M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第197号(2009.1.26〜2009.2.1) 〜氣の力を知ろう(4)”エネルギーの好循環は、氣の流れより始まる〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(4)
〜エネルギーの好循環は、氣の流れより始まる〜

 私達の身体は、常に血液が流れ、リンパ液が身体をめぐり、栄養を各所に運び、そして老廃物を排除しています。また我々の行動は、「氣」の流れによってその根本を司っています。目の前のお菓子を食べたいという氣が起こると、自然にそれが脳信号となり、お菓子に手が出るのです。従って、身体の「氣」に働きかけることが、やる気を引き出す最良のアプローチなのです。
 私のように楽器を演奏する立場にいる者も、先ずは「良い音楽を奏でよう」という思いを持つことから始めなければ、嫌々やっていたのでは、どうすることも出来ません。
 そんな時、先ずは「身体を起こす」ことから始めるのです。ラジオ体操をしてみたり、相撲の四股を踏んでみたり、また女優の森光子さんのようにスクワットをやったりして、丹田(ヘソ下5〜6センチのところにある身体の中心)の構えをしっかり作ってから、練習に入ります。いわゆるウォーミングアップです。
 これをやらず、直接楽器を手にしたときは、思うように演奏できないばかりか、無理をしているため、悪い癖が付くこともしばしばで、一目瞭然です。このように身体を動かし、ウォーミングアップをして暖まった状態になると、不思議に自分の脳も心もやる気が出てきて、音楽に対する意識も目覚めてきます。
 これは、勉強も同じ事で、我がM&U SCHOOLに来られる方も、疲れた身体で来た人と、爽快な心で来た人とでは、授業内容の掌握度が極端に違うことで明らかです。
 「氣」が循環し出すと、血液やリンパなどの循環も活性化し、不思議とやる気が出て、脳の状態もクリアになり、倦怠感も吹っ飛んでしまいます。つまり、脳の状態などと言うものは、やる気一つで簡単に変わってしまうのです。「氣」が出れば、心は自然に生き生きと働き出すのです。

=やる気は、観察効果から引きだそう=
 「やる気」というのは、氣の流れが良い方向にグッと傾いたときに出てくる自然な心の様相です。そして、それは我々がやろうとしている事への結末にはっきりとしたソリューションをもたらします。
 この「やる気」を人に出させる事を体得した者が、リーダーの素養を取得したということなのです。自分を観察する……特に子供の時を思い出してみて下さい。テストの点数が良いときなど、親に早く見てもらいたいという気になりましたね。これは「観察効果」と言い、「見られている。見てもらっている。見てもらいたい」という思いがプラスに働いた状態です。
 私はその昔、鉄棒の逆上がりが出来たとき、母親を公園に連れ出し、「ねえねえ、見ててね」と披露したのを思い出します。そして母親が「凄い!」と賞賛すると、また次の難関へ挑戦しようとする氣が湧いてきたのを思い出します。
 成人になっても、上司が見ていてくれるから前進しようとするのは、人間は皆このように「目を掛けてもらっている」事によって氣が生じ、その実感がプラスに働くからなのです。相手に期待を掛け、それを観察する行為は、人に氣を生じさせ、それが行動的にさせるのです。しかし、相手を監視し、管理・監督しようとするチェック的なマイナスの氣は、その逆効果を生み出しますので、努々(ゆめゆめ)お間違いの無いようにお願いします。
 小学生の年代の子供は、脳が最も成長する時期で、学力的にも社会的にも最も習得能力が活発です。しかし、彼らは「なぜ勉強するのか」といった意味や重要性は理解できていません。多くの子供は、「どうして勉強するの」と尋ねると「成績が良いと、お母さんが喜ぶから」というような解答が返ってきます。だから、お母さんは良い感情で子供と接することを心がけることによって、子供は見られていることを張りにして学習能力を活性してゆくのです。
 「勉強しなさい、いつまでテレビを見ているの」
といった命令や禁止令では、子供のやる気を無くすことは必定!それどころか、このような言葉を毎日浴びせられると、子供の潜在意識に定着して、頭脳明晰であるにもかかわらず、勉強嫌いの子供を作り出してしまうのです。ですから、
 「今何やってるの。お母さんにも見せてね」
と、声を掛けて、目配りすることがやる気を育むことになるのです。
 私の少年時代の根幹は、15回も日本一を獲得した西宮市立今津中学校吹奏楽部です。このクラブを育てた得津武史先生は、とても怖い先生でしたが、この観察効果を十分活用して、栄冠を我々に下さいました。


この続きは、また来週……('-^*)/