M&Uスクール

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今週の喝 第271号(2010.6.28〜2010.7.4) この世は全て催眠だ(13)〜失敗は人の否定型思考にあった〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(13
〜失敗は人の否定型思考にあった〜

 人は、楽と得を求める怠け者の性質を生来もっています。本当に面倒なことはやりたくない!そのくせ、欲望だけはしっかりと心にこびり付いていますね。
 その所為か、凡人に「あなたの理想は何ですか」と尋ねると、ほとんどそのようなことを考えたことがないため、「○○が欲しい」とか、「△△にだけはなりたくない」などと、欲望や否定形でしか語れない人が多いのです。また、理想という言葉は知っていても「自分には無理だよ」と頭から諦めの心で自己否定する人もいます。そんな人に限って「ひ!み!つ!」などと負け惜しみを言うのも困ったものです。
 人は、真剣に自分の行く末を見つめ、自分の願望実現と共に、どのような社会貢献を今世でするのかを決めないと、何のためにこの世に生を受けたのかが分からなくなりますね。
 私は、人間がこの世に産まれる意味は、皆にそれぞれ使命があり、それが何であるかを見つけるための壮大なレースが人生ではないか、と思うようになりました。我々は何がしたいのかも大切ですが、生きている内に何をしなければならないかを知ることこそ重要であると考えます。その為にも、否定形で思考することを止めなければなりません。
 否定形の思考は「ピンクの豚を想像しないで!」と言われたように、くっきりと桃色豚をイメージしてしまい、それを払拭することは到底出来ないのです。
 エミール・クーエが、意志反作用の法則を唱えたのも、このように我々の心は、否定であれ肯定であれ、一度思考に上った姿はきっちりと映像化(イメージ)され、その方向へ心身共にストレートに向かってしまい、結果、良し悪しに関係なく心に描いた方向へと行くからです。

=良き人間関係が、理想構築を喚起する=
 そこで、エミール・クーエは先週述べたように、「Day by Day,in everything……」という暗示語を繰り返すことで、人間を肯定型に変える公式を考案しました。何度も何度も繰り返すことで、我々の心の奥底に横たわる潜在意識にインプットされる法則を利用したのです。これを<一般暗示>と言います。
 ここで一つまとめておきますと、
先ず、自分のなりたい姿、手に入れたいものなど、それが自分に肯定的なイメージを描くことができる素地を自分自身の思考・行動に作ることから始めます。これは、理想を描く以前の心の状態(姿勢)を作る作業です。
 子供の時、学校では「廊下・階段は走らない」「居残りをしない」「給食を残さない」など禁止命令的な環境にドップリと浸かっていた我々の世代は、なかなか肯定的な社会生活を歩みにくく育てられました。
 「廊下・階段をゆっくり歩こう」「運動場で元気に遊ぼう」「給食をしっかり食べよう」と言ってくれれば、今頃何の苦労をすることもなく、プラス思考人間になっていたのに、残念です。また、車社会でも、ゴールド免許をくれる以外に、安全運転をしていても警察のパトロールカーは決して「そこのカローラさん、とても素晴らしい安全運転です」と誉めてくれたことはありません。只只、違反者を検挙するのみです。また、憲法以外の法律は、悪い事をしたらいかほどの罰則があるかというように、法治国家は全てマイナス方向の規律です。
 従って、何も手を打たなければ、自然にマイナス思考に教育されてゆくように今の社会は出来ています。自分の人生の在り方を成功の方向へ向けるには、現代社会がもつこのマイナス感性の嵐から自分を守ることが大切なのです。
 そして、次にはいよいよ肯定的思考による理想構築をします。
これは、この世を支配する摂理(法則)からかけ離れないことが絶体条件です。また、優先順位も間違えないこと!これらのことは、傍目八目!他者(外側)から見ればすぐに分かります。従って、他人の力を借りて理想構築を法則通りにやることが大切です。その為に、他者が協力してくれる体制作り……つまり、人間関係をしっかりと構築することが大切なのです。
 人間関係がしっくりゆくのは、人間を「快」の方向に導くことが必要です。ここに催眠法を学ぶことの重要性が出てくるのです。
 人間は不思議な生き物で、人間関係が周りと上手く行き、協力体制が出来上がると、その中からアイデアや欲求が生まれ、また相手の触発を受けて自分がなりたい姿も見つかります。そして、その相手が憧れや尊敬を持てる相手なら、そこから多大なる影響を受けて、自分の目指す姿(=理想)を構築するに至るように神さまは我々を創造されました。
 このように、目指すものが出来たら、後は人それぞれ、個人個人違った誘導暗示を入れればよいのです。

この続きは、また来週……('-^*)/