イメージ力が増大するのです。
 イメージは実行力を誘発する原初的エネルギーで、その上それは意志の及ばない免疫力をも支配していることを先回お伝えしましたね。このような背景が理解出来てシュルツ博士の自律訓練法を学んで行くと、それは、病気治療に留まらず「想像力を鍛え、そのエネルギーで自分自身の健康や能力開発、それを用いた経営や人生の方向性を成就させるための基礎訓練であり、且つ、成功方程式」として威力を発揮して行きます。
 上記のことをしっかりと心に留め置いたなら、いよいよ自律訓練法に入ってゆきましょう。

 まず、ゆったりとリラックス出来る姿勢を作ります。それは
  (1)深く椅子に腰掛けた状態
  (2)仰向けに寝転んだ状態(枕は外す)
  (3)ソファーに座った状態
この三つから、あなたが最もくつろげる体勢を選んで下さい。我がM&U SCHOOLでは(2)のヨガで言う「死体のポーズ」(我が校では少々グロテスクな呼び方なので“くつろぎのポーズ”と呼んでいます)で訓練しています。訓練が進むにつれ、体中の力が抜けてきますので、椅子やソファーに座った姿勢では、椅子から転げ落ちないよう、足は肩幅程度に開いて、手は軽く上向きに膝の上に置きます。そして、軽く目を閉じた状態で「七つの言語公式」を順次唱えてゆきます。出来れば、始めはトレーナーの言葉誘導に従うのが、楽なのですが、一人の場合は、自分自身にもう一人の自分が語りかけます。 一番最初の言語公式は「背景公式」といい、自分の心を落ち着かせるのです。
  「気持ちが、とて〜も落ち着いている」
これを、一人の時は声を出さずに、心の中で、4,5回呪文のように繰り返します。決して焦らず、自分がいちばん落ち着くことの出来る情景や状態をイメージしながらゆっくりと、自分の内側のいちばん奥深いところにある自分の心を想定しながら、自分自身に語りかけます。その時に、大きく膨らんだ風船が少しずつ空気が抜けてしぼんでゆく様子や、頭にきつく巻き付けたハチマキや、身体を縛っているヒモが弛んでゆくところなどのイメージを併用すると、より早く体得出来ます。また、過去にリラックスしたときのことをイメージ的に思い出すのも大変有効な手段です。そして、頭の中で「気持ちが、とて〜も落ち着いている」とゆっくり内響(※)しながら、そのテンポに合わせて、ゆっくりと息を吐いてゆきます。そして、しっかりと息を吐き終わったら、今度は、同じ速度でゆっくりと息を吸いましょう。そして又、「気持ちが、とて〜も落ち着いている」と呼吸を合わせながら自分自身に語りかけて行きます。

(※)内響のテンポは、音楽で言うと一分間に60より遅い速度で、この言葉が3拍にキッチリと嵌(はま)り、一拍お休みの4分の4拍子が良いですねえ。

この続きは、また来週……('-^*)/