M&Uスクール

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今週の喝 第198号(2009.2.2〜2009.2.8) 〜氣の力を知ろう(5)気の流れが止まると、思考力も弱まる〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(5)
〜気の流れが止まると、思考力も弱まる〜

 「あの人は良く気の付く人だ」……これは人間にとって最高のほめ言葉です。そして、良く気がつくことを分かる人も、また、良く気の付く人なのです。他人の気配りが分からない人は、その場の空気もしっかりと読むことが出来ません。
 その場の空気と自分の発する気は、実は一体なのです。どんなに頭脳明晰な人も、そこに集まる人達の集中力が低いと、何かギクシャクして、頭を活発に働かせる気力が湧きにくくなりますね。会社の会議などで、澱んだ空気が全体に流れていると、どんな素晴らしいアイデアもあまり活かされることはありません。
 俗に「朱に交われば赤くなる」と言われるように、たいていの人間は『氣』の操作法を知らないために、その場の空気に飲み込まれてしまうのです。しかし、十九世紀末アメリカで活躍した教育学者エマーソンが言うように「一人の賢者が、周りを変える」ことがあります。このような人は、氣のコントロール法を知っていて、その場の空気を活性させる術を持っているのです。すると、不思議なもので、周りの人間の氣が次第に温められ、お互いが反応し合う回路が生まれ、各人のエネルギーが増幅し高まって行きます。この時、互いの身体はしっかりと温まり、活発な氣の循環が起こっているのです。
 その場の空気を読める人は、自分の側から氣を発し、その場に居合わせた人達がどこへ向かい、何をしようとしているかといった感覚をしっかりと掴むことが出来ます。
 気配りとは、そのような氣の性質を感覚的に関知している人間の配慮なのです。氣を読む感覚の乏しい人が、いくら人の気持ちを動かそうと努力しても、失敗してしまうでしょう。そのような人は、やがて他人が動かないことにイライラして、命令や禁止令を乱発し、結局みんなのやる気を無くしてしまうのです。

=あなたの氣と、場の空気は一体=
 「やる気」の出ていない子供に、一方的に勉強をさせようとしても学習効果は一向に上がらないのは、その場の雰囲気が整っていないことが一番の原因です。恋人同士がデートする場所を選ぶとき、自然に場の空気を重んじるように、その環境から生じる雰囲気は、我々に大きく影響を与えます。
 私が薫陶を受けた西宮市立今津中学校吹奏楽部も、得津武史先生という氣の操作の達人が、長年かかって作り上げた今中魂と呼ぶ「伝統」によって、その場の雰囲気が醸し出されておりました。その結果15回も日本一を獲得することが出来たことは言うまでもありません。その伝統ある音楽室に入ると、今でも自然に「練習しなくては」と思うようになるから不思議です。
 このように、我々の身体から発せられるエネルギーである「氣」が、その場の空気が一体となって何事も遂行されて行くのです。従って、先ずは環境(場の空気)作りから始めることが肝要です。そして、場の雰囲気を作ろうとする心は、また、やる気のエネルギーを活性する原動力にもなるのです。つまり、場の空気と身体の状態は分けることが出来ないのです。
 それが証拠に、その場の雰囲気は重かったけれども、自分の身体の状態は軽快であったというようなことは滅多に起こりません。

 我々は、「息」を通して、身体の内側と外側が混じり合っています。そこで、自分の内側の世界と外側の世界を分けないで、そこに流れているものが「氣」だと思ってみて下さい。外側に流れている空気(場)を内側の身体感覚で捉える能力があることが分かるでしょう。これが「氣の感知能力」です。この能力を鍛えてゆくと気配りの出来た良く気の付く人間が誕生するのです。
 「気配り」の出来る人は、氣によってその場の空気を察知し、雰囲気を変える力を有しています。氣は、自分から発するだけではなく、その場に居合わせた他人からも発されていて、それが互いに入り交り影響し合っているのです。
 従って、その場の空気を読む感知能力がいくら秀逸であっても、その状況を能動的にあなたの希望する姿へと変えていくことが出来なければ全く意味がありません。それどころか、感じるだけで変えられないとなると、人間にとってそれはとても大きなストレスとなってきます。また、行動力や影響力がいくらあっても、場の空気が読めない人間は独善的で傲慢さをふりまき、雰囲気を壊してしまうことになってしまいます。
 このように、場の空気を関知する力と変える力の双方をバランス良く身につけていなければ、氣のエネルギーは好循環しないのです。

この続きは、また来週……('-^*)/