M&Uスクール

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今週の喝 第215号(2009.6.1〜2009.6.7) 〜氣の力を知ろう(22)成功・失敗の分かれ目を知ろう!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(22
〜成功・失敗の分かれ目を知ろう!〜

 人間の成功・失敗の分岐点は何かと考えると、先ずは、自分自身の成功とはどういう状態になりたいのかを、しっかりとイメージしているかどうかです。簡単に言えば、“目標”がないと成功しようにも行く先が分からないので、その感覚は掴めません。
 次に、その目標を自分はなぜ求めているのかという“動機”がハッキリし、何をおいてもその目標達成が自分にとって一番望むところだという、目的意識と優先順位の明快さです。寝食も忘れ没頭することが、自分の願望と言えるのです。
 その昔、カール・マルクスは民衆の困窮する姿を見て、何が何でも自分の頭脳にある「資本論」を明文化しなくてはならないという衝動から、執筆に取りかかります。その時彼には幼い一人の子供がいました。「お腹がすいたよ」という子に、執筆に没頭しているマルクスは「もう少しで完成するから、それまで待っててね」と作業を続け、「できた!」と歓声を上げ振り返ると、子供は空腹のため死んでいました。そしてやっと我に返り、自分の行為に深く反省したという悲惨なエピソードが語られています。
 ここまで、物事に集中出来る人でないと、何事も成就しないでしょう。「○○になると良いのにね」くらいの願望では、決して実現化は無理です。私は、音楽にせよスポーツにせよ、ある程度までは誰でも上達できるメソッドを知っています。そこには、成功の形が有り、その方程式通りにやれば、誰でもあるレベルには達することができます。
 吹奏楽コンクールなどを聞いていると、生徒たちは大同小異です。教えれば必ず反応します。ということは、指導者(先生)のコンクールなのです。良い先生の下では優勝の喜びを得ることが出来、ダメ先生の下では、生徒は不幸ということになります。

=成功への十分条件=
 私の出身校である兵庫県西宮市立今津中学校吹奏楽部は、得津武史先生の指導の下通算15回も全国大会で第一位や金賞の栄誉を得ております。先生は「優勝できるかどうかを考えるヒマがあったら、どうすれば優勝できるかを考えよ」というのが口癖でした。そして、正月の3日以外休みはなしで、先生自身がそれを率先垂範していました。もちろん先生には奥様が居られましたので、さぞや寂しい思いをされていたのでしょう。
 このように、願望実現・大願成就というのは、先ずは、自分の目標と目的を明快にし、その達成に掛けるエネルギーを自分のあらゆる行動の最優先に持って行かなければなりません。この段階ですでに、80%位の人間が脱落してしまうのです。ここまでは「根性」という氣です。
 水前寺清子さんの歌「いっぽんどっこの唄」(星野哲朗作詞)の3番の歌詞に、「♪なにはなくとも根性だけは、俺の自慢の一つだぜ」とありますが、この根性は願望実現の必要条件ではあっても、十分条件ではありません。
 我々生き物、そして全宇宙の全てのものは、それをこの世に出現させた根源的絶対法則の範囲内で、その存在条件をクリアした結果、今日「ある」のです。それを司っているエネルギーが「一大宇宙心霊」と呼ばれる法則性なのです。先回も話しましたが、この一大宇宙心霊と我々個人のもつ氣(命の方向性)を同質化したときに、そこに“氣の交流”がうまれ、一大宇宙心霊は我々人間を霊性心という無意識(潜在意識)によってサポートしてくれるのです。このエネルギーは無意識ゆえに、我々には何も投げかけをしてこないため、我々人間からは、無機質(命が無い)ように見えますが、我々の側からの働きかけには、きっちりと反応することは誰もがみんな体験しているはずです。
 例えば、石を投げるとそれだけで武器になるように、物は人間の志向に添って活用されます。すなわち道具になったのです。人間が考え出したあらゆる道具には、人間の目標とその目的がしっかりと注入され、そのものの持つ性質(法則)を大活用することによって、人間の生活に役立つのです。
 科学者は、これら物体の持つ法則を明らかにし、その特性を如何に利用するかを研究し、我々の生活をより快適にしようとしています。その為に、頭脳をフル回転させるのですが、アイデアは不思議と我々がリラックスしたときに、あちらの方からやって来る(浮かんでくる)ことの方が多いのです。
 逆転の発想をすれば、大宇宙、大自然界の法則=宗教観念から言うと「一大宇宙心霊」と一体化すること(氣の交流をすること)によって、我々はそれらの法則や性質を掌握することが出来ることに気付きました。一大宇宙心霊との一体化を自分の人生に取り入れて、初めて成功への十分条件となるのです。その為に古人が考え出した一体化法、氣の交流法、それが「瞑想」なのです。

この続きは、また来週……('-^*)/